lumina⁂twinklarity 満を持してデビュー
関西・名古屋を拠点に活動する女性アイドルグループ・lumina⁂twinklarity(ルミナトゥウィンクラリティ)が、デビュー公演を開催した。2020年7月25日・アメリカ村DROP(大阪府)で、lumina⁂twinklarity(ルミナトゥウィンクラリティ)の本デビュー公演となる1stワンマンLIVEが行われた。
この公演では、衣装が初披露され、また新メンバーとして葵のんの が正式加入した。
結成からデビューまでの話をプロデューサーの小泉氏(こいP)に聞いた。
消えたデビューイベント
lumina⁂twinklarityは、SPRISEのプロデュースを担当していた小泉氏が、同グループを2020年3月末で卒業した吉木渚、柊もゆの2名と百瀬ゆな、咲乃かりんの4名で結成。7月の本デビューまでの期間をプレデビュー期間とし活動を開始する事が発表されたが、4/9に予定されていたお披露目公演が緊急事態宣言を受けて中止となり、いきなり活動自粛期間を過ごす形となった。
約3か月の空白のプレデビュー期間を「僕はイベントができない期間を前向きにとらえて制作やプロモーションの期間に充てればいい期間としてしか捉えなかった。
空白の1か月は、意外とありがたかったですよ(笑)でも、毎日稼働するわけではないのでメンバーのモチベーションを保たすのがしんどかったですね…さすがに2か月以上は無理だと思いました。
先行して使っていたお金や、入ってこないお金がたくさんあって、そこは厳しかったですが…ただ、一緒に前を向いてくれた結成メンバー4人にはとても感謝しています。
みんなレベルが全然高い。しっかり下準備すれば全然行けると思った。」と、小泉氏自体はコロナ禍を追い風に考えていた様子だ。
自粛期間中に「葵のんの」が加入
自粛期間中にも悪い事ばかりではなかった。小泉氏が「一番のトピック」と語るのは新メンバー・葵のんの の加入だ。「普通、こんな状況下で新規事務所のグループに入ろうと思います?」と加入までを振り返った。
「のんは、lumina⁂twinklarityという、ある程度のグループの形が出来上がってから入りたいって思ってくれて、オーディションを受けに来てくれたんです。
アイドルになりたいというより、ルミナのメンバーになりたいって。でも、時期が時期で、面接も1か月くらい待ってもらったかな。
アイドルはずっと憧れだったみたいですが、自分で諦めてしまって夢をしまい込んでたそうで。
でも、もしかしたら、この状況が逆に彼女の背中を押したのではないかと思っています。合格の通知で、涙が出たそうですよ(笑)」と小泉氏は言う。
葵のんの は、本デビュー公演をもって正式加入となった。
ようやくLIVE活動開始~ロケットスタート
自粛期間が解除され、ようやくlumina⁂twinklarityのLIVE活動が開始。4/9の代替え公演と追加公演が6/7に開催され約90席が即完売、ステージデビューとなる6/27の公演140席が即完売、そして7/25のデビュー公演110席が10分強で即完売。
lumina⁂twinklarityには、デビュー需要だけとは思えない勢いを感じる。その理由について聞いてみた。
「対バンで50のキャパに4組も5組もいて、見たい人に見せれない状況で、チケットがレア化してるからってのもあると思うんですが、やはり、初めて見た人を確実に惹きつけるパフォーマンスや楽曲が、しっかりと浸透していっているからだと思います。
渚やもゆは、前のグループでも飛びぬけてましたし、ゆな、かりん、のんのも、少し経験を増やせば、それに匹敵するどころか超えるポテンシャルすら感じている。レベルの高さがオーディエンスに確実に伝わっているのではないかと思います。」と語る。
確かにlumina⁂twinklarityのパフォーマンスは、ステージ回数が10回未満とは思えない風格が出ている。
今後の活躍を想像すると本当に楽しみだ。小泉氏の「スタジオレッスンより、ステージに出る方が練習になる」という方針のもと、今後も積極的な活動が予想される。
