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「闇雲-yamikumo-」史上最高動員更新のワンマン開催。総勢40組超のサーキット、初の海外公演を発表。


「闇雲-yamikumo-」史上最高動員更新のワンマン開催

2026年6月18日夕刻、「東京キネマ倶楽部」に長蛇の列を連ねたのは、「カミカゼツアーグランドフィナーレ 三周年記念 単独公演 『遺書』」に集まった、今最も勢いのあるヴィジュアル系ガールズラウドグループ「闇雲 -yamikumo-」のパラノイア(ファンの呼称)達だ。

最も勢いがあるグループたる所以、それは昨年末に始まる。
2025年12月に開催されたワンマンチケットが発売即日にSOLD OUTし、急遽追加公演を開催。

そして2026年3月から全国9会場を巡るツアーでは累計1,000人以上を動員した。
今年1月にリリースしたシングル「憎悪」は、MVをYouTube公開まもなくで12万再生を突破しSNSを中心に国内外で話題となった。

その圧倒的なライブパフォーマンスと超攻撃的なサウンドは業界の目にとまり、6月にはテレビ東京の人気音楽番組「超⚡️超音波」のエンディングテーマに起用された他、各種音楽メディアで取り上げられた彼女達だが、特筆すべきはVijuttokeなど「ヴィジュアル系」メディアに多く取り上げられていることだろう。

昨今、いわゆるV系っぽいガールズグループはいくつか出現しているものの、ここまで目立ったグループは存在しない。 これは「闇雲-yamikumo-」がV系界隈に本当の意味で足を踏み入れることが認められ始めた証かもしれない。

開場程なくして、会場には過去最高動員数となったファンがフロア狭しと開演を待っている。 SEボリュームが上がり、会場のボルテージも一気に高まる。パラノイアは一斉に手を上げる。

メンバーが一人ずつ階段から降臨すると会場の温度が急上昇。 オープニングナンバーの「神風」が流れると、フロアはパラノイアの熱気に飲み込まれた。 曲中の「その意思を示せ」と唄われた歌詞は今日書き記される「遺書」に対する覚悟の程を試されているようだった。

2曲目「Howling」では深淵 狂流が放つScreamの波に押されて、パラノイア達が高々と手を上げる。「人の手」という異様な壁は、後方から観覧していた筆者の視界を遮り改めてその熱量に驚かされた。
天使 堕門が今宵の開催に感謝を告げる。

── Road to日本制圧から始まって追加単独公演"日本制圧"、主催ライブの召集令状、メンバープロデュースのカミカゼツアー、そして今日の単独公演『遺書』。 細かく言えばもっとたくさんあるけど、これは全部、そこに貴方がいてくれたから作れた最高の思い出たちです。
人はいつか死んでしまうからこそ、その限られた時間の中で、貴重なこの80分間で貴方に伝えられる感情全てをぶつけたい。そんなふうに思っています。
まだ来てない未来の不安に今日を奪われる必要なんてない、しょうもない大人の言うことにいちいち耳を貸す必要もない、無防備に傷つけてくるこの世界を、うちらはうちらのやり方で切り裂いてこうよ。 さあ狂え、ジャック・ザ・リッパー!!! ──

3曲目のタイトルがコールされると、心臓を打ち付けるツードラに合わせて、メンバーとパラノイアが一斉に折りたたむ。
天使 堕門の「死ね、バーカ!!!」のシャウトに呼応してフロアが雄叫びに包まれると、撫子 凜の超舌ラップが走り始め、ドラム缶がステージからダイブされサーフの餌食となった。

続く「Paranoia」は闇雲-yamikumo-名物である「正座崇拝」から始まった。
今日、初めて闇雲-yamikumo-を見た人はその異様な光景に驚いたことだろう。

そんな光景も束の間、メンバーの煽りに合わせて、フロアは上手下手と大移動。その線形は次第に円となり巨大なサークルとなった。

勢いを止めることなく、前述の「超⚡️超音波」テーマソングとなった「憎悪」、破滅的で狂気的な愛や相手への強い依存と独占欲を描いた「心中愛歌」など人気曲がノンストップで続いていく。

一瞬で混沌に陥れるカオスなライブキラーチューン「PSYCHO KILLER-Kai-」では、喰海 魔魅のポエトリーがパラノイアに呼びかけた。

── 2025年12月8日、「後ろは見ない」と誓った日から、自分達らしさを探していた。正直自分達でも何が正解かわからなくて、いろんなアーティストが居るこの世界で生き続けるためにどうしたらいいかって。
続けていくことの難しさを知っているからこそ、この1年間このメンバーで戦ってこれたこと、今の闇雲をみんなと作れたこと凄く嬉しいです。ありがとう。
人が変われる瞬間って最悪な時が多いんだって。私たちを変えてくれたこの曲でキミの最悪を変えよう、キミが流した涙はいつかキミ自身を救ってくれるから前だけ見て進んでいこうぜー! 不吉な数字? いやいやこれはキミの人生を変える数字だ。悪魔の数字、きみに託すぞ! ──

