#幻LIVE2022 Go up―April― at.[americamura FANJ twice]
高田稜治、TatsuyA、SHU、SHOTA、井上 奨の5人からなるグループ「幻」は、2021年春の結成直後から快進撃を続け、毎日寝る間を惜しんでライブ配信に臨んでいるTikTokでは、国内だけでなく海外からの支持も受けて、半年でフォロワー130万人を突破。
加えて、本拠地[DEF MUSIC MALL]でのほぼ毎日のライブや、2022年1月からスタートした月1の単独公演「幻LIVE2022 Go up」でも常に進化し続けるなど、怒涛の勢いでその存在感を露わにしている。この記事では、そんな幻の単独公演第4弾「幻LIVE2022Go up-April-」に迫る。ライブ直前の取材で明かされた彼らの単独に向けた想いも合わせて伝えたい。
#和装で登場。人気曲『刀』で幕開け。
「マボダチ(=幻のファン)には常に新鮮に楽しんでもらいたい」とこれまでの単独でも随所に工夫をしてきたが、今回は冒頭で披露した『刀』の世界観に合わせ、和服を羽織っての登場。まさに新鮮な装いの5人に、歌い出す前から会場は早くもどよめきの嵐。思わず「ざん!」と口ずさみたくなるこの曲は、YoutubeでもMVが公開されている。
幻『刀』-Music Video-【KATANA】
やはり単独公演も4回目ということで、初期から披露している曲などは余裕が生まれて、いい意味での“遊び”も見られた。曲中でのTatsuyAによるアグレッシブなシャウトや、井上 奨によるコミカルなMCも、いつになくキレを増していたように見えた。
#体の内側から進化。さらに充実したパフォーマンスへ。
今回特筆すべきは、1月からライブプロデュースとして携わっているダンサーVENOMのAIによる指導がさらに本格的になった点だろう。「前回の単独公演が終わってからすぐ反省をして、ステージの演出や構成についてアドバイスさせていただいて、またリハに臨んでもらったんですけど、それに加えてこの一ヶ月は食事制限にも挑戦してもらいました。みんなよく頑張ってくれましたよ!」と語るAI。
そう。メンバーはこの1ヶ月間、体の内側から進化すべく、今まであまり意識してこなかった食生活を改善したのだ。日々のライブ配信やリハなどの合間を縫って自分たちで食事を作り、糖質制限にも取り組み、さらには本番3日前からは、なんと毎日水を4リットル飲んだという。変化はあったのか聞いたところ、井上 奨は「パフォーマンスが劇的に変わって、今までよりもパワーアップした実感がありますね。あと肌の調子が良くなりました(笑)」と、爽やかに語った。わずか1ヶ月で変化が現れるほどストイックに食事制限に取り組んだあたりからも、5人の気合いと覚悟がうかがえる。
その言葉の通り、ライブ終盤の『Love for you』『Ready Set Go』『花火』では、一切疲れを見せない踊りと歌唱力を披露。特に『花火』は、曲の8割はジャンプしているんじゃないか…?というほどハードな曲だが、最後の最後までフルアウト。明らかに全体的にパフォーマンスが充実していた。
#最後まで飽きさせない。フレッシュなメッセージ。
幻の単独ライブでは、新曲がお披露目されるのが通例になっているが、今回も例外ではなかった。高田 稜治が「これからもみんなに『初めて』を見せていけるように全力で歌う!」と発したように、「全てが刺激的な違う世界の扉へ」というリリックが印象的な『first time ever』を、ライブのラストに初披露。
なんとこの曲ではダンスはなし。5人全員が、おもむろにスタンドマイクを置いて歌詞を噛み締めるように丁寧に歌い上げた。やはり4月ということで、新しい学年に上がったり社会人になって初めてだらけの新生活を迎えているマボダチへのメッセージが込められていたのではないだろうか。SHOTAはライブ前に「僕たち幻も『新生活』というわけではないけど、常に新しいこと・初めてのことに挑戦しています。例えば今回だったら初めて食事制限に取り組んだり。
マボダチのみんなも新しい生活で不安なことも多いかもしれないけど、『一緒に頑張って、単独ライブで弾けよう!』という気持ちで僕らも頑張っています!」と前向きな言葉を残した。
#最後の最後まで飽きさせない!!5人の新たな表情。
サプライズはまだ終わらない。この日のライブでも感情を最大限に込めることで、会場をセンチメンタルな空気に染め上げたバラード曲『蝶々結び』。その曲のMVがスクリーンに流れたのだ。(もちろんMVの内容はここでは伏せるが)映像が終わった後も会場はざわつき続けた。
今までアグレッシブ、クール、チャーミング…などいろんな顔を見せてきた5人だが、この日流れた『蝶々結び』のMVでは、また新しい表情を見せてくれた。まさに最後の最後まで飽きさせない姿勢で単独公演4回目を締めくくった。この公演も残すところあと2回。まだまだ進化し続ける彼らはどんな表情を見せ、どんな景色に連れて行ってくれるのだろう。
写真 : REALY (RAW Climb)
文 : Seiji Horiguchi