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ViViDが最後の景色の中で見せた、消えることのない眩い生きざま!!!!

 ViViDが、一夜限りの復活を果たしたのが、2025年3月22日に東京ガーデンシアターで行った公演だった。当時は、あまりにも高い反響を受け、急遽、追加公演含め2DAYS開催された。さらに彼らは、同公演で「1年間の期間限定活動」を伝えた。その言葉に狂喜した人たちが多かったことも、記憶に新しい。その後ViViDは、限られた期間だからこそ、いくつも形を変えながら企画ライブやツアーを行ってきた。その活動もついに、3月27日に豊洲PITで催した「ViViD CONTINUATION OF THE DREAM」公演を持って、華々しく幕を閉じた。SHIN(Vo)、RENO(G)、RYOGA(G)、イヴ(B)、その4人の姿を、ここに再現したい。

1年間の歩みの終着点、熱狂の幕開け


 美しく穏やかなSEが流れだす。その音色を合図に、フロア中からクラップする音が響きだした。きっと誰もが、悲しみを抱きながらも、4人と過ごす最後の時を輝いた記憶にしたいと願いを込めて手を打ち鳴らしていたに違いない。やがてSEが激しさを増し、メンバーらが一人ひとりステージに姿を現した。その姿を目にするたびに、場内中から沸き上がる熱い歓声。そして…。

最後にステージに姿を現したSHINが、満員の観客たちに「会場を揺らす準備はいいかー!!」と呼びかけた。その声を合図に、1年間の歩みの最後を締め括るライブが幕を開けた。彼らが最初に奏でたのが、「いつか答えが見つかるから、それまで探し続ける」という思いを歌った『Winding Road』だ。1年間の旅の締めくくりのライブの始まりにこの曲を持ってきたことに、いろんな思いを巡らせる。

ハートをガシッとつかみ取るSHINの歌声に、魂が奮い立つ。RENOもRYOGAもイヴも、全身全霊という言葉が相応しい、演奏に命を注ぎ込む勢いで力強く音を繰り出していた。フロア中から高く突き上がる無数の拳。曲が進むにつれて激しさや高揚を増す演奏や歌声に触れていたら、彼らと一緒に気持ちが上がり続けていた。

「この1年間の歩みを、一緒にここ(豊洲PIT)に刻んでくれ。悪魔の叫びを聞かせてやれ!!」と煽るSHINの声を合図に、バーストした演奏に乗せて『The Devil Whispers』が飛び出した。荒々しく攻める演奏に触れ、弧を描くように感情が一気に高ぶりだす。

場内中の人たちが「Oi!Oi!」と声を上げて騒ぐのも当然だ。悪魔の囁きどころか、熱を帯びた声がフロア中に渦巻いていた。その姿を見て、さらに気持ちと身体を前のめりに攻めるメンバーたち。早くもここには、感情と感情をぶつけあう熱い関係が生まれていた。

魂と身体を揺らす一体感


SHINの「まだまだ暴れるぞ」と叫ぶ声を合図に突きつけたのが、『vanity』。SHINの誘いを受け、観客たちが一斉にジャンプをする様子や、「揺らせ」の声を合図に身体を大きく揺らす景色がフロア中に描き出されていた。一つひとつの言葉を突き刺すように歌うSHIN。ギターのRENOも「Oi!Oi!」と煽れば、自由奔放に高速でフレーズを弾き続ける。

感情のストッパーが壊れたベースのイヴは、早くもフロアにダイブしていた。その姿を見ながら、エッジの鋭いギターの音を刻み、演奏を支えるRYOGA。4人4様に見えて、しっかりと魂も身体も揺らす一体感を持った演奏を突きつけていくところがViViDらしい。

ヒリヒリとした、でも攻撃的なギターのフレーズから始まる展開が印象的だ。続く『FAKE』では、荒々しく攻めた演奏と、胸を熱く揺さぶる歌が交錯しながら突き進む。SHINのエモーショナルな歌声と歌詞に心が引き寄せられながらも、身体は荒ぶる演奏に刺激を受け、ずっと騒ぎ続けていた。

