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【ライブレポート】Jewel☆Neigeの涼掛凛と松田あゆなが卒業。そしてJewel☆Neigeは新しい未来へ…。


ついに卒業ライブを開催

コロナ禍期間中も、Jewel☆Neigeは「無観客生配信ライブ」を行ってきたが、ついに観客たちを前に、足を運べなかった人たちのため配信ライブも加える形で「涼掛凛・松田あゆな卒業ライブ」公演を行う日を迎えた。

しかも舞台へ登場したのが、新メンバーを加える前の6人編成のJewel☆Neige。

3月に行うはずだった形できっちり幕を閉めることを、メンバーたちも望んでたというわけだ。

ライブは、卒業する涼掛凛と松田あゆなへ向け。

同じく、新しい一歩を踏み出すJewel☆Neigeの未来を指し示すように、「MI☆RA☆I☆へ」から始まりを告げた。

その未来は、きっと輝いている。そう信じているからこそ、6人は晴れた気持ちのまま歌声をぶつけていた。

舞台上の彼女たちは、みんな笑顔だ。二度と訪れないこの時間、この瞬間を、笑顔と一緒に胸の中へ刻むように歌う姿がキラキラ輝いて見えていた。

涼掛凛と松田あゆなを中心にステージングを行うその姿も、とても眩しかった。

大きな手拍子とペンライトで応援


まるで人形のようなコケティッシュな動きも見せながら、Jewel☆Neigeは「超絶はっぴーじぇねれーしょん」を歌いだす。

とてもテンション高く、晴々とした表情を持った楽曲だ。自由奔放にはしゃぐドールのような姿を逃すまいと、視線はずっと6人を追いかけていた。フロア中から大きな手拍子が響き渡る。

この日は声を出せない環境。その変わり、フロア中の人たちが、きっと配信を通して観ている人たちも、ハイテンションな気持ちを手拍子や、伸ばした手やペンライトに乗せ彼女たちへ届けていた。

キラキラと輝きを放つ、カラフルなポップチューン「Jewel」の登場だ。その姿は、消えない輝きを放ち続ける宝石のよう。その輝きが、眩しく瞼に突き刺さる。その眩い姿を、この日はどうしても瞼に焼き付けていたかった。でも、その気持ち以上に、身体がはしゃぎたくてウズウズしっぱなしだったけどね。

序盤からメンバーはちょっと涙ぐんでいる状態だ。その気持ちも胸にしまいながら次に届けたのが、ロマンチックな「Snow Flake Remind」。フワフワと軽やかにスキップを踏むように流れる楽曲に乗せ、6人は真っ白な雪の上に足跡を刻むように、歌の歩を、触れた人たちの心の中のパウダースノーの上に記していった。



胸をキュッと揺さぶる歌に包まれていたい。そんな温かさも肌に覚えながら、この歌を受け止めていた。

身体中へ輝きを浴びるように、光を携え、楽曲が軽やかに走り出した。Jewel☆Neigeは優しい微笑みを浮かべながら、想いを告白するように「やっぱキミがいい」を届けてくれた。

「君の笑顔がいいな」と笑顔で彼女たちに歌われたら、思わずこっちも顔がにやけてしまう。歌詞の一節ではないが、「それでもいいじゃない」(笑)。

光のシャワーが溢れる気持ちを表す

カラフルな光のシャワーを会場中へ振りまくように、ライブは一気に弾けだした。

Jewel☆Neigeの歌う「ロケットパラダイス」に乗せ、さぁパーティだ。今宵は声を張り上げられないし、着席状態だけど、心の中のフロアでは、誰もが彼女たちと一緒に声を張り上げ騒いでいた。

この楽しさを、ワクワクやドキドキを一緒に掻き集め、もっともっと大きな輝きに変えたい。フロア中で大きく揺れる無数のペンライトの光が、みんなの気持ちを示していた。

激しく躍動する楽曲が飛びだした。メンバーたちは「Blizzard」に乗せ、凛々しいステージングを描きだす。

何時も以上に歌声に力が漲り出す。沸き上がる情熱を、彼女たちは歌声とパフォーマンスにぶつけていた。熱情した彼女たちのステージングに触れ、気持ちの体温もどんどん上がりだす。そして…。

