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ヤバT、ツアーファイナルで出演キャンセルとなった瑛人に捧げる「香水」カバー披露!


瑛人に捧げる「香水」カバーも披露!

4thフルアルバム『You need the Tank-top』を引っさげ、コロナの影響もあって1日2公演という形で全国35日程/70公演が行われたツアー「ヤバイTシャツ屋さん “You need the Tank-top” TOUR 2020-2021」、のライブ映像を収録した映像作品『Tank-top of the DVD IV』、のリリースツアー。



ちょっとややこしいのだが、重要なのは、これがヤバイTシャツ屋さんにとっては1年ぶりの、そしてZepp Haneda公演は1Fオールスタンディングで(ほぼ)フルキャパでのツアーという意味ではもっと久しぶりの、つまりメンバーにとってもファンにとっても我慢の末にようやく実現したツアーだということだ。

そのファイナル、3月10日Zepp Haneda公演。


しばたありぼぼの体調不良のため2月19日に開催予定だった新潟公演が延期となってしまったため、正確にはまだツアーは終わっていないのだが、それをおいてもなお、ツアーを走り抜けることができた喜びと、満員のフロアを前に一緒に盛り上がれた充実感が、ステージ上のメンバー3人からはビシビシと伝わってきた。

ちなみにこのZepp Haneda公演は2デイズで、1日目の3月9日はワンマン、そして3月10日は瑛人をゲストに招いての2マン、というのが本来の予定だったのだが、瑛人が新型コロナウィルスに感染して出演キャンセルとなったため、急遽2日間ともワンマンに。

残念といえば残念だが、そのぶんレア曲も取り入れられ、おそらく誰よりも出演キャンセルを悔しがっているであろう瑛人に向けてのメッセージも散りばめられたこの日のライブは、結果的にファイナルを飾るにふさわしいものだった。

いつものSEから「Give me the Tank-top」で幕を開けると、いきなりライブは最高潮に突入する。


「楽しんでいこうぜ!」というこやまの言葉を待つまでもなく、フロアは熱狂を巻き起こしていく。

「無線LANばり便利」「Universal Serial Bus」「KOKYAKU満足度1位」と、次から次へと畳み掛けられるキラーチューン。オーディエンスは腕を上げ、その腕を振り、ヘドバンをし、ジャンプで床を揺らし……と大忙しだ。

もちろんメンバーも序盤から熱の入ったプレイを披露。


いつものようにエグい低音を鳴らしながら笑顔で歌うしばた、重たいリフをぶん回しながら叫ぶこやま、そして超速8ビートから機関銃のような2ビートまで、縦横無尽にドラムセットを叩き回すもりもりもと。

もとよりライブでの演奏と音には定評のあるヤバTだが、ツアーを経てしっかり仕上がっていることが伝わってくる。

今年1月に結婚を発表した瑛人にささげられた「ハッピーウェディング前ソング」ではこやまの求めに応えてフロアからは大音量の手拍子が。

「ジュンちゃん(瑛人の横でギターを弾いている小野寺淳之介のこと)おめでとう!」と見当違いの祝福を送るこやまにも大きな拍手が送られる。


その後「ワンマンになっちゃいましたので、レアな曲バチバチやっていこうと思うんですけど、ついてこれますでしょうか?」というこやまの言葉から繰り出されたのは「タンクトップくんのキャラソン」。

2018年にリリースされたシングル『とってもうれしいたけ』の3曲目で、ライブで聴けるのはまさにレアだ。

さらに「懐かしい曲連発で!」と「ウェイウェイ大学生」「DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ」を連打。

タイトな演奏とくだけた歌詞のコントラストが、これぞヤバTだなあと思う。

そしてフロアでも手でハートを象る振り付けが繰り広げられた「Bluetooth Love」を経て、ブリブリのファンクネスを炸裂させる「DANCE ON TANSU」へ。


