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【歌詞コラム】映画『帝一の國』の主題歌を歌うクリープハイプ ”一本の糸”が結ぶ、尾崎世界観の意図とは?

クリープハイプとは、音楽活動に限らず、多方面で才能を発揮しているフロントマン、尾崎世界観(ボーカル&ギター)、長谷川カヲナシ(ベース&コーラス)、小川幸慈(ギター)、小泉拓(ドラム)で結成された4ピースバンド。その楽曲9割の作詞作曲を、尾崎世界観が担当している。クリープハイプというのは、尾崎が、高校生の時に作ったバンドで、幾度によるメンバー脱退を経て、一時期はソロユニットとして、サポートメンバーを付けて活動。その後、2009年11月から現メンバーでの活動を開始し、現在に至る。

2017年7月9日


この記事の目次
  1. ・クリープハイプ 最新情報
  2. ・リリース情報
  3. ・クリープハイプ Profile
通算11枚目のシングルとなる『イト』は、観客動員数100万人を突破した大ヒット映画「 帝一の國」の為に書き下ろされた曲だ。この作品の内容が、生徒会長選挙を巡る熾烈なバトルが描かれている事から、 “操り人形”がテーマとなっている。誰かに操られているのか、はたまた自分自身に操られているのか。何かに翻弄される様々な“イト”が盛り込まれた『イト』を紐解いてみたい。

今までのクリープハイプの楽曲の中では、「オレンジ」「ラブホテル」に近いものを感じたが、ダンスミュージックを彷彿させるストリングスと、耳に強く印象付けるキャッチーでポップなメロディー。クリープハイプという音の集合体の完成度に驚かされた。Aメロの部分では、尾崎世界観のハイトーンボイスを封じ、周りの音も最小限にし、サビからの盛り上がりを前にスタンバイ。Bメロから徐々にキーも上がり、クラップも入れつつ、サビで全てが弾け、尾崎世界観のハイトーンボイスも突き抜ける。ワクワク感溢れる展開が聞いていて楽しい。映画が持つ躍動感にも合致していた。

クリープハイプの曲というと、やはり尾崎世界観の独特な歌詞が気になる。タイトルともなっている“イト”を少し掘り下げてみよう。先ずは“糸”というキーワード。



――――
この度はどうも 末長くどうか
誰かの糸で ぎこちないお辞儀
――――

操り人形を繋ぐ糸。自分の本心では無い、ぎこちないお辞儀。組織という部屋に閉じ込められた主人公達の息苦しさが伝わる。そして、「帝一の國」のワンシーンで出てくる糸電話。糸というのは、人と人を繋ぐもの。操り人形と糸電話が直接的に繋がるものではないかもしれないが、映画を見た時に、同じ糸だ!と気付いた時の喜びがある。こういう遊び心も面白い。

そして“意図”というキーワード。

――――
この旅はどうも 雲行き怪しい
誰かの意図で やるせない動き

映画の物語の中で重要なキーワードとなっている。この学園生活を旅というものに例え、誰かに指図され、誰かのために動くという、先行き不安な感情が伝わる。その操り人形は、操る相手に意図があれば、操られる自分にも意図がある。心理戦で互いに翻弄されながらも、最終的に糸がプツンと切れ、ありのままの自分の姿に戻る。

いつかこの糸が千切れるまで 今は踊れ手のひらで
どうか重ねた手の温もりで 何度でも探せ
いつか纏わりつくこの糸を 運命と呼べるその日まで
どうか重ねた手を掴むまで 何度でも壊せ
――――


“手のひらで躍らせる”という言葉を前向きな言葉として使っている。誰かに操られる事は、決して気持ちの良い事では無い。だが、相手を信頼する為に我慢をする事で、自分への評価に繋げる事が出来る。そして、この邪魔臭い見えない糸が、運命と繋がっていると信じれば、その手を掴む事さえ出来る。これが、尾崎世界観が培ってきた、厳しい世界を生き抜くための“イト”だ。


人間の奥底に眠る、欲深さと狡さ。それを敢えてポップに歌う『イト』。一つの作品に対し、近すぎず遠すぎない程よい距離感を保ち、相乗効果を発揮しているこの主題歌。

映画サイドと楽曲サイドがしっかりと手を取り合って、良いものにして行こう!という“意図”が一つの“糸”となり繋がっている。映画すら、尾崎世界観の熟孝され産み出された作品なのだ。


クリープハイプ 最新情報

リリース情報


2018年9月26日(水) リリース!
5thオリジナルAL
『泣きたくなるほど嬉しい日々に』

― これが、クリープハイプのすべて ―
・映画「帝一の國」主題歌『イト』
・FM802 × TSUTAYA ACCESS キャンペーンソング『栞』クリープハイプ Ver.
・東京メトロ「Find my Tokyo.」CMソング『陽』クリープハイプオリジナル Ver.
・NHK「みんなのうた」2月・3月のうた『おばけでいいからはやくきて』
・Netflix「REA(L)OVE」主題歌『一生のお願い』等
豪華タイアップ楽曲など全14曲!

【収録曲】※全形態内容共通
01. 蛍の光
02. 今今ここに君とあたし
03. 栞
04. おばけでいいからはやくきて
05. イト
06. お引っ越し
07. 陽

08. 禁煙
09. 泣き笑い
10. 一生のお願い
11. 私を束ねて
12. 金魚 (とその糞)
13. 燃えるごみの日
14. ゆっくり行こう

★特装版(完全受注生産限定) ※予約終了
価格:7,500円(税込)
品番:PDCS-1908
内容:CD+2DVD+長方形スチール缶パッケージ+詩集+8折ビジュアルリーフ+栞

【2DVDタイトル】
・「地面に咲いてる」
・「今からすごく話をしよう、懐かしい曲も歌うから」をすこし 〜2018年2月9日 中野サンプラザ〜

★初回限定盤
価格:3,996円(税込)
品番:UMCK-9964
内容:CD+DVD+丸スチール缶パッケージ+半円型ブックレット+栞
【DVDタイトル】
・「今からすごく話をしよう、懐かしい曲も歌うから」をすこし 〜2018年2月9日 中野サンプラザ〜

★通常盤
価格:2,970円(税込)
品番:UMCK-1607
内容:CD

クリープハイプ Profile

尾崎世界観(Vo/Gt)、小川幸慈(Gt)、長谷川カオナシ(Ba)、小泉拓(Dr)からなる4人組ロックバンド。

2012