さぁ、気持ちを熱く掻き立てる「re+blast」の登場だ。彼女たちは、沸きだす熱い感情をダイレクトにぶつけだす。身体が騒ぐというよりも、この歌は心を熱く燃えたぎらせる。その熱が、胸の内側に渦巻いてゆく感覚がたまらない。



フロア中から沸きだした大きな手拍子が会場中へ響いていたのも、誰もが躍動する気持ちを止められなかったからだ。

「あなたにとって涼掛凛・松田あゆなの存在とは」という質問に答える現メンバーたちの映像を受け、ここからは卒業するメンバーのソロ・コーナーへ。

涼掛凛はウクレレの弾き語りを披露


最初に舞台へ登場したのが、涼掛凛。彼女はウクレレの弾き語りで「メモリーズ」を歌唱。

フロアでは黄色のサイリウムの光が一斉に灯りだす。その光は、ほんわかした気持ちのままゆったりと歌を届ける涼掛凛の声とシンクロするように揺れていた。

ウクレレの弾き語りという形を取ったことで、彼女の歌う姿を何時も以上に身近に感じれたのも嬉しかった。この姿、ずっと心に刻んでおこう。

松田あゆなはパワフルに想いを届ける


松田あゆなは、溜め込んだ想いをすべて解き放つようパワフルに「Colorful」を熱唱してゆく。フロア中で大きく揺れる白いサイリウムの光。

その様を観ながら、一瞬泣きそうな様も見せていたが、壊れそうな感情をグッとこらえ、彼女は新たな希望をつかむことを宣言するように、「Colorful」を力いっぱい歌っていた。自分の描く未来図を宣言するように歌うその声は、確かに胸に届いていた。

無邪気に戯れる6人の白い妖精

ふたたび6人編成に戻ったJewel☆Neigeは、美しい音色響き渡る「白い雪とマーガレット」を、優しい笑みを浮かべながら歌っていた。その姿は、雪降る景色の中に現れた、無邪気に戯れる6人の白い妖精のようにも見えていた。

MCでは「みんなに伝えたい気持ちが入っているこの曲を歌いたくて選びました」と涼掛凛が語れば、松田あゆなも「この歌に背中を押された時期があったので」と、それぞれが楽曲を選んだ理由を教えてくれた。

後半戦は,「White Trip」からスタート。メンバーたちのコケティッシュな動きがとても愛らしい。



彼女たちは、ふたたび会場へ熱を集めるように。でも、チャーミングな魅力もしっかり振りまきながら、ピュアな声色で歌を響かせていった。次第に上がってゆく熱と空気。

その熱を受け継ぐように飛び出したのが、「Alice」。ポップでチャーミングな楽曲だ。同時にこの歌は、心を騒がせる楽しさもたっぷり含んでいる。彼女たちのステージングに触れ、ニヤニヤとした表情になるのも当然だ。だって、楽しいエナジーがどんどん沸き上がってくるんだもの。



胸の中で一気にアクセルを踏み込む

さぁ、ここから熱狂したいハートのアクセルを一気に踏み込もうか。舞台上でわちゃわちゃ歌い躍るメンバーらの姿に触発され、フロア中に灯るたくさんのサイリウムの光も踊りだす。

「Snowball Fest」に気持ちを乗せ、一緒に楽しいカーニバルを開こうか。さぁさぁ、6人と一緒に心の中で騒ぎまくれ。パーティは胸の中でだって十分楽しめる。彼女たちがHappyを先導してくれるなら、あとは沸きだす気持ちを彼女たちとシンクロしていくだけだ!!

