高田稜治、TatsuyA、SHU、SHOTA、井上 奨の5人からなるグループ「幻」が、6ヶ月連続単独公演の第三弾をamericamura FANJ twiceで開催した。
2021年春の結成直後から快進撃を続け、文字通り寝る間も惜しんで毎日臨んでいるTikTokのライブ配信では、わずか5ヶ月足らずでフォロワー100万人を突破するという快挙を達成した。
もちろん配信に限らず、本拠地[DEF MUSIC MALL]でのライブや、2022年1月から挑戦している6ヶ月連続の単独公演など「やれることは全部やる」精神で爆走中。
そんな幻の単独公演の第三弾に迫る。ライブ直前の取材で彼らが赤裸々に語った想いも、当日の様子と合わせて届けよう。
幻LIVE2022 Go up―March― at.[americamura FANJ twice]
#VENOM AIや、プロデューサーMeloの手腕によって深化を遂げたパフォーマンス。今回、1月2月の単独と違うのは、関西を代表するダンサーであるVENOMのAIがライブプロデュースを行い、ダンスの構成や演出に変化を与えた点だろう。その結果、今までよりもさらに自由にステージを使ったパフォーマンスになったように感じた。
さらに今回は、冒頭の『New World』『move in on』『めっちゃヤバい』の3曲で、15分(ライブ全体の1/4を占める)のボリュームになったり、『well well well』のトラックがリアレンジされたりと、DEFの敏腕プロデューサーMeloの手腕も存分に光る。そうやって強固なチーム体制で深化を遂げたライブは明らかに凄みを増していたし、多少のイレギュラーもスムーズにリカバーする余裕さえ見せた。
ライブ直前に井上 奨がリハーサル期間を振り返って「これまでは本番の数日前に振り入れすることもあったんですが、今回は本番1週間前にはライブの全体像が既に見えていたので、今までで一番反復して今日をむかえることができました」と語っていたのも納得の出来だ。
#初披露尽くし。和モノフレイバーな『刀』と、マボダチを巻き込むパーティチューン『花火』。
また、この日リリースされた『刀』を初披露。5人によるダンスパートのなかでSHOTAが刀を手にし、見事な殺陣を披露したあと、壮大なイントロが始まる。
幻5th Singleとなるこの『刀』は、トラック、歌詞、そして振り付けに至るまで、“和モノ”な世界観。「ザン!」と口ずさみたくなるキャッチーさも残しつつ、今までにない5人の新境地を見せた。さらにライブ終盤では、まだデジタル配信は先になる『花火』もサプライズで初披露。
フロアのファン(=マボダチ)も巻き込んで飛び跳ねるパフォーマンスに、音楽、ダンス、そして照明も相まって、この日一番盛り上がった瞬間となり、幻のパーティチューンに新たな一曲が加わったことを印象付けた。
#粋なサプライズは最後まで。
幻の単独では毎回、粋なサプライズが用意されているのが恒例だが、今回もしっかり喜ばせてくれた。
ライブが終わってメンバーがステージをあとにしてから数秒後、『刀』のMVがスクリーンに流れる。 (『刀』MVは、3/19(土)0:00からApple Musicにて配信開始)
TikTokでの毎日のライブ配信や[DEF MUSIC MALL]でのライブなど、日々慌ただしい彼らだが、単独公演にかける想いが特に強いことは「今日、初めて単独に来てくれた人にも絶対楽しんで帰って欲しいんですよね!だから単独公演はいろんなアレンジとか工夫にも挑戦してます!」と熱く語るSHOTAの言葉からも分かる。
またSHUは「今日のパフォーマンスを、次回さらに超えていかないとですよね!進化し続ける幻を見て欲しいです」とにこやかに話した。
幻の6ヶ月連続公演も今回で折り返し。あと3回のライブでは、どんな景色が待っているのだろう。
写真 : REALY (RAW Climb)
文 : Seiji Horiguchi