シリーズ初の劇場版を彩る、米津玄師の書き下ろし新曲「春が灯り」
「春が灯り」は2026年12月11日に全国公開される『劇場版 薬屋のひとりごと 亡妃の秘宝』の主題歌として、米津玄師が書き下ろした楽曲。全世界シリーズ累計5,700万部を超える人気作のシリーズ初となる劇場版です。
物語は原作者・日向夏による完全新作オリジナルストーリー。
5年前に後宮で亡くなった妃の遺体を故郷へ返すよう帝から命じられた猫猫と壬氏が、南の地・未南州へ旅立ちます。
美しいまま保たれた遺体、水賊が隠した財宝、消えた首、沐清の誘拐といった別々の事件がやがてつながっていく、シリーズ史上最大のミステリーです。
米津は制作にあたって、次のようにコメントしています。
"この曲を作るにあたり、頂いた脚本を読み込む一方で参照したのは童謡でした。なかでも「チューリップ」と「あんたがたどこさ」に大きな影響を受けています。人と人との間で生じる継承、その行く末は、必ずしも誰かの承認や公的な手続きを必要とせず、各々で勝手におさまり勝手に選び取っていくものだと思います。 "
引用:https://reissuerecords.net/2026/10/22/kusuriyanohitorigoto_movie/
米津玄師が手がける主題歌「春が灯り」の歌詞の一部が明らかに
米津玄師が手がける主題歌「春が灯り」の歌詞の一部が、YouTubeチャンネルTOHO animation チャンネルにて主題歌入り予告映像が公開されています。<<歌詞>>
茜を見染まるあなたの目
唇にひとひら花が乗って
陰り立ち舞う花弁
誰 呼び声上げたのは
あなたが笑うその度
思い暮れる度 喜ぶ度
その胸に春が灯り
花が 花が咲きますように
惑い 憂い 春が灯り
更紗の花をあなたに
巡り 巡り 春が灯り
冒頭では、夕焼けの茜色に染まる瞳や、唇に舞い落ちる花びらが描かれます。
最期まで美しさを保った亡妃の姿が重なり、誰かが叫ぶ声は、事件の始まりを感じさせます。
「あなたが~」から始まるサビでは、笑うときも、思い悩むときも、喜ぶときも、"あなた"の胸に春が灯り、花が咲くよう願う言葉が続きます。
同じ言葉が何度も登場する点は、「チューリップ」「あんたがたどこさ」と似ていますよね。
そして迷いや憂いを抱えながらも、季節が巡るように想いが受け継がれていく。
ここで注目したいのが、"更紗の花"という言葉。
更紗とは、インドで生まれた木綿の染め布のこと。
花や植物の文様を、茜や藍などの天然染料で鮮やかに染め上げたものです。
交易品として海を渡り、日本には江戸時代ごろに伝わりました。
冒頭に出てきた茜色と、更紗を染める茜。
この2つが同じ色でつながっている点も見逃せません。
また、布に染められた花は枯れることがなく、人の手から手へと受け継がれていきます。
更紗の花を手渡すという描写は、米津が語った"継承"の象徴ではないでしょうか。
米津玄師「春が灯り」は、受け継がれる想いをそっと照らす春の灯
童謡の素朴さと、米津玄師ならではの奥行きある言葉が溶け合った「春が灯り」。亡妃の遺した想いが誰に、どのように受け継がれていくのか、楽曲と物語の答え合わせは劇場で確かめたいところです。
現在は一部のみの公開ですが、フルサイズで描かれる楽曲の全貌にも期待が高まります。
12月11日の公開を楽しみに待ちましょう。
