2018年に結成された、死んだパンダ噛んだズ。
Vo&Gtのyuichi abe(アベユウイチ)、Gtのo-yoh(オーヨー)、そしてバンド名の名付け親でもあるDrのyas(ヤス)で構成される。
さらに今回はSpBaとしてJI(ジェイアイ)も加わり、凱旋ライブが行われた。今回はその模様をリポートする。
狂宴の始まり
舞台は東京・八王子市。徐々に”夜の準備”を行う繁華街、そして、その一角に佇むライブハウス「八王子MatchVox」が今夜のステージとなる。オープン前からすでにライブハウス周辺には黒のTシャツを纏ったファン達が集まり、異様な雰囲気を放っていた。開場を今か今かと待ちわび、列をなす。
それだけでも、今回の死んだパンダ噛んだズのワンマンライブは凄いことになりそうだという期待が高まるばかりである。
静寂を切り裂くノイズ!八王子悪ノリROCKSTARS!!
今回のオープニングアクトを務めるのは、八王子悪ノリROCKSTARS。Drには死んだパンダ噛んだズでもDrを務めるyasを迎え、背中に「8OJI WALU TV」とプリントされた赤のシャツに身を包んだメンバーが登場した。VoのTAKUが「行くぞ!!八王子!!!」の掛け声とそれに呼応するファン。
演奏の始まりだ。
序盤から飛ばしていく八王子悪ノリROCKSTARS。立て続けに3曲を披露し、会場を一気に盛り上げる。
「死んだパンダ噛んだズのワンマンライブに華を添えるためにやってきた!」と言い放ち、見事オープニングアクトとして最高のパフォーマンスを見せてくれた。
ベテラン故の安定感あるライブパフォーマンスは、さすがの一言。有言実行で箱を揺らし、メインアクトへ繋がる道に華を添えた。
主役登場!死んだパンダ噛んだズ!
いよいよ満を侍して登場した死んだパンダ噛んだズ。ゆっくりと上がる幕。そして会場全体を赤いライトが照らす。メンバー全員、顔面に施された白と黒のメイク。
遂に彼らのライブが始まる。
1曲目は「NEEDLESS iDEA」。2023年6月14日に全国で発売予定の1st.フルアルバム「錆びる花 ホライゾン」の収録曲だ。
曲のタイトルにもなっているNEEDLESS iDEA」を力強くシャウトするVoと、拳を突き上げるファン。序盤から一体感はバッチリ。
「マッチボックス! 待たせたな!! 死んだパンダ噛んだズ、よろしく!!!」
yuichi abeの声が響き渡る。
続けて2曲目の「KILL/INNOCENCE」を披露し、そのまま3曲目の「COLDACTS」へ。
疾走感溢れる軽快さもありながら、じっくりとその音に浸りたくなるという、なんとも奇妙な感覚に陥りながらも、「これが死んだパンダ噛んだズが掲げる『怖いもの聞きたさ』なのか!?と思わずにいられなかった。
「拳を上げろぉ!!」
o-yohの掛け声で始まった「ダディドゥunderground」。一段と迫力を増す演奏に、観客もノラずにはいられない!と言わんばかり。
SpBaのJIも縦横無尽にステージ上を動き回り、サポートとは思えないほどの一体感を見せてくれた。
”固定のベーシストをあえて置かない”死んパンイズム。初めて彼らを見た人は、良い意味で錯覚するかもしれない圧巻のパフォーマンス。
「iiiiiCONOCLASM!!!!!」、「BLEEDING」、そして「I.N.V.DA」と曲が続く。
途中、Voのyuichi abeから「今日の本当の主役はGtのo-yohで、誕生日だったんだ。ハッピーバースデー!!」の祝福があり、観客たちからも拍手が。
さらに、o-yohとDrのyasが八王子出身ということもあり、凱旋ワンマンライブを行ったことについて聞かれたo-yohは、「いつも遊んでるメンツも多くて不思議だよね。でも、こんなに集まってくれて本当にありがとう!」と、感謝の言葉を述べた。
盛り上がりは最高潮に!!
次々に披露される曲。「つまんなそうにしてんじゃねぇよ!!」のシャウトと共に始まる演奏とそれに呼応するかのようにさらにノる観客。yasの渾身の演舞にアバラが浮き、脳が揺れ会場全体が陶酔感に包まれた。
終わりに「ありがとう、最高だよ」の言葉と観客からの拍手で両者の距離はさらに深まっているように感じた。
ここで6月14日に全国で発売予定の1st.フルアルバム「錆びる花 ホライゾン」の告知と、さらにアルバム発売を記念して、都内某所にて無料のスタジオミニライブが開催されることも発表された。
詳細は死んだパンダ噛んだズのオフィシャルサイトにて発表とのことなので、こちらもぜひチェックしていただきたい。
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Anarchist Records
フィナーレは悪ノリで!
いよいよライブもあと1曲。より激しく盛り上がりを見せ、メンバーたちのテンションも最高潮になったところで、最後はオープニングアクトを務めた八王子悪ノリROCKSTARSも参戦し、死んだパンダ噛んだズとともに「DR∀STIC」で締めくくり。「八王子を盛り上げろー!!」の掛け声、そして会場一体となって「J!K!H!B!」とシャウト。男も女も全力で魂をぶつけ、最高のフィナーレを飾った。
死んだパンダ噛んだズ、敗北知らぬ強者の群れ。八王子凱旋大成功である。