歯切れのよいビートに乗せて、RENOが感情を荒く掻き立てる演奏を高速で繰り出し続ける。続く『カケラ』も、気持ちを高揚へと導くエモい歌と激しい演奏が重なりあう楽曲だ。だから、満員の観客たちが興奮という形を成した音や歌声をつかもうと、4人に腕を伸ばしていた。

MCではSHINが、10年前にやりたかったことをこの1年間の活動の中でやることができたなど、1年間という限定復活を通して感じてきた思いを述べていた。

想いを背負い、すべてを鳴らし、歌い抜く


続くブロックは、SHINのキャッチーな歌にハートをグッとつかまれる『キミコイ』からスタートした。甘さと切なさ、2つの感情の色がSHINの歌声を通して胸を刺激する。RENOの奏でるギターの旋律が心を泣き濡らせば、ステージの上では、SHINとイヴが顔を合わせて歌い奏でる姿も見せていた。

SHINの歌から始まった『BLUE』でも、切れ味の鋭い演奏と攻めるような歌声が、観客たちの気持ちを熱く掻き立てる。だから場内中の人たちが、手にしたタオルや拳をくるくると回しながら騒いでいた。この曲の途中、RENOのギターソロの間、RYOGAとイヴが顔を見合わせて演奏をしていた姿も印象深く瞼に焼きついた。

重厚なドラムビートの上に、ザクザクとしたギターの演奏が重なりだす。ヘヴィグルーヴなサウンドも刺激的な『Distance of mind』でも、フロア中から熱情した観客たちによる無数の拳が突き上がっていた。挑む姿で歌や演奏を繰り出すメンバーらの姿に煽られ、誰もが拳を高く掲げ続ける。

次に届けた『REAL』は、魂を揺さぶる歌系の楽曲だ。豪快に、パワフルに攻める演奏にも気持ちが奮い立つが、燃え立つ気持ちをチクチクと刺激する歌心を持った楽曲も、嬉しい魅力だ。ViViD流のダンスロックと言えばよいだろうか、哀愁を帯びた歌声と歯切れのよいビートと演奏が折り重なって進むたびに、気持ちが駆け上がる。この曲の中、RENOとRYOGAが艶かしいギターの演奏をかけあう姿も印象的だった。何より、ずっと一緒に口ずさんでいたい気持ちだった。

この場に生まれた色をさりげなく塗り替えるように、甘くメロウな表情を魅力にした『トワイライト』が流れだした。とても艶やかな歌声だ。でも楽器陣は、ザクザクとした荒ぶる刺激的な演奏を繰り出していく。「迷いながらも 先に進むことが」の歌詞のように、ViViDは大切な仲間たちに支えられながら、いつも突き進んできた。『REAL』を含め、このブロックではとくに、歌詞に込めた思いや、SHINのエモく温かな歌声に、気持ちが強く惹かれ続けていた。

「10年前の別れがなかったら、今回の1年間を通した素敵な経験はできなかったかも知れない」と、MCでSHINが語った言葉が印象的だった。そのうえで彼は、「今日は新しい未来に向けた旅立ちの日」と告げ、それに相応しい楽曲を、次のブロックの最初に持ってきた。

新たな未来へ踏み出す瞬間


 ここからは、季節を巡るように楽曲が流れだす。「桜ちる景色 一枚の思い出に 君を残したまま」と、哀愁を帯びたSHINの歌声から幕を開けた『EVER』は、二度と会えない別れを綴った、春を舞台にした楽曲。優しい歌声で、この場にいる一人ひとりの胸へ思いを綴った手紙を届けるように歌いかける姿がとても印象的だった。心に寄り添う歌や演奏。まさに、その言葉が似合う表情を持って、ひと言ひと言や一音一音に、真心と思いと愛おしさを込めて彼らは届けてくれた。

続く『message』も、とても温かみを持った歌声や演奏を味わえた楽曲だ。舞い踊るような華麗で美しい演奏に合わせて、フロア中の人たちが手をくるくると華麗に回しながら、ステージの上から放たれるエモーショナルな歌声や演奏に身を寄せていた。この曲では、RENOが高速でギターのフレーズを繰り出せば、SHINとイヴが台の上に並んで座り、歌い奏でる姿も見せていた。この曲の間中、ずっとフロアで揺れていた手の花が、歌の風に舞い踊っているようにも見えていた。

