2011年に地元・名古屋で結成。これまでに、「イナズマロックフェス」出場を賭けた「イナズマゲート2013」で優勝を獲得。2014年に行われた「イナズマロックフェス」のオープニングアクトとして出演。「COUNTDOWN JAPAN」への出場を賭けた「RO69 JACK 14/15」でも同じく優勝を果たし、「COUNTDOWN JAPAN 14/15」へ登場した経験もあるHalf time Old。これまでに『Hello』『and ACE』『and DIAS』と3枚のミニアニバムを自主制作。このたび環境を変え、9月28日(水)にタワーレコード限定盤として1stシングル『A-Z』を発売する。
Half time Oldの特色が、「日々の感情や日常をリアルに切り取った歌詞」を「揺れ動く想いのままエモーショナルに歌う」鬼頭大晴の描き出す世界観と歌声にある。今回リリースする1stシングル『A-Z』にも、一つの物語として連なった3曲の"揺れ動く感情"が詰め込まれている。ここでは、収録した楽曲についてメンバーが語った言葉を全曲解説としてお届けしよう。
相手との壊れそうな関係さえもポジティブな感情て弾け飛ばしたパーティロックチューン『アンチヒーロー』!!
「『アンチヒーロー』は、相手との関係性が壊れそうな想いを心に抱きながらも、今の幸せがずっと続いて欲しいと願う気持ちを明るく歌い上げてゆく、思いきり弾けたパーティロックチューンとして完成。ここに出てくるカップルはすげぇ幸せだけど、いがみ合うことも多い。喧嘩ばかりしてるからと言ってお互い嫌いなわけではなく、それも好きの裏返しだったりする。その感情を男性側の視点で書きました。なので曲調も、明るく弾けた表情にしたわけなんです」(鬼頭大晴)
「明るく楽しい表情を持った楽曲のように、イントロには楽しそうなフレーズを入れながらも、若干不安を感じてる感情も描き出そうと、ソロパートではコード感を変え、多少暗い表情も出したように、演奏面にも気持ちの変化を投影しています」(小鹿雄一朗)
「『アンチヒーロー』には、サビ終わりにみんなで歌ってゆくパートがあるんですけど。そこを録るときも、「なるべく広角を上げて明るく歌って」など、参加したみんなが曲調に合わせ明るい歌い方をすれば、パーティロックチューンらしく、みんなで思いきり騒いでる姿も入れたからね」(阪西暢)
残り香にさえ心惹かれる、悲しさを覚えるバラード『a.o』。
「『アンチヒーロー』で思いきり弾けながら、『a.o』でいきなりストンと堕ちてゆく。この流れで聴くと、「えっ!?」という驚きは確かに感じますよね。でも、物語としての流れを描くうえでも、『a.o』がここに来るのも必然でした」(阪西暢)「主人公は、大切なパートナーを失い、悲嘆に暮れてゆく。しかも、部屋に染みついた残り香にさえ想いを馳せてゆくように、後悔と失った強い悲しみを心に抱え込んでしまう。『a.o』と書いて「アオ」と読むんですけど。アオにはいろんな意味がある。それは「青春」としての「青」だったり。
『a.o』には、まだまだ心が未熟だった主人公が成長してゆく過程を記しています。朝のストレッチをやめてしまった描写も、すごく平凡だったけど幸せな毎日がどんどん寂しさに変わってゆくことを示したもの。そういう心の変化を現した情景描写も『a.o』には描きました」(鬼頭大晴)
「『a.o』はバラードのように、その雰囲気を壊さないフレーズや演奏を全体的に心がけました。いかにこの楽曲が持つ寂しくも切ない感じを演奏で出すか、そこを上手く投影出来たように、演奏が持つ残り香も感じていただければなと思います。個人的には、メロディへ寄り添うように弾いた最後のギターソロの部分にエモい感じを出せたように、そこが気に入ってます」(小鹿雄一朗)
一人が好きと言えるのも、身近にいろんな人たちがいるからこそ出てくる発言。一人になり、それに気づいたときに生まれた感情を記したのが『おひとりさま』。
▲1stシングル『A-Z』ジャケット
「『a.o』の後日談をと思って書いたのが、『おひとりさま』。人の人生って別れたから終わりではなく、たとえ一人になろうと、失った悲しみを覚えてようが、その人の人生は続いていくものじゃないですか。
僕自身が一人でいることへ寂しさを覚えれば、「誰かに会いたい」と思ってしまう性格。歌詞に、♪1人が好きです誰1人として私にはいらないんです♪と書きましたが、僕の周りにも「一人でいるのが好き」「みんなと一緒にいるのは、あまり好きじゃない」と発言をする人がけっこういます。僕も一人でいる時間は好きだけど、誰一人として友達や仲間がいなかったら、本当に寂しいし苦しさを覚えてしまうはず。一人が好き、誰一人としていらないと言えるのも、身近にいろんな人たちがいるからこそ出てくる発言。一人になり、それに気づいたときに生まれた感情を、僕は『おひとりさま』に書き記しています」(鬼頭大晴)
「 『おひとりさま』も、ド頭から、突き抜けた歌声にバーンとインパクトを覚える歌。♪夕飯だって作れんだサラダオンリーの♪のサラダの歌声が,やたらインパクト強く頭に残っていくからね。それくらい、Half time Oldが魅力として持っているエモーショナルな歌声と歌詞のインパクトが、この曲にも色濃く出たんじゃないかな!?」(阪西暢)
「『おひとりさま』は頭からバーンと印象強く、インパクトを持って歌や演奏が響いていくんだけど。切ない歌のように、中には切ない面も演奏を通して描き出している。そういう気持ちの揺れも、楽曲から感じ取ってくれたらなと思ってる」(小鹿雄一朗)
今回の作品はタワーレコード限定盤としての発売。価格も、税込み820円とリーズナブルになっている。これも、数多くの人たちと出逢いたいがために選んだ手法。
作品のリリース後には、東名阪を舞台にしたレコ発ツアーが控えている。新たな出逢いを求めては、ここから大きな飛躍のための新しいスタートを切るHalf time Old。ぜひ、ここから彼らと一緒に歩み出そうではないか。Half time Oldが今後、どんな存在として今の音楽シーンにインパクトを与えてゆくのかも楽しみにしながら。
(TEXT:長澤智典)
リリース情報
2016.9.28(水)Releaseタワーレコード限定シングル「A-Z」
CDのみ 3曲入り
759円+税 (税込 820円) / KIRS-1006
ライブ情報
『New Single「A-Z」Release東名阪ツアー』10/14(金) 名古屋 APOLLO BASE
10/20(木) 大阪 2nd LINE
11/1(火) 東京 SHELTER
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