近づいてきた未来の音が。ミライスカートの東京初ワンマンのチケットが、1日2公演ともに完売!!「京の部」では「京都の風」を、「都の部」では「都会に色づく女の魅力」を、少し背伸びした香りも加えてプレゼント!!「今日はウェッティなの、これもみんなのおかげです」。
これまで、地元の京都や活動のホームグラウンドにしている大阪では幾度となくワンマンライブを行えば、今年5月には大阪BIG CATを舞台にした単独公演を通し500人を越す動員を記録。今や関西ではトップクラスの人気と実力を誇るミライスカート。もちろん東京を軸に据えた関東圏でも、AKIBAカルチャーズ劇場を舞台に、はんなり定期公演「宜しくお頼申しますぅ。」を行えば、数多くの有名イベントにも参加してきたように、関西に負けず劣らずの支持をつかみ続けてきた。その成果を形として見せる場としてミライスカートは、ついに東京での初ワンマン公演を行った。
7月10日(日)、TSUTAYA O-nestを舞台にミライスカートは東京初ワンマンライブ「京より舞うは山百合の音」を、「京の部」「都の部」と一日二回のワンマン公演として実施。これはミライスカートにとっても初の挑戦。2公演ともチケットは完売。着実に東京でもミライスカートへ追い風が吹き出したことを、先に報告しておこう。
第一部「京の部」
第一部となった「京の部」でテーマに据えたのが、「京」。ミライスカートが生まれた地が京都であり、現在も京都を軸に、関西や関東に場を広げ活動を行っている。MCでも、「京都って歴史がすごく長いじゃないですか、ミライスカートはまだ2年しか歴史はないですけど、これからも京都を大事にしながら、京都の未来の音楽文化はミライスカートが引っ張っていき、ミライスカートの音楽を京都から日本中に届けたいと思います」(児島真理奈)と語っていたように、彼女たちは「京都発」である姿勢をとても大切にしている。ミライスカートの音楽性を示す「はんなり&ポップ」の「はんなり」(上品で、明るくはなやかなさま)も、京都が由来の言葉。普段の年下組(林奈緒美&橋本珠菜)は、まだまだ"はんなり"とは縁遠いことも、あえて伝えておこう(笑)。
「京の部」へミライスカートは、ファンたちと歩んできた歴史を詰め込んできた。彼女たちにとっての歩みは、そのまま京都から関西へ、関西から東京へという道にも繋がってゆく。ライブも、活動初期から歌い続けてきた『ハンナリ☆スター』からスタート。「京の部」では、切ない恋心を綴った『Melody』や恋の駆け引きを歌った『ギ・ミ・ユ・ラ』など、数少ない恋愛風景を綴った歌も披露してくれた。
特徴的だったのが、関西と関東で支持の高い楽曲を物語仕立てで披露したこと。先に「じゅにゃんこ」(橋本珠菜&相谷麗菜)がMCを担当。メンバーの返事に「にゃあ」と観客たちが返してゆく微笑ましい舞台へ、クラッカーを手にした林奈緒美が姿を現した。彼女は、この日のチケットがソールドアウトしたことを報告。それを祝い、橋本珠菜と林奈緒美がクラッカーを鳴らしたところ、その音に呼ばれ登場した潔癖症な!?児島真理奈が、汚れたステージを見て激怒。「このゴミの処理、誰がすんの?どーすんの?」と、舞台上の3人を問い詰めだした。3人とも、「俺がする」と返答。そこから、メンバーと観客たちによる「処理どうすんの、誰がすんの」「俺、俺、俺、俺」のやりとりへ。その展開を受けて流れたのが、関西で支持の高いミライスカート流エコソングの『ミーゴ!ゴミーゴ!』。エレクトロでラテンなビート生きた楽曲を、4人は掃除婦さん姿で♪処理どうすんの、誰がすんの♪と歌いだした。児島真理奈に至っては、手にゴム手袋と箒を持ってパフォーマンス。『ミーゴ!ゴミーゴ!』は、「ミーゴ」「ゴミーゴ」と呪文(叫び)を重ねるたびに世の中をクリーンにしていけるマジカルな楽曲。何時しか舞台上も…。
「舞台がめっちゃ綺麗になってるー」と、『ミーゴ!ゴミーゴ!』歌い終えたメンバーたちも大満足。「こんなにもキラキラしたんだから、次は舞踏会にでもいきましょう」(相谷麗菜)。その言葉に続いて披露したのが、歌謡テイストと躍動的なダンスビートをミックスした『1秒前のシンデレラ』。 この楽曲は東京公演で多く歌い続けてきた理由もあり、関東のファンたちは、ことさら熱狂を持って迎え入れていた。
