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【ライブレポート】“新生”ひめキュンフルーツ缶が、愛媛県内最大級のイベントで躍動!


ひめキュンフルーツ缶(以下、ひめキュン)は2010年に結成された愛媛県のローカルアイドルグループ。

2011年に8人でCDデビューし、その後、5人体制となり「最強のご当地アイドル」と呼ばれるようになった2013年、徳間ジャパンコミュニケーションズから念願のメジャーデビューを果たす。

2017年に第2期メンバーによる7人体制に移行し、さらにメンバーの卒業、新加入を経て2021年からは第3期メンバーを加えた6人体制に。

ファンからは親しみと期待を込めて“新生ひめキュンフルーツ缶”と呼ばれている。

2022年11月26日(土)・27日(日)の両日、松山市堀之内の城山公園で愛媛県内最大級の産業の祭典「えひめ・まつやま産業まつりwithメディアパーティー すごいもの博2022」が開催された。

3年ぶりの開催となった今年は開催10周年となる節目の年。

そのメモリアルイヤーの2日目となる27日(日)午後、ひめキュンのライブステージが実現した。

2日間で10万人以上を集客するビッグイベントでのライブは、新生ひめキュンとしては初めてということもあり、会場入りしたメンバーたちの表情からは、いつも以上に緊張感が伝わってきた。

メンバー全員でビラを手配りしながら、ライブをアピール!

▲ビラを手にするメンバーたち。左から古谷、梅﨑、直野、堀井、山本、堀江
ライブに先立ち、すごいもの博の会場内で「ゲリラビラ配り」を敢行。

「午後からステージでライブをするので、見に来てくださ~い!」とライブをアピールしつつ、飲食ブースで気になるスイーツやジュースを購入し、産地直送のグルメなどが並ぶイベントもちゃっかり楽しんでいた。

馴染みのファンから声を掛けられることも多く、この時間でメンバーたちの緊張感はすっかりほぐれた模様で、いつもの表情を取り戻していた。

ビラ配りを終えたメンバーにライブへの意気込みを聞いてみた。

古谷 那瑠美(以下、古谷)は“ひめキュンを知らない人にも知ってもらえるよう、頑張ります!”とリーダーらしくメンバーたちを鼓舞し、堀江 洸(以下、堀江)は“愛媛のアイドルのスゴさを見せつけたいです!”と自信満々に、堀井 梨穂(以下、堀井)は“歩くのが下手なので、転ばないように頑張りたいです!”と「らしさ満点」で答えた。

最年少の山本 愛梨(以下、山本)が“地元での一大イベント。

会場にいるみんなにひめキュンの名前を知ってもらいたい!”と力強く語ると、直野 桃花(以下、直野)は“いつもより大きなステージに負けないよう、大きく踊ります!”と目標を宣言し、加入9カ月で最も経験が少ない梅﨑 愛琉(以下、梅﨑)は、“みんなとニコニコになれるよう、最後まで一緒に会場を盛り上げます!”と自らを奮い立たせた。

最初から攻めるセトリで“新生ひめキュン”の魂が解き放たれる!


家族連れをはじめ、子どもからお年寄りまで幅広い年代が会場を埋め尽くす中、最前列には多くのひめキュンファンが陣取り、ライブ開始30分前にはほぼ満席状態に。

ライブハウスでの定期公演とは一味も二味も違う客層&雰囲気に包まれる中、イベントMCが「みなさん行きますよー!ひめキュンフルーツ缶、どうぞ!」と絶叫。アップテンポなBGMに乗ってメンバーたちがステージに駆け上がると、勢いそのままに『STAND UP!!』のイントロが鳴り響く。

最前列のファンたちが拳を突き上げ声援を送りだすと、会場全体が熱を帯び始めた。

1曲目の『STAND UP!!』は、第2期初期メンバー(堀江、堀井)による7人体制スタート時のファースト・シングル。

第2期に途中加入した現リーダーの古谷をして“新生ひめキュンの原点”と言わしめる代表曲だ。

「どれくらい歩いてきただろう 僕らの時代さ どこにだってまだまだ行けるよ」という歌い出しから、「ここはまだ旅路の途中 これからの僕ら幸あれ」で閉めるこの曲は、当時、誕生したばかりの新生ひめキュンからファンへの決意表明と言える。

そしてこの日の『STAND UP!!』は1曲目で歌うことにより、メンバーの入れ替えやコロナ禍での活動自粛などを乗り越え、ステージに登場した6人の決意表明として、ファンの心に届けられた。

続けざまにギターロックの2曲目がスタート。

タイトルの『モラトリアム』が意味するのは「大人になるための猶予期間」だ。

第3期メンバー(山本、直野、梅﨑)が合流して再スタートを切った新生ひめキュンが、人気・実力ともに先輩たちに追い付き、追い越すための猶予期間と重なり、「最強のご当地アイドル」の系譜を受け継ぐ彼女たちの“本気度”がリアルに感じ取れた。



破壊力全開のロック・チューンが鳴り響き、観客たちと一つに!


