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【インタビュー】岩橋玄樹がメジャー1stシングル『Dangerous Key』をリリース。彼が紡ぐ等身大の言葉に寄り添い、楽曲の魅力や音楽への想いについて迫る。

岩橋玄樹が、2月11日にメジャー1stシングル『Dangerous Key』をリリース。ソロとして歩み始め、ついにメジャーの舞台。しかし彼に気負いはない、メジャーリリースは通過点であり、アーティストとしてのステップアップ。そんな思いを吐露してくれる彼に今回はたっぷりと話を聞く。岩橋玄樹という1人のアーティストが紡ぐ音楽への思いと『Dangerous Key』の魅力、等身大の言葉に寄り添っていただきたい。

背中を押してあげられるような音楽を

──ソロアーティストとして、メジャーリリースが決まりました。率直に今のお気持ちから聞かせてください。

岩橋玄樹(以下、岩橋):メジャーリリースという言葉は大きなものだし、大切なものではあるんですけど、僕自身の中では、今までの結果が報われたというか。
ソロになって活動を続け、アーティストとしてステップアップできたなと思っています


──なるほど。そこに気負いすることもなく?

岩橋:はい。ファンの方や世間一般的に考えるとメジャーって印象的な言葉だと思いますが、僕はそこに囚われることなく、自分の伝えたい音楽を変わらず続けていきたいと思っています。
聴いてくださる方が笑顔になったり、元気になってくれることが僕にとってはいちばんなので。


──岩橋さんにとっては、通過点という思いが強いんですね。その上で、岩橋さんが伝えたい音楽とは、言語化するならどのようなものなのでしょうか。

岩橋:僕自身、音楽に救われてきた身なんですよ。辛い時、音楽が寄り添ってくれていた。
だからこそ僕も聴いてくださる方に寄り添う、背中を押してあげられるような音楽や歌詞、その人の人生において少しでも助けになる音楽を今後も作っていきたい。
これはソロになった当初から掲げている想いですね。


──ソロとして活動をスタートさせた2021年から、岩橋さんは日本とLAを拠点に活動されています。その中で表現の幅の広がりや影響を受けることもたくさんあるのでは?

岩橋:そうですね。あるかないかで言えばもちろんありますけど、海外でいろんな方を目の当たりにしているからこそ、自分に何が必要なのか、そういうことは常に考えていますね。

自分の目標のためには何が足りなくて何が必要なのか、そして岩橋玄樹とはどういう人間でどういうアーティストなのか、アメリカに戻った時にはたくさんライブを観て、友人とコミュニケーションを取りながら、インプットの機会を増やしています。
そこでインプットしたものを日本での活動に生かす。この先も日本の文化も大切にしながら、活動していけたらいいなと思っています。


満を持して、バンドスタイルに挑戦

──それでは、本作『Dangerous Key』についてお聞きします。まずデモを受け取った段階でどのような印象を持たれましたか?


岩橋:今作では、音楽性の強いメッセージを提示したいという気持ちがあって。これまで結構ポップスを中心に歌ってきた中で、今回はもっと楽器やインストゥルメンタルの部分を強化して、よりアーティスト性を出していきたかった。だからこそ、ロック調のサウンドでやっていきたいとスタッフ陣とは会話をしていて。
デモがいくつかある中で、第一弾としてこの楽曲が最適なのではないかということになりました。


──今作はおっしゃる通り、バンドを背負って歌唱するスタイルになっていました。このスタイルは岩橋さんがいつかやりたいものだったんですか?

岩橋:頭の中にあった構想ではあります。ただ「今じゃない、まだ早い」とタイミングを見計らっていたので。
今回、テイチクさんとの素敵な出会いがあったからこそ、今なんじゃないか、今後はこういった曲も増やしていけたらなと思っていますね。


──タイミングを見計らっていたのは、なぜですか?

岩橋:自分が芸能活動を続けていく中で、今できることは何なのか、そして5年後、10年後を逆算してどういう自分になりたいのか、常に考えているんです。
その時々で何をするべきかを頭の中で計算した時、単純にまだ早いなと思ったんですよね。


──なるほど。満を持してのバンドスタイル、それは自信がついたと捉えてもいいですか?