次に彼らがこの場に呼び入れたのが、夏景色。彼らは、『夏風~endless love~』に乗せて、爽やかな歌と演奏の風を場内に吹かせてきた。けっしてギラついた猛暑のような夏じゃない。淡い青春模様を感じるような爽やかさを持った歌や演奏なのが嬉しい。曲が進むたびに、この空間に晴れた景色が広がるようだ。きっとその景色をつかみたくて、この曲の演奏中もずっと、フロア中に心地よく揺れる無数の手の花が舞っていたのかも知れない。                      

熱を一気に引き上げた後半戦


ライブも後半戦へ。ふたたびこの場をバーストした空間に染め上げようと、ViViDは轟音を繰り出すように『天音』を叩きつけた。力強く駆けるギターの演奏が気持ちを高揚へと連れていく。胸の内から沸き立つエモい感情と言えばいいだろうか。熱を抱きながらも、ジワジワと気持ちを上げていく展開がとても心地よい。

ドクッドクッとなる心臓の鼓動。場内中を青いレーザーの光が覆っていく。そこへ…。

「まだ暴れる元気があるかー、派手にいこうぜ」と、SHINが煽る。その声を合図に豪快な音を唸らせて『THEATER』が駆けだした。場内中から高く上がり続ける無数の拳と叫び声。メンバーたちも、感情を剥き出しに襲いかかる。SHINも、ときにエモさも見せながら、でも、沸き立つ気持ちをさらに火照らせるように歌っていた。

シンフォニックな音色の上でRENOとRYOGA、2本のギターが攻め合いながら刺激を高めていく様子に、気持ちが嬉しく奮い立っていた。 おおらかに歌いあげるSHIN。イヴに至っては観客たちの頭の上を渡り歩き、客席後方まで足を運び、フロアで演奏をしながら観客たちを煽っていた。

続く『risk』でSHINは、リズミカルなビートの上で、強い意志を持った言葉の数々をラップのように投げつけてきた。フロアで演奏をしていたイヴは、ふたたび演奏をしながらも、観客たちの頭の上を歩いてステージへ戻ってきた。ザクザクとしたギターの音が身体を切り刻めば、イヴはベースでスラップも繰り出す。観客たちも、重厚なビートに乗せて飛び跳ね続ける。

この曲で見せた、SHINやRENOの叫び声と観客たちが荒ぶる声のやり取りを交わす熱情した景色が、とても印象的だった。曲中に、RYOGAとSHINが顔を見合わせて歌い演奏していた場面があったことも伝えておきたい。

何千億のキラメキの中で、辿り着いた一つの答え


「まだ終わりたくねぇだろ!!」と煽るSHIN。その言葉に音で応えるように、イヴがスラップした音でベースを勢いよく弾きだした。その勢いへ一緒に飛び乗ろうと豪快な音をぶつける楽器陣。荒れ狂いながらも高揚感を持った演奏に刺激を受け、場内中の人たちが拳を高く、激しく突き上げだした。

強い意志を持った言葉たちを次々と解き放つSHIN、その言葉に気持ちを掻き立てられた人たちが、ずっとハンズアップし続けていた。『RIDE on time』、なんて身体中の血を熱くたぎらせる楽曲であり、演奏だろう。感情がずっと奮い立っていた。そのうえで…。

 ViViDは最後に、メジャーデビュー曲の『「夢」〜ムゲンノカナタ〜』を歌い、奏でてくれた。冒頭からバーストした演奏が炸裂した。その音に触発され、魂を鼓舞した観客たちが、さらに頭上高く拳を突き上げだす。SHINはこう歌っていた、<何千億のキラメキの中で答えのない答えを探した>と。

フロア中を埋めつくした眩しい仲間(ファン)たちの笑顔こそ、彼らがずっと探し、追い求めてきた一つの答え。ともに声を張り上げ、胸を熱く揺さぶる演奏に乗せてシンガロングし、思いを一つにする。きっと、昔からつかんでいた答えだったと思う。でも、どんなときもけっして消えない煌めく笑顔の景色を、どんな瞬間でも。たとえ最後のときでも、互いに分かち合えていたことが素直に嬉しかった。