しばたのスラップベースも決まり、フロアでは左右に手が揺れる。

怒涛のように新旧の楽曲を披露しながら、Zepp Hanedaの一体感はますます高まっていった。

瑛人のキャンセルを受けて先輩バンド花団のカズから「3月10日、Vaundyカズ空いてます」(見た目が似ているのだ)というLINEが来たものの「今日まで無視してます」というこやまにしばたともりもとから総ツッコミが入る……というMCを経て、「Vaundyカズさんは来れなかったけど、横浜の後輩が駆けつけてくれました」とこやま。


ステージが暗転したかと思うと、登場したのはタンクトップで顔を隠した3人組、そう、Buyer Clientだ。

オシャレなアーバンソウルから、顔を覆うタンクトップを振り払ってヤバTらしい轟音パンクチューンに変貌する「dabscription」を見せつけると、そのままの流れで「ヤバみ」を投下。

さらに「鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック」「泡Our Music」、そして観客全員を座らせてのジャンプも成功した「メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲」と、ライブ後半戦にも関わらず半端ない勢いで展開していく。

終盤戦では「ZORORI ROCK!!!」「寝んでもいける」を経て「あつまれ!パーティーピーポー」でこの日何度目かのハイライトを生み出すと、グランジなギターがかっこいい「ゆとりロック」へ。

そこから一気にギアを上げて「とりあえず噛む」へと突入していく。


軽快なスカパンクのリズムにフロアが揺れるのを見届けると、「両手を上げて! めちゃめちゃでかい手拍子の準備!」とさらなる盛り上がりを要求するこやま。

その要求にフロアは完璧に応え、続く「癒着☆NIGHT」ではフロア全体から大きなリアクションが巻き起こる。

本編を「NO MONEY DANCE」で締めると、アンコールの手拍子を求めながら3人はいったん退場した。

アンコールにもスペシャルな一幕が待っていた。

「新曲です」とこやまが弾き始めたのは、どこかで聴いたことのあるギターフレーズ。

瑛人「香水」のカバーである。

とはいえそこはヤバT、轟音うなるメロコアチューンに仕立てられた「香水」は、ぜひとも瑛人本人に聴いてほしい名演だった。

「めっちゃ楽しい! ありがとう!」と改めてお客さんに対して感謝を述べるこやま。



「また今度行けばいい、フェスで観ればいい、じゃなくて、1本1本全然違うライブやから。今日のライブを観てくれたことが嬉しい」とライブバンドとしての自負を覗かせると、「Tank-top of the world」「かわE」でこの日のライブを締めくくった。

終演後、「かけがえのない1本1本でした!」とこやまはツアーを振り返った。

思うようにライブができない時期を乗り越えて取り戻した、ツアーの熱狂と感動。

もちろんまだ万全とはいえないけれど、このツアーが新たな燃料となって、これから先のヤバTをますます走らせてくれるはずだ。

最後のMCでこやまから「8月25日のスケジュール空けておいて!」という意味深な発言も飛び出した、ツアーファイナル。

いったい何が行われるのか、現時点での情報はほぼ皆無だが、次報を楽しみにしていてほしい。



取材・文:小川智宏 撮影:田中聖太郎

セットリスト情報

ヤバイTシャツ屋さん “Tank-top of the DVD IV” TOUR 2022
2022/3/10(木)@Zepp Haneda
開場17:00 / 開演18:00

1.Give me the Tank-top
2.無線LANばり便利
3.Universal Serial Bus
4.KOKYAKU満足度1位
5.ハッピーウェディング前ソング
6.タンクトップくんのキャラソン
7.ウェイウェイ大学生
8.DQNの車のミラーのところによくぶら下がってる大麻の形したやつ
9.Bluetooth Love
10.DANCE ON TANSU
11.dabscription
12.ヤバみ
13.鬼POP激キャッチー最強ハイパーウルトラミュージック
14.泡 Our Music
15.メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
16.ZORORI ROCK!!!
17.寝んでもいける
18.あつまれ!パーティーピーポー
19.ゆとりロック
20.とりあえず噛む
21.癒着☆NIGHT
22.NO MONEY DANCE

encore
1.香水(瑛人 cover)
2.Tank-top of the world
3.かわE

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