3曲目の『フリーノート』で女子高生の恋愛観を歌い上げた後、MCに突入。

リーダーの古谷が“ひめキュンフルーツ缶が、すごいもの博にやってきました!”と挨拶すると、“イエーイ!”“待ってたよ!”と続々と歓声が上がる。会場を埋め尽くす観客たちを前に“愛媛県の人がみんな来てる~”と堀井がおどけてみせるとみんな笑顔に。

“ひめキュンを初めて見たって人!?”のクエスチョンには、多くの観客が手を挙げて応え、会場は一体感に包まれた。

そして古谷が“もっともっと盛り上がっていくよ~!それでは行きましょう!アンダンテ!!”と絶叫し、ライブ後半の幕が切って落とされた。

メジャー・デビュー・シングルの『アンダンテ』は、イントロから破壊力全開のアゲ感の強いロック・チューンで、ライブでは1曲目でよく使われている。

メンバーたちのロック魂は、激しい振付に焚きつけられるように燃え上がり、さらに最前列のファンたちのコールに煽られ、一段と熱さと輝きを増す。

その熱波はやがて会場全体に波及し、ひめキュンをはじめて知ったという観客たちをも飲み込んでいった。

普段は静かな時間が流れる城山公園の空に、力強い手拍子の音が突き抜けていく。

次の『キラーチューン』もアップテンポなロックを感じる曲ではあるが、「いいじゃん でもいいじゃん」「アイスクリームに乗せちゃえば 愛も 恋も 何でも食べちゃう」などなど、アイドルチックなフレーズが散りばめられた王道アイドル曲だ。

ステージで跳ねるメンバーたちがキラキラと輝きを発しているところで曲が転調。「あんたの愛は何味なの?」とクールに迫られ、さらに高速ラップも登場するこの曲の完成度は、まさにキラーチューンと呼ぶにふさわしい。

ラストを飾ったのは、「可愛いよりカッコイイ」というひめキュンの方向性を決めたとされる『例えばのモンスター』だ。

自らの弱さを認めることで、成長していこうとする歌詞からは、かつて「最強のご当地アイドル」と呼ばれた第1期メンバーの存在にプレッシャーを感じながら、それでも前を向いて進んでいく現メンバーの苦悩や葛藤、勇気、使命感、そしてプライドが詰め込まれている。

「弱さを知って優しくなれる そんな明日はそんな僕等が素晴らしいだろう」というフレーズのごとく、彼女たちの明日は光り輝く素晴らしいものになるだろう。



30分に詰め込んだ熱い想いは、未来を拓くパワーソース


ステージの後ろには松山城が顔を覗かせる。

ステージに立った時間はわずか30分。

一瞬、消化不良が頭をよぎったが、ステージを降りた6人の表情はとても清々しく、達成感に満ちていた。

ライブの感想を聞くと、古谷は“幅広い年代の方に見ていただけて良かったです。これからも県内各地でどんどんライブをしていきたいです!”と手ごたえを口にした。

堀江は“人がいっぱいで、身体もいっぱい動かせて、楽しかったです!”、堀井は“愛媛の人が全員来てくれたみたいで緊張したけど、最後まで楽しくライブができました!”とともに目を輝かせた。

山本が“ビラを手渡した方が来てくれて、愛媛の人の温かさを感じました!”と地元愛に感動していると、直野は“本当に、最高に楽しい時間でした!”と素直に喜び、梅﨑は“初めましての方もたくさんいて、多くの方に知ってもらうことができ、最高のライブでした!”と達成感に浸った。

その後、会場内のブースに移動し、約1時間にわたり特典会を開催。

メンバー一人ひとりがファンと直接触れ合いながら、コロナ禍にも関わらず足を運んでくれたこと、今までずっと応援し続けてくれたことなど、感謝の言葉を伝える。

振り返れば2017年11月から第2期メンバーによる「新生ひめキュン」が始動するも、先輩たちの高い壁はなかなか超えられず、やがて新型コロナで活動が制限されることに。

心機一転、2021年1月から古谷をリーダーに、新メンバーを加えた第3期体制がスタート。

しかしメンバーのコロナ感染や体調不良などにより、満足に活動できない日々が続いた。

それでも6人は前を向いて歩き続けた。そしてこの日、彼女たちの夢に掛ける想い、アイドルとしてのプライド、ファンや地元の方への感謝の気持ちを30分に凝縮し、爆発させてみせた。

彼女たちは知っている、今のひめキュンは、まだまだ成長過程であることを。

ファンたちは知っている、今のひめキュンはまだまだ成長できることを。だからこそ断言しよう。

「最強のご当地アイドル」の魂は、彼女たちの中にしっかり受け継がれており、その輝きはこの瞬間も、そしてこれからも増し続けていくことを。

▲特典会終了後、ファンにお礼の挨拶をするメンバーたち

コンサートデータ

すごいもの博2022 ひめキュンフルーツ缶ライブ
11/27(日) @城山公園

■セットリスト
M1. STAND UP!!
M2. モラトリアム
M3. フリーノート
MC
M4. アンダンテ
M5. キラーチューン
M6. 例えばのモンスター


TEXT&PHOTO 四之宮裕二

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