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UNCHAIN 「死ぬまで歌う!」ずっと続けていくことを誓いファンも受けとめた20周年記念恵比寿リキッドルームの夜【ライブレポート】




5月23日(日)、UNCHAINがワンマンライブツアー『UNCHAIN 20th Anniv. 「with time」releasae Tour “with you”』のセミファイナル公演を恵比寿リキッドルームにて開催した。同ツアーはアルバム『with you』のリリースツアーであり、今年で結成20周年を迎えるUNCHAINのスペシャルな一夜を描いたライブとなった。

民族的で雄大なBGMに重ねて、大歓声のなか佐藤将文(Gt.)、谷浩彰(Ba.)、吉田昇吾(Dr.)らが登場。セッションからスタートしたかと思えば、遅れて登場してきた谷川正憲(Vo.)がタオルを”勝訴”のように思い切り広げてみせる。そんな谷川の姿に、観客も歓声を飛ばしたり拳を掲げたりとノリノリで答えていた。



 「Are you ready 恵比寿リキッドルーム?」――オープニングからじわじわといいテンションが作られているなか、ライブは『Inside-out』からスタート。『get down』『a prayer』と続けざまに披露すると、『Get Ready』からはプロジェクションマッピングも導入され、彼らの奏でる音楽に一層の華やかさが添えられていく。

UNCHAINの楽曲、ひいてはライブには大人の余裕と色気が感じられる。安定感がある伸びやかな谷川の歌声、それを重厚に支えながらもそれぞれの色を楽曲に落とし込んでいく楽器隊。全てのセッションが心地よく重なりながらも、時としてパチパチとした刺激が体に響いてくる。例えるならサイダーのような爽やかな炭酸というよりも、シャンパンのような大人な味。どことなく漂うアダルティーな雰囲気が心地よい酔いを身体にもたらした。



 波が満ち引きするかのような揺蕩う時を描き出した『baby baby』から、コール&レスポンスも飛び出した『Hossana』へ。『”inpei”』ではお立ち台の上で谷が軽快に重低音を響かせるベースパートを披露する姿も見られた。『Easy Come.Easy Go』の後のMCで、「最高のセッションができている」と感想を零した谷。谷川は「(バンドは)20年だけれど、実はまだ30歳前半なんです」と切り出すと、「本当に組んでましたっけ20年前って思っちゃいますけどね。でも、(谷が)窓際でSHAZNAの”Melty Love”を歌っていたのを覚えているんで、その頃から組んでいたんですね」と笑いを交えながらもこれまでの歩みを振り返る。



続けざまに、「ここまで続けていることが奇跡。シーラカンスと呼んでもらってもいいんですけどね。伝説のバンドになれるかどうかは今日来てくれている皆にかかっているんじゃないかなと思いますのでよろしくお願いします。20周年と言わず、30周年、40周年と続けていくつもりですけど、その時が来たら変わらず皆さんの目の前で歌って(谷を)馬鹿にしたいと思います」との思いを語った。

 そして、”死ぬまで歌う”という決意を込めた『stay here』を披露。谷川がキーボードを演奏し、楽器隊の演奏に繊細で煌びやかなメロディを重ね合わせていく。”長くて短い時間が終わるまで”という歌詞からも感じられるように、この楽曲には谷川が語った死ぬまで音楽を続けるという思いに加えて、ずっと目の前で聴いていていてくれたらというファンへの思いが込められているように感じた。その後は、ハンドマイクに切り替えると『beautiful gilr』へ。恋い焦がれるような熱い歌声が会場に響き渡ると大きくオーディエンスのテンションを盛り上げた。



 ここで、佐藤がオーディエンスの声をBGMにグッズ紹介コーナーを実施。「デザインは吉田!」と歌う佐藤の独創的な歌詞は、不思議な感覚とともに脳内に残る。そして、メンバー紹介を挟むと椎名林檎の『丸の内サディスティック』をカバー。

楽曲の途中、「いつまで歌うねん。こちとら20年歌ってんのやで。でも、いつか椎名林檎さんと歌うまで歌い続けるから、祈ってて」と語り掛けた谷川。そんな言葉にオーディエンスは歓喜の声で答えていく。その後は天高く拳が掲げられた『人は一人でも独りじゃない』から、吉田の血潮の通った力強いドラムソロが披露された『Tonight`s The Night』へ。『You Over You』では全体が一体となってジャンプし会場を大きく揺らしてみせる。



 そして、「日本人の心のなかにあるもの……それはWi-Fi!」という谷川の煽りから、”Wi-Fi”コールが飛び交った『Mr.Wi-Fi』までの流れはなんとも秀逸。『Spin My Head』をソウルフルに歌い上げた後に、「時とともに、あなたとともに、これから先も歩んでいきましょう!」と柔らかに語り掛けると、本編ラストは『make it glow』で締めくくられた。



 大きな歓声で迎えたアンコール1曲目は、公式楽曲100曲以上を有する彼らが選びに選び抜き”これしかない!”と披露した『Precious』。この日ラストの楽曲である『Kiss Kiss Kiss』では、谷川と佐藤がバトルするかのようにギターサウンドを唸らせたかと思えば、谷はフロアへと降り立ちオーディエンスともみくちゃになりながら拳を突き立てていたりと、ライブを締めくくるに相応しい熱い光景を描き出した。

 この日、メンバーの口から、2016年12月18日(日)に日本橋三越ホールでワンマンライブを開催することが発表された。これまで、1年最後の締めくくりのライブはアコースティック編成で行うことが多かった彼らだが、今回は20周年の節目を締めくくるのに相応しいホールでのライブ。さらに、スペシャルゲストも招いていることも明かされ、これまでとは違う特別な一夜になりそうだ。



TEXT:河内香奈子
Photo by watanabe "kool" syo

■セットリスト
1.Inside-out
2.get down
3.a prayer
4.Get Ready
5.baby baby
6.Hossana
7.”inpei”
8.Easy Come,Easy Go
9.stay here
10.beautiful girl
11.2 late 2 luv
12.丸の内サディスティック
13.人は一人でも独りじゃない
14.Tonight`s The Night
15.You Over You
16.Mr.Wi-Fi
17.Spin My Head
18.make it glow

en1.Precious
en2.Kiss Kiss Kiss
<リリース情報>
UNCHAIN
8th ALBUM「with time」
2016.3.2 release!!
CRCP-40451、 ¥3,241+税

<DISC 1>(CD)
1 with time(intro)
2 get down
3 a prayer
4 beautiful girl
5 Mr.Wi-Fi
6 baby baby
7 Inside-out
8 "inpei"
9 人は一人でも独りじゃない
10 2 late 2 luv
11 stay here
12 with time(outro)

<DISC 2>(DVD)
a prayer (Music Video)
a prayer (Making of Music Video)

<ライブ情報>
UNCHAIN
20th Anniv. Special Live「You & U」
2016年12月18日(日)
OPEN 16:15 / START 17:00
日本橋三井ホール
前売 ¥5,500 (税抜き) ※ドリンク代別 <税込¥5,940>
全席指定
ディスクガレージ TEL)050-5533-0888

・オフィシャルHP先行
受付期間: 5/22(日)22:00~5/31(火)23:00
受付URL: http://eplus.jp/unchain1208hp/ (PC・携帯・スマホ)

・一般発売: 2016年9月11日(日)10:00~

●UNCHAIN オフィシャルWEB
http://virusoul.net/unchain/

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