「これからもミライスカートのことをよろしくね、お願い」(相谷麗菜)の言葉に続いて歌った、メンバーからファンへの感謝の気持ちと、これからも一緒に歩んでいこうという想いを詰め込んだ『おねがい』も、ミライスカートの歩みを語るうえで大切な歌。何時もは未来へ向かう勇気をみんなへ与えるからと、ファンたちへ歌いかけてゆく4人だが、唯一『おねがい』は、「一緒に進んでいきたいから応援よろしくね」と、ファンたちへ力をくださいとお願いをしてゆく歌。メンバーとファンたちと持ちつ持たれつの関係で歩み続け、その輪を広げてきたからこそ、「京の部」でこの楽曲を披露したのにも深い意味を覚えてしまう。
終盤に飛び出したのが、ミライスカートのライブをずっと支え続けてきた『ナモナイオト』。「未来が近づいたら見えないものが見える」。彼女たちはこの曲を歌い続けながら、いろんな未来の景色を捉えては見える現実に変えてきた。「走り出せばいますぐ届きそうだ」と歌う彼女たちの言葉には、とてもリアリティを覚える。何故なら、彼女たちが「未来の声」をしっかりと胸に捉え、実際に一つ一つ形にしてきたからだ。その歩みが早いかゆったりかはわからない。でも、未来から響く音をしっかりキャッチしていけば、その音をたくさんの人たちに振りまいていけば、絶対に理想とする未来へ近づいていけるのは間違いない。サビで4人と一緒に大合唱した満員のファンたちも、きっと彼女たちと一緒に未来の音をしっかりつかみ取り、みずからの鼓動とシンクロさせていたはずだ。
最後も、活動初期から歌い続けてきた"はんなり&ポップ"ソング『未来ノート』を歌唱。ソロで歌うたびに飛びかう熱狂的なメンバーコール。心地好く身体を躍動させるダンスミュージックに誰もが身を預け、心軽やかに身体を揺らしていた。場内に飛びかう、一体化した「ミラミラミラミラ」の声。「未来の鍵は今ここにある」と歌う彼女たちの言葉の、なんてリアルなことか。彼女たちがしっかり未来を見据えてゆく限り、本当にナンバーワンでオンリーワンの存在になれる…と、会場に足を運んだ人たちはみんな信じていたはずだ。
「京の部」の最後に披露したのが、『Beautiful days』。「美しい青春に傷一つないわけじゃない」と歌いながらも、彼女たち自身の未来図を示すように、『Beautiful days』がキラキラとした輝きを放ちながら客席に降り注がれていた。
この日は、二部ともチケットがソールドアウトしたことや、『メグルリメグル』や『千年少女~Tin Ton de Schon~』でもパーティ空間を描いたせいか、普段は汗をかかないリーダーの児島真理奈も、「今日はウェッティなの、これもみんなのおかげです」と嬉しい感想を述べていたように、「京の部」は終始熱狂に包まれていた。
『ハンナリスター』や『ナモナイオト』『未来ノート』など、京都をベースに活動していた初期の頃から歌い続けた楽曲や、関西で指示の高い『ミーゴ!ゴミーゴ!』、関東で大きな支持のきっかけをつかんだ『1秒前のシンデレラ』、ファンたちと一緒に今を作り続けてきたミライスカートだからこそ、ファンへの感謝の想いを込めつつ、これからもエールを送ってねとお願いをした『おねがい』など、「京の部」からは、ファンの人たちと一緒に作りあげてきた、これまでのミライスカートの姿が…ミライスカートの歴史が確かに見えていた。
第二部「都の部」
「都の部」の冒頭を飾ったのが、「京の部」の最後に歌った『Beautiful days』だった。第二部となる「都の部」のテーマに据えたのが、「都」。「"都"は京都の都でもあるし、東京都の都でもあるし、都会の都であるように、京都のミライスカートがシティにやってきたぞということでやります」(児島真理奈)と語ったように、「都の部」ではスタイリッシュな最新モードのミライスカートの姿を提示してくれた。
前半部で4人は、大人の色気も香るステージングを展開。「可愛いだけじゃいられない」「残さずに飲み干して」と、妖艶な仕種を交えながら『コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ』を歌えば、『1秒前のシンデレラ』でも、大人の色香をほのかに漂わせながら挑発するように歌いかけてきた。むしろ壊れそうな清純さにドキッとすれば、その危うさに、視線も気持ちもグッと引き込まれていた。
「都の部」の見どころの一つが、相谷麗菜の奏でるエレピの旋律に乗せ、3人で歌声を重ねながらメロウな楽曲を披露した場面。何時もはテンションを上げるアッパーチューンの『Rocket Love』を、今宵は心を潤すバラードにアレンジ。エレピとハーモニーによるパフォーマンスは、またミライスカートの新しい魅力になりそうだ。