デビュー~新星(starry)★ストーリア~
いよいよ、いくつもの苦境を乗り越えて迎えたデビュー公演が始まる。lumina⁂twinklarityのグループコンセプトは「夜空」。それぞれの輝き方をした星たちが、SEの音とともにステージに現れる。グループカラーである「ネイビー」を基調とした衣装は、この日が初披露。
1曲目は「カスケード◇クリスタル」。小泉氏が「この曲は、ルミナのイメージが出来上がったと同時に出来た曲。
とにかく、ゆなを踊らせたかった。」という通り、間奏のダンスソロパートでは、百瀬ゆなのダンススキルが映える。
表現力とダンススキルを持ち合わせた彼女たちだからこそ、この曲の魅力を引き出せる…まさに名刺代わりの一曲だ。
彼女たちのレベルアップに比例し、この曲もレベルアップするのだと実感した。
2曲目は、煌めき☆アンフォレントの代表曲の「幻影★ギャラクティカ」。
キラフォレのデビュー当時からメディア関連で関わり、同グループのラジオやテレビ番組を作ってきた小泉氏らしい選曲だ。
キラフォレの初期5人のカラーを、ほぼそのまま当てはめてカバーしているという裏話も聞いた。
「意外と、イメージそのままはまりました。」というカバーは、カバーという領域を越えた説得力を感じた。
会場が一通り盛り上がったところで、初公開の新曲「リブラΛシュトローム」を披露。
吉木渚のソロパートのせつない頭サビから一気に煌びやかな夜空を連想させるような展開へと移り変わる。
「リブラ=てんびん座」のタイトル通り、それを意識した横移動の振り付けが取り入れられている。
この曲は、今や関西では誰もが知るという曲となった「セツナ、スパークル。」の正式続編との事。
同曲の1年後の世界を描いたという曲は、受け取り側によってハッピーにもアンハッピーにも取れるという内容。
それぞれの解釈で聴いてほしいと小泉氏は言う。
「届けSHINNING STARs!!今の瞬間をキラリ☆キラリ☆」
4曲目は、lumina⁂twinklarityとして初めて公開した曲「輝星(ステラ)⁂ジェネレート」。清く力強く輝く星たちの決意を、歌詞中に何か所も表現したという一曲。それを伝えようという気持ちが、メンバーたちの力強いパフォーマンスに現れている一曲だ。
「夜空のストーリア」が、どこまでも届いてゆく予感を感じさせる。
5曲目は「ホシゾラ☆DRIVIN'」を披露。5人体制となっての初めての楽曲だ。
歌詞中に「小惑星をすりぬけて」とあるが、小惑星というのは今回のコロナ禍や不自由なLIVEルールの意味も含んでいるそうだ。
ステージでは、小惑星がある事すら感じさせない程、5人のメンバーが躍動する。それにつられて、フロアも一体となる。
アンコールでは「ガチャセトリ」を披露。どの曲が流れるかわからない中、メンバーそれぞれが推測する曲の立ち位置へ移動。
1部公演では新曲「リブラΛシュトローム」が、2部ではデビュー曲「輝星⁂ジェネレート」が披露された。
やっと本当のスタートラインに立ち、ようやく「夜空のストーリア」が始まった。
「まだしばらくは、こんな状況だと思うので“本物”だけが残っていくと思う。維持に専念するグループが多いけど、それではファンのモチベーションがいつか下がる。ルミナは始まったばかりなので“維持”する実績すらないから前に進むしかない。これをキッカケに快進撃を繰り広げたいですね。」と小泉氏。
ここから輝き始める予感を感じさせる…まさに、lumina⁂twinklarityという新星の誕生の瞬間を見る事が出来たライブだった。
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Photo:内田汐音
セットリスト
1.『カスケード◇クリスタル』2.『幻影★ギャラクティカ』
3.『リブラΛシュトローム』
4.『輝星⁂ジェネレート』
5.『ホシゾラ☆DRIVIN'』
-ENCORE-
『リブラΛシュトローム』【1部】
『輝星⁂ジェネレート』【2部】
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