なんてセクシーにせまってくるのだろう
幕の裏側から流れだした5人のコーラス。その幕へシルエット姿の5人が映し出されると同時に、黄色い声援が場内から一気にあふれ出した。幕が落ちると同時に、『Rockin'It』でライブはスタート。
舞台上で軽快にステップを踏む5人。その姿に、満員の観客たちの視線も、ハートも釘付け常態。彼らの煽りに手拍子と温かい声を届けながら、会場は早くも熱を抱き始めた。最上級のパーティは、ここから一気に爆発だ!!
腰を大きく揺さぶるヘヴィなビートが飛び出した。『Killing Me』が身体を心地好くシェイクする。そのリズムへ想いを委ね、感じるままに身体を揺らしたい。X4は、歌とビートに触れた人たちの腰を優しくスウィングさせていた。なんてセクシーなんだ。彼らの仕種や問いかける歌声は、フロアーにいる彼女たちを口説いてるようにも見えていた。そんな熱い視線でねっとり歌われちゃ、満員のファンたちの心がメロメロになるのも納得だ。今はただただ、絡みつく妖しいムードへ素直に溺れていたい気分。。。
5人の震える声のハーモニー
「今日は一緒に燃え尽きていきましょう」。T-MAXの煽りに続き、リズムアタックの強い楽曲の上へ、5人はメロウな歌声を重ねだした。『Once More Dance』の登場だ。肌に、腰にズンズンと響くビートの上へ5人はエモーショナルな歌声を重ね、満員の観客たちへ誘いをかけてゆく。舞台上で一体化したパワフルなダンスを魅せる5人。視線は彼らの姿へ釘付けになりながら、でも、身体は揺れ続ける衝動を抑えきれなかった。なんてクールで、セクシーで、メロウで、エモーショナルな男の色気を放つステージングだ。
今でも相手に恋焦がれるように、失くした関係を受け止めきれずに心が咽ぶよう、X4はメロウなバラード『i want you back』を優しく歌いかけてきた。切ない心模様を吐き出さずにいれない。切ない歌声に乗せ、心を嘆かずにはいられない。そんな失恋に心痛む切ない5人の想いを、満員の観客たちは優しく抱きしめるような姿でじっと見つめていた。
喧騒渦巻く街の中、メンバーたちは心へ切ない想いを胸にたたずんでいた。外のノイズさえ掻き消すように、5人は後悔した恋の想いを吐き出すよう、今にも壊れそうな歌声でバラードの『I don't know』を歌いかけてゆく。今にも心崩れそうな歌声を持って、失恋の迷宮へさいなむ心や涙の海に溺れそうな気持ちを、5人は切々と歌いかけてきた。その声を受け止めながら、誰もが彼らの心を優しく抱きしめたい気持ちに浸っていた。5人の震える声のハーモニーは、たまらなく胸に痛かった。
スポットライトに照らされたYUYAが歌ったのは、『サヨナラ愛してた』。彼の歌声へT-MAXとKODAIの儚い歌声がゆっくり重なりあう。YUYAの今にも心壊れそうな歌声に、3人の哀切なハーモニーへ触れながら、輝いていたあの頃の日々を、いとおしい気持ちで邂逅していた。今は、その悲哀な想いへただただ浸っていたかった。
舞台最前に並んだ5人は、切なくも壮麗なバラード『最後の言葉』を、一人一人マイクをリレーしながら、愛しい心模様を吐露するように歌いかけてきた。沸き上がる切なさと後悔の想いを吐き出すよう実直に歌いかける5人。後悔へさいなむ彼らの声に、心を奪われずにいれなかった。嘆くように響いた5人のハーモニーの、なんて切なくも心苦しかったことか…。
KODAI/SHOTA/JUKIYAの歌うスペイシーでメロウな『Fly in』が、これまで悲しみに暮れていた心を優しく、ゆっくり光へ導きだした。ゆったりとしたEDMな楽曲が、触れた人たちを光の中へ連れていく。彼らに寄り添い、ともにランデブーしようか。これまでの悲しみを拭い去るよう一緒に空へ舞い上がろう。そして、光の中で溶け合おう。そんな気持ちを抱きながら、X4の歌とパフォーマンスに魅了されていた。誰もが掲げた拳を大きく揺らし、3人の想いを受け止めていた。
その物語にずっと心を寄り添えたかった
MCは、KODAI/SHOTA/JUKIYAの3人からスタート。KODAIが「この3人はプライベートでもよくご飯やライブにいく仲良しな関係」と言ったところ、SHOTAが「ご飯やライブを一緒に見に行くだけでは、まだまだ仲良しとは認めたくない」と発言。2人のやり取りに対してJUKIYAは、「どっちのとらえ方でも構わない」とクールなリアクション。このデコボコな関係性もX4の魅力?!