岩橋:うーん、自信もそうですけど、やっぱりこのまま歌い続けることを考えると、歌って踊ってポップに昇華することも出来ると思うけど、来年30歳という節目で大人の階段をまた一段上がると考えた時、自分自身のパフォーマンスの幅を広げたいという気持ちがあったんです。
あとは、海外で、バンドを背負って歌う方のカッコよさを目の当たりにしたり、さまざまな方のアドバイスもあって、少しずつトライしていきたいなと。


──ニュースタイルの確立を模索する中で、『Dangerous Key』は岩橋さん自身を鼓舞するような楽曲にも思えました。ご自身で歌を乗せてみて、いかがですか?

岩橋:MVをご覧になっていただければより分かるかと思いますが、バンドを背負って歌うことはもちろん、顔のアップなどビジュアル部分でも少し切ない儚いものを表現しているんです。
それは等身大の僕というか、よく周りからは「強いよね」、「よく1人でここまで」と言われることも多いんですけど、それ以上に僕には弱い部分がある。強くて弱いというのはこの歌詞にはぴったりだと思うし、今作のMVと歌詞は今の僕にぴったりだと思っています。

▲「Dangerous Key」Music Video

──〈野良猫〉〈行く宛てのない僕〉という主人公像、自由であり孤独でもあることを表現されていた歌詞だと思うんですけど、そこに自己投影する感覚もありましたか?

岩橋:やっぱり人間って孤独ですよね。1人ってやっぱり孤独だし、誰にも相談できないし、もちろんスタッフの皆さんはプロフェッショナルなので相談することもあるんですけど、ステージに立てば僕は1人。
でも、孤独だからこそ表現できるものがあると思うし、その意味を知っていることが僕の強みだと思っています。


──「Dangerous Key」を通じて、リスナーの皆さんにはどんなことを伝えたいですか?

岩橋:芸能人だから、アーティストだから特別とか、そういうことじゃなくて。僕も悩むし、弱いところもあるからねと伝えたいというか。
それって全然悪いことじゃないし、僕が弱さや孤独を歌うことで聴いてくださる方に共感してもらって、また一歩前に、みんなで進むことができたらいいなと思っています。


──メジャーリリースというメモリアルなタイミングで弱さを見せるってある種、勇気のいることだったと思うんです。

岩橋:アーティストとして、表に出る人間として僕は嘘をつきたくないんです。その思いがあるからこそ、今作を歌えたのかなと。


──素晴らしいですね。今後はより等身大の岩橋玄樹が我々の目の前に現れる?

岩橋:そうなっていくのではないかなと思います。もっとリアルな歌詞やトラックを作っていきたいと思っているし、本物の自分を見せたい。
僕自身、嘘はつけないタイプだし、自分の中に溜め込んじゃうタイプでもあるけど、辛い時は辛いって言うし、そういった思いも含めて皆さんに共有して、一つのチームとしてやっていけたらいいなと思っています!


──アーティストとして何事にも真摯に向き合っているのが、今まで話の中で理解できるんですが、岩橋さんにとって“音楽”ってどんな存在ですか?

岩橋:音楽ってリセットしてくれる感じがしませんか? 自分の気持ちもそうだし、ストレスもそうだし、だから僕は音楽がなかったら生きていけないかもしれない。
運転中も聴くし、家でも音楽を流しているし、自然の中で聞こえてくる鳥の声や風の音だって音楽になる。
音楽のない世界は考えられないし、ボーダーレスなもの、国籍も性別も年齢も、関係ない平等なものが音楽だと思いますね。


──間違いないですね。共通言語としてコミュニケーションツールにもなるし。

岩橋:そうなんですよ! それが素敵だなと思います。


フクロウの存在

──少し話が逸れてしまったんですが、今作は「Find A Way」も収録されています。この曲についてはいかがですか?

岩橋:「Find A Way」は、明るく前向きな楽曲になっているんですけど、「Dangerous Key」と比べるとポップスなテイストなので、レコーディングの時には、少し声色を変えて歌ったりしましたね。
これまで踊れる曲を歌うことが多かった中で、ドラムやベースの音色が強いバックトラックがしっかりしている曲にポップさを共存させることには苦戦しました。


──今作は、岩橋さんにとってチャレンジングな2曲だった。

岩橋:そうですね。自分の表現、歌唱法も変わりますし、ポップな曲って頭の中でこういう風に踊って、こういう風に歌ってというのがイメージできて流れで歌えたりするんですけど、今回は、ロック調の楽曲で、自分なりのアレンジや技術もより必要になってくるので。
レコーディングでは結構悩んだかもしれない。


──その悩みは、ビートへの声の乗せ方だったり、フロウの乗せ方だったり?