「私たちは、上だけを目指してこの曲を歌いたいと思います」の言葉を合図に、キラキラと輝きを放ち疾走してゆく『千年少女~Tin Ton de Schon〜』をパワフルに歌えば、『キラヒラレボエボ』で4人は、スタンドマイクを前に歌唱。爽やかなパーティチューン『鉄則Aライン』で会場中の人たちが「オッオオオッオー」と絶叫しながら飛び跳ねれば、メジャーデビュー曲『COSMOsSPLASH』で4人は、空へ駆け上がるようカラッとした晴れな歌声で場内を野外パーティのような空気に塗り上げていった。まさに、「心震わせながら(熱狂を胸に)進んでく」気分だ。
「今から勝負の夏が始まります。怖じけずに大きなステージへ進みたいなと思います。Zeppに一緒に行きたいです、お願い」(相谷麗菜)とファンたちへのお願いをしたところで、応援してくれる人たちへのおねだりソング『おねがい』を披露。彼女たちは「夢を見せてあげたい」と歌いかけてきた。それは、「一緒に夢をみようよ」という誘いのモーション。彼女たちは「君がいなきゃ次の未来何処にいけばいいかわからない」とも歌いかけてきた。そして…。
未来地図を一緒に探そうよと誘うように、最後にミライスカートは『未来ノート』を歌いだした。「未来の鍵は今にここにある」、その歌詞通り、満員の観客たちと一緒に作りあげた熱狂の輪が、もっともっと膨らめば、きっとそこにはミライスカートが描くオンリーワンな物語が描き出されてゆく。そんな確信を、熱狂に嬉しく溺れながら強く実感していた。
熱烈なアンコールの声を受け、ふたたび4人は舞台へ。披露したのが、腰へ響く低音ダンスビートの上で、ちょっぴり大人の色香も漂わせ艶やかに?!歌いかける『ギ・ミ・ユ・ラ』。背伸びした4人の姿に、爽やかな色気を覚えるところはご愛嬌。むしろ、これからどんな風に女へ磨きをかけるのかが楽しみ??。いや、今のままでいいかも(笑)。
「これからも京都の風を深せつつも、関東でたくさん挑戦できたり、もっとチャレンジしていきたいです。まずはZeppに立つことが大切な目標です。何時かアリーナやホールなどの大きなステージに立てるアイドルを目指して頑張っていくので、みなさんの応援の力を貸してください。みなさん一人一人がミライスカートチームの一員です。これからもついてきてください」(児島真理奈)
最後は、ミライスカートの原点であり、始まりを告げた『ナモナイオト』を披露。この歌の通り、流れてゆく時間の中で彼女たちは、着実に、そして確実に未来をつかみ続けてきた。この歌は、ミライスカートの意志を示した、心の原点、何時になっても追いかけ続ける意志を示した歌だ。この日も彼女たちは、いろんな歌を届けてくれた。そのすべてが、彼女たちの明日を築く未来の音になる。その音が止まない限り、ミライスカートにはいろんな夢が近づいてゆく。大サビで会場中の人たちと大合唱しながら、メンバーも、会場に足を運んだファンたち一人一人が、自分自身の未来の音を聞いていた。ミライスカートの歌を心の応援歌にしながら…。
東京初ワンマンを2公演ともソールドアウトさせ、また一つ大きな夢を現実に変えたミライスカート。次はどんな未来の音が響いてくるのか、その発表を。そして彼女たちの未来ノートにどんな素敵な歩みが綴られていくのか、楽しみにしていようじゃないか。
PHOTO:本間裕介
TEXT:長澤智典
2016年7月10日(日)@TSUTAYA O-nest ワンマンセットリスト(1部)
テーマ:京の部
-overture-
『ハンナリ☆スター』
『メグリメグル』
『千年少女~Tin Ton de Schon〜』
『Melody』
『ギ・ミ・ユ・ラ』
『ミーゴ!ゴミーゴ!』
『1秒前のシンデレラ』
『おねがい』
『ナモナイオト』
『未来ノート』
ENCORE
『Beautiful days』
2016年7月10日(日)@TSUTAYA O-nest ワンマンセットリスト(2部)
テーマ:都の部
-overture-
『Beautiful days』
『コ・イ・ハ・カ・プ・チ・ー・ノ』
『1秒前のシンデレラ』
『Rocket Love』
『千年少女~Tin Ton de Schon〜』
『キラヒラレボエボ』
『鉄則Aライン』
『COSMOsSPLASH』
『おねがい』
『未来ノート』
ENCORE
『ギ・ミ・ユ・ラ』
『ナモナイオト』
ミライスカート Web
http://www.miraiskirt.com/
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