舞台は、YUYAとT-MAXへバトンタッチ。2人が登場したということは…。そう、デュエットナンバー『Baby it's love』の登場だ。切々とした哀愁味を呼び起こすアコギの音色の上で、2人はマイクをリレーしながら、何処かノスタルジーな気分も胸に、優しく歌いかけてきた。2人のハーモニーは、キュッと疼かせる切ない想いを心に染み込ませてゆく。なんて大人な哀愁味を持った歌声だろう。その物語にずっと心を寄り添えたかった。一緒にあの頃の日々を思い返すように浸っていたかった。
まだまだ今はパーティの真っ只中。この楽しさを、もっともっとホットにアゲていこうじゃない。
「ここからギアチェンジして、がっつり盛り上がっていきたいんだけど。その前に、ストレッチしませんか?」とメンバーが誘いをかけてきた。ここで流れたのが…といきたいところだが、5人が本当にストレッチを始めたのにはビックリ。この緩ーい感じが素敵じゃない。
後半は、力強く躍動的な演奏と、5人の雄々しい歌声が重なった『Party up!!』からスタート。彼らはスペイシーなEDMナンバーの上で滑るように歌い踊れば、サビでは「オーオーオー!!!」と高らかに雄叫びを上げていた。何かが始まる予感!?。躍動した演奏と雄々しき歌声が、気持ちをワクワク疼かせてゆく。さぁ、ふたたびパーティの始まりだ。一緒に拳を天高く掲げ、叫ぼうじゃないか。
場内に生まれたパーティな空気をもっともっとアッパーなムードへ導こうと届けたのが、ヒップホップなノリを持った明るいパーティチューンの『Higher than your cloud』。5人の誘いに導かれ、ウキウキと弾む気持ちが風船のように大きく膨らみだした。昂る気持ちのままに、心地好く上がってゆこう。まだまだ今はパーティの真っ只中。この楽しさを、もっともっとホットにアゲていこうじゃないか。
凄まじい勢いを持って、胸高鳴るようにビートが響きだした。なんてエスクトリームな楽曲だ。熱した音が跳ねる演奏の上で、5人は力強く言葉をぶつけてゆく。エネルギッシュでパワフルな勢いを持って『Bang A Gang』が身体へ突き刺さってきた。熱したビートとリリックを受け止めるたびに、気持ちまで熱く熱く昂りだす。このまま気持ちをバーニングさせようじゃないか、互いに熱狂を打ち鳴らそう、感じるままに雄叫びを上げよう。サビに描かれたメンバーと観客たちの熱した歌とダンスのやり取りは、とてもホットだった。スリリングなほど、この歌に惹かれてゆく気持ちも納得だ。
激しく攻めるように歌いかけたのがYUYAとKODAI。沸き上がるエナジーをすべて吐き出さんばかりの勢いで、X4は凛々しくパワフルに『free fall cry』を叩きつけた。とてもデンジャラスな香りを感じさせる。でも、その刺激に触れた瞬間から、同じよう沸き上がる情熱をぶつけずにいれなかった。一緒にパッションあふれる世界の中、感情を振り乱し想いを交わしあいたかった。
YUYAのラップの煽りから楽曲は、ファンタスティックなP-FUNKナンバーの『O』へ。なんて色濃くソウルフルな楽曲だ。どっぷり濃いグルーブだからこそ、このまま溺れていたい。身体をシェイクしながらも、彼らのステージングに熱い視線を注いでいたい。中盤には、メンバーの投げるリズムを手拍子やジャンプで返してゆくリズムゲームも登場。このねっとりディープなパーティムード、嫌いじゃないよ。いや、もっともっと黒いリズムに嬉しく呑み込まれていたかった。