新約聖書において悪魔の数字として記述された数字をタイトルにした「666」がコールされた。
同曲は、人間の心の弱さやそこにつけ込む悪魔の誘惑、そして破滅へと突き進む快感を歌う曲だが「絶望のどん底(闇)にこそ、本当の生の実感(光)がある」と事を歌っている。

闇雲の楽曲は、死・破壊・痛みなど過激な表現で構成されているが、そんな誰もが共感できる表面的な表現の真に、全てのものを救済するためのメッセージが隠されているのだ。

── 誰からも期待されない、誰からも求められない苦しい日々だった。負け続きで悔しい思いをしてきた。でもそんな気持ちも力に変えて走ってきた。 生まれ変わると決めたあの日からみんながついてきてくれた、みんなが変えてくれた。気がついたら誰からも求められない存在ではなくなっていた。
私たちは決意と覚悟を胸にこのステージに立っている。そう私たちの存在証明はこの『遺書』なんだ。──

続いて、語られた哀憐 糜爛の思いが、本公演の真意を伝えているようだった。

死ぬ気で挑むが、決して死なず、次へ進むための『生き抜く覚悟』の表明。それを自ら体現することこそが、闇雲-yamikumo-の「存在意義」なのだ。 そんな想いを込めて、最後にコールされた「Raison d’etre」で、覚悟の『遺書』は幕を閉じた。


総勢40組超が集結するサーキットフェス、初の海外公演が決定!

メンバーがステージを後にするとステージスクリーンには、牢屋に閉じ込められながら「断罪」のスクリームが鼓膜を襲う、今まで耳にしたことがない楽曲とMVが流れる。否応にも会場が湧き出すと、次々と情報が解禁された。

1.2026年7月26日(日)
 ・総勢40組を超えるアイドル・バンドが出演。闇雲-yamikumo-主催のサーキットイベント「闇墜Fes」を渋谷THE GAME・Shibuya Milkywayにて開催
 ・通販、会場物販 限定販売シングル「Maggots」リリース

2.2026年8月12日(水)
 ・デジタルフルアルバム「闇堕」リリース

3.2026年8月28日(金)
 ・「闇堕」リリースツーマン企画「轟音地獄」を渋谷CRAWLにて開催

4.2026年8月から9月にかけて主催イベント「三都激突」を開催
 ・8月22日(土)〈東京編〉代官山SPACE ODD
 ・9月5日(木)〈大阪編〉梅田ODYSSEY
 ・9月6日(日)〈名古屋編〉RADHALL

5.2026年10月14日(水)
 ・デジタルシングル「悪党」リリース

6.2026年10月17日(土)-18日(日)
 ・「悪党」リリース 2デイズ主催「闇堕Party」を渋谷近未来館にて開催

7.2026年11月
 ・初の海外遠征となる台湾公演を開催

8.2026年12月16日(水)
 ・完売必至 Revenge ONMAN LIVE「下剋上」を渋谷WOMBにて開催

情報解禁の量、初の海外公演に興奮の坩堝と化した会場にメンバーが再び登場すると、フロアは更に熱量が上がったが、筆者は一つだけ疑問に感じていた。

これだけの勢いを持ちながら、12月に控える公演会場がなぜ「渋谷WOMB」なのか。
それには深淵 狂流が答えてくれた。


── 今日、これだけの人に来てもらえて、今ここに立てている意味を強く感じています。でも次のステップに行くには悔しいことを乗り越えなければなりません。
1216渋谷WOMB。これは下克上です。ここを完全に埋めて更に先の景色を貴方と観にいきたいと思っています。──

2025年末のワンマンが即日SOLD OUTとなり、急遽決まった渋谷WOMB公演。もちろん会場は盛り上がったのだが「SOLD OUT」はしなかった。
彼女たちはそれが許せなかったのだ。これを乗り越えないと次へは進めない。

本公演「遺書」には、自分たちの存在証明の他に、一度死んだつもりで生まれ変わり、さらに上のステージへ噛み付いていく思いが込められているのかもしれない。

それ故に12月の渋谷WOMBは「完売必至 Revenge ONMAN LIVE『下剋上』」と冠されたのだ。
宣言通り、「下剋上」が達成されるのか。引き続き闇雲-yamikumo-の動向から目が離せない。

ライター:Chiho / 撮影:折田 琢矢

カミカゼツアーグランドフィナーレ 三周年記念 単独公演 『遺書』セットリスト

01.神風
02. Howling
03. ジャック・ザ・リッパー
04. Paranoia
05. 憎悪
06. 心中愛歌
07. 百鬼夜行
08. PSYCHO KILLER-Kai-
09.666
10. Boogieman
11. Raison d’etre
EN1. 断罪
EN2. 誘惑ノックアウト
EN3. Dystopia
EN4. 神風

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