全員で想いを重ねたアンコール


「忘れたくない最高の夢を見せてくれて、ありがとう。みんなの心の中に、この景色がずっと残り続けてくれたら嬉しいです」。SHINの言葉を受けて、アンコールの最初に届けたのが、ミドルメロウの『Good Morning World』だ。この場に一緒に描いた眩い景色をそれぞれの次の未来へと繋げ、新たに芽吹く力にするように、4人は軽快に駆ける楽曲に乗せて一人ひとりの心に光となる種を植えつけていった。

そのうえで、彼らはバンドの始まりを告げた曲の『Take-off』を突きつけた。俺たちはこの思いを胸に始まったんだと強い意志を示すように、メンバー自身も、それが自分たちの夢を追いかける原点の気持ちなんだと改めて噛みしめながら『Take-off』を歌い奏でていた。この曲の中、SHINと観客たちが「テテテテイクオフ」と歌声を交わしあえば、RENOも、イヴも、RYOGAも、「テテテテイクオフ」と声を上げ、観客たちと熱い思いと声のやり取りを交わしあっていた。

「生きた証をまだまだ刻もうぜ。一人ひとりのこれから歩む未来が最高のものになりますように」と告げた言葉をきっかけに、SHINがこれまで以上に声を張り上げて観客たちを煽りだした。メンバーたちも、さらに感情を露に演奏を叩きつける。『survive』を通して描きあげた、この場を熱狂と絶叫で埋めつくす光景。この曲ではイヴがベースを手に、観客たちの頭の上を歩きながら、広いフロアを行き来しながらベースを弾き倒していた。その下では観客たちが、身体中から放つ彼の気迫を、熱い思いでしっかりと支えていた。

互いに信頼しあっている。だからこそ生まれるこの景色が、胸を熱くした。メンバーも、観客たちも、決して悔いを残すまいと全力でぶつかりあう。その姿を、最後のときまで味わい尽くせたのは、本当に幸せなことだ。

『Dear』の大合唱、すべてを刻みつけたラスト

最後の曲として選んだのが、『Dear』だった。<君となら 行ける気がした いつか夢見た場所へ~君と二人で 歩いていく>の歌詞通り、限られた期間だったとはいえ、1日ではなく1年間という出会いの日々を設けたのも、この思いを1公演ごとのライブを通して分かち合い、改めて育てあげ、一緒に一生忘れたくない思いや思い出の景色を、胸の奥の奥にしっかりと焼き付けたかったからに違いない。

終盤に生まれた、SHINと満員の観客たちによる<僕も決して強くはないけど 君が居るから強くなれるんだ 生きてるのも 悪くないと思えたんだ 君に会えて>の合唱。何度も何度も歌声を重ねあう中で、きっとみんな思っていたはずだ。「君に会えたから、僕は、わたしは生きる未来を知れたんだ」と。

ViViDは、ふたたび解散という道を選び、短い期間の中で仲間たちと分かち合った思いの扉に蓋をした。その扉がふたたび開くのかは、まだ誰もわからない。もしかしたら、二度と開かないかも知れない。だからと言って悲しむことはない。4人は、これからもずっと仲間として、一生の友として交遊を続けていく。それがどういう形にせよ、メンバーの誰かと誰かがまた一緒に音を奏でたときは、この日のような思いを味わいに、足を運びたい。

TEXT 長澤智典
PHOTO 山内 洋枝 (PROGRESS-M)

           

セットリスト

『Winding Road』
『The Devil Whispers』
『vanity』
『FAKE』
『カケラ』
『キミコイ』
『BLUE』
『Distance of mind』
『REAL』
『トワイライト』
『EVER』
『message』
『夏風~endless love~』
『天音』
『THEATER』
『risk』
『RIDE on time』
『「夢」〜ムゲンノカナタ〜』
-ENCORE-
『Good Morning World』
『Take-off』
『survive』
『Dear』

リリース情報

『ViViD CONTINUATION OF THE DREAM』

ViViD FINAL LIVE映像、1年間の活動に密着したドキュメンタリー映像含む、豪華総収録3時間越え2枚組スペシャルDVD

▼ 収録内容
・3月27日豊洲PIT『ViViD CONTINUATION OF THE DREAM』ライブ映像
・密着ドキュメンタリー映像
・ブックレット20p

▼販売開始
2026年7月発売予定

▼価格
¥20,000(税込)

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