ずっと熱狂に浸っていたい気分になる
最後も、ファンキーでパーティなムードをさらにエクスタシーな気分へ導こうと『#musicovordose』をプレゼント。彼ら、なんて最高のパーティグループだ。5人のエモーショナルな誘いへ呼ばれ、何時しか会場中の人たちがタオルを振りまわし、巨大なダンスパーティの中、誰もが会場を彩る熱狂の主役としてX4の5人と一緒に派手な喧騒を作りあげていた。彼ら、ヤバいくらいにパーティ野郎たちじゃないか。X4の誘いなら気持ちも身体も許し、ずっと熱狂に浸っていたい気分になるのも納得だ。
何時だってその場にいる一人一人の心を強い絆で結んでゆく
アンコールは、満員の観客たちが合唱し続けた『キズナ』の歌声を受け継ぐ形で、美しいバラードの『キズナ』からスタート。仲間たちへの素直な感謝の想いを届けたこの歌は、何時だってその場にいる一人一人の心を強い絆で結んでゆく。何処にいても一人じゃない、たとえ目の前に5人の姿はなくとも、何時だって互いを求め合う気持ちさえ生きてれば、この絆はもっともっと深く結ばれてゆく。彼らは絶対に仲間の手を離すことはない。自分たちがその手をX4に伸ばし続ける限り、互いの絆が途切れることなんて絶対にない。『キズナ』へ触れるたびに、そう思わせてくれる。X4との愛しい繋がりを強く感じれる『キズナ』を一緒に歌いながら、この関係を誰もが愛しく抱きしめていた。
ここでX4は『新曲』を披露。これは、本公演ツアーでファンたちから受け取った想いを形にした歌。彼らを支えてゆくファンたちへの想いを詰め込んだ内容のように、この歌に触れる機会が生まれたら、ぜひ歌詞に注目して欲しい。5人は一番近くにいる存在へ、みんなへ向け、その想いをハートフルな、触れた人たちの気持ちを心地好くあげてゆくポップチューンに変え、届けてくれた。またX4とファンたちとの繋がりを深く繋げ、互いの関係を輝く想いで照らしてゆく楽曲が誕生した。
本ツアーの思い出話の中、JUKIYAが松山公演で歌った『Rainbow Road』のステージ中にパンツがビリッと破れ、ファンたちにばれないよう必死に隠していたことを報告していた。さらにJUKIYAはサンノゼで行われた海外のイベントへ登場した際、チャック全開で踊っている姿を現地スタッフさんのtwitterに上げられたことも伝えてきた。他にも、T-MAXは海外でスマホを失くし、アプリゲームが出来なくて困っていた話まで飛び出していた。
また彼らに会いに行きたくなる
「この瞬間から変えていく」…。秘めたパッションを爆発させようと流れたのが『Rainbow Road』だ。演奏が進むごとに上がってゆくビートとテンション。気持ちがどんどん熱を持って駆け上がってゆく。躍動的なダンスに感情が嬉しく刺激されていく。場内にも、彼らの熱に触発され,熱い空気があふれていた。余談だが、この日のJUKIYAのパンツは破けることはなかったのでご安心を。
最後は、会場中の人たちと心を一つに『声にしたなら』を熱唱。ハートフルでエモーショナルな楽曲を、X4はここに訪れた人たちの記憶へ刻みように歌い、仲間たちと、この瞬間を笑顔で分かち合っていた。心を一つに、笑顔で無邪気に想いの握手を交わしてゆく。その幸せを知ってしまったら、また彼らに会いに行きたくなるのも納得だ。
さて、次はどんな素敵な笑顔のパーティをX4と過ごせるか。未来が楽しみになってきた。また一緒に走り出そうよ。
Photo by スズキ シンノスケ