華やかなドラマを描くように流れだしたのが、「Ice Bird's Eye View」。映画や舞台劇のクライマックスを彼女たちと一緒に体感してゆくような胸の昂りが、身体中を駆け巡る。



フロア中から沸きだした無数の拍手。誰もが彼女たちの熱したハートとハートを重ね合わせ、一緒に舞台の上で心揺さぶるドラマを味わっていた。ダイナミックなJewel☆Neigeのステージングが強烈に瞼に焼きついて離れない。

彼女たちの振り上げる拳に想いを重ねるように、フロア中の人たちが拳やサイリウムを振りかざしていた。

笑顔のエールで送り出す

卒業する2人へ送るように、最後にJewel☆Neigeが歌ったのが「YELL」。

その声は、悲しみではなく、力強く送り出す笑顔のエールとして届けられた。フロア中の人たちも、6人の手が舞うのに合わせ、一緒に手やサイリウムを揺らしていた。

たとえ声は出せなくとも、心と心が通じ合えば、そこには無言の熱狂と高揚が生まれる。卒業する涼掛凛も松田あゆなも、笑顔で歌を届けていた。その姿が、眩しく見えていた。

アンコールの声変わりに起きた熱い手拍子。その音へ導かれるように、メンバーたちがふたたび舞台へ姿を現した。

Jewel☆Neigeが歌ったのが、「人生、私が主人公!」。このタイミングで、この歌を持ってくるセンスが素敵じゃない。メンバーたちも無邪気にはしゃぐように、青春モード満載で楽しく歌を届けていた。



触れた人たちの感情を無条件で騒がせるのも嬉しいこと。舞台の上で歌い踊りはしゃぐ6人の姿が、とても輝いて見えていた。まさに、この6人が主人公だった。

「4年半応援してくださってありがとうございました。ファンのみなさんを不安にさせてしまうこともありましたけど、それでも応援してくださったみなさんのおかげでこうして続けてこれました。みんなのおかげで観れた景色や叶えられた景色がありました。今年わたしは大学に通いながら新たな夢を追いかけ始めました。これからもJewel☆Neigeの応援をお願いします」(松田あゆな)

「わたしは約4年間アイドル活動を続けてきました。ここまでアイドルの道を走れたのもみんなおかげです。みんなの笑顔をたくさん観れて幸せでした。たくさんの愛に包まれて、活動できてとても幸せでした。アイドルになれてわたしはとっても幸せでした。このメンバーに囲まれてとっても幸せでした。みんなありがとう、アイラブユー!!」(涼掛凛)

さらにここで、1月に卒業をした和田帆乃夏も「この7人でもう一度舞台に立ちたくて」と舞台へ登場。最後にこのメンバーで「Snow Memories」を歌ってくれた。「繋いだ手を離さないで 今日の景色忘れないで」の言葉が、胸にジンと響いてきた。



舞い散る雪の結晶ではないが、舞台上の7人は、自分たちでキラキラと輝きを放ち、「離れていても心はずっと一緒だから」 「今日の景色忘れないで」と歌いながら、メンバー一人一人の心のフォルダに、この時間、この瞬間の景色をしまい込んでいった。

この景色、この会場に来た人たち、配信を通して観ている人たちも、けっして忘れない景色になったに違いない。

この日を持って、涼掛凛と松田あゆなはJewel☆Neigeを卒業した。そしてここから、新しいJewel☆Neigeの歴史が始まる。

これからも、その歩みを追いかけていただきたい。

TEXT 長澤智典

セットリスト

1.MI☆RA☆I☆へ
2.超絶はっぴーじぇねれーしょん
3.Jewel
4.Snow Flake Remind
5.やっぱキミがいい
6.ロケットパラダイス
7.Blizzard
8.re+blast
映像
9.メモリーズ
10.Colorful
11.白い雪とマーガレット
12.White Trip
13.Alice
14.Snowball Fest
15.Ice Bird's Eye View
16.YELL
-ENCORE-
17.人生、私が主人公!
18.Snow Memories

Jewel☆Neige オフィシャルサイト Jewel☆Neige 公式Twitter


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