岩橋:そこもそうですし、あとは、声の質感や表情ですかね。表情が違うだけで声の音って変わってくるから、そこは試行錯誤しました。テイクを重ねて、ダメだなと思えば一度休憩を挟んだり、結構苦戦しましたけど、これから慣れていきたいなと思います。


──岩橋さんの歌声って記名性が高いと思うんです。一聴しただけで岩橋玄樹の歌と分かる。今作でその声がロックに乗るのを感じて、とても素晴らしいと思ったんですよね。ここから強度を上げていくとなると、その魅力はより増幅しますよね。

岩橋:ありがとうございます。正直、これからどんな未来に行くのか、想像は出来てないんです。ロックに僕の声がどういう風に融合されて、どんなサウンドになっていくのか、それは僕自身も楽しみなんです。
あとは、自分の音楽スタイルをこれから楽曲をリリースしていく中で見つけたいですね。


──これからどんな音楽性の岩橋さんを見られるのか、楽しみです。ちなみに「Dangerous Key」のMVは、岩橋さんの要望も多く詰まっているんですか?

岩橋:バンド背負って歌っていることはもちろんなんですけど、ロックなMVだけど、ビジュアル重視のカットもあったじゃないですか。ああいう場面は僕にしか出来ないことだと思っていて。
そういうバランスを考えながら、新しいロック曲になったらいいなとは思っていました。


──鳥が出てくるのも新鮮というか。

岩橋:そうですね。フクロウが自分の中ではキーポイントで。


──インスタグラムにもフクロウについて投稿されていましたよね…?

岩橋:はい(笑)。最近、ハマっていて、深い意味はないんですけどね。


──ハマった理由って?

岩橋:フクロウって物静かですけど、視野が広いんですよ。僕もそうなりたいなと思ったんです。
視野を広く持ち、皆さんが予想していないことをどんどんやっていきたいと思っています。
だから、MVにおいても、今後の芸能活動においてもフクロウはキーになると思います。


目標もゴールも決めない

──ここで恒例の質問を。UtaTenは歌詞を扱うサイトなので、収録される2曲から、岩橋さんの推しフレーズを教えてください。

岩橋:うーん、「Dangerous Key」の〈危険エリア 土足は厳禁〉というフレーズは、厳禁の箇所が“玄樹”と聴こえるようにちょっとアレンジしましたね。
あとは、〈五臓六腑まで染みわたる 時代にするんだ〉の五臓六腑って普段使わない言葉で、これまでなら英詞を使ったりしてかっこいいフロウに行きがちだったところをこういった聞き馴染みのない日本語で歌うのはカッコいいなと思いましたね。


──「Find A Way」からはいかがですか?

岩橋:「Find A Way」は、〈弱さも全部受け止めて ありのままでいればほら Shining so bright 確かな未来照し出すよ〉かな。
このフレーズは自分のテーマでもあるというか、辛いことは辛いと言えるようにと思っているので、この曲を通じて辛いことや自分の弱みを隠す必要はないんだよっていうのは伝えたいし、みんなで一歩ずつ前に進めたらいいかなと思います。


──ありがとうございます。それでは、最後に今後の展望についても教えてください。

岩橋:明確な目標があるというよりは、自分の中で逆算して、こういうふうになりたいっていう大体のイメージはあります。それに向かって、じゃあ今、今日の夜、明日何ができるかっていうのを毎日考えて、胸を張って、どしっと構えて生きていきたいなと思ってます。


──ゴールは決めない。

岩橋:決めない。ゴールはないです。ただ、僕の中ではいろんなことを考えているので、皆さんの予想を遥かに超える、そういう人間になっていきたいです。

TEXT 笹谷淳介

リリース情報


2026年2月11日(水)発売
Major 1st Single「Dangerous Key」
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【岩橋玄樹/プロフィール】 2021年4月1日よりソロアーティストとして日本とL.Aを拠点に活動。 同年12月にシングル「My Lonely X’mas」をリリースし、2021年度の年間インディーズシングルランキング1位を獲得。 自身のファンクラブツアーやアルバムリリースツアー、国内外の大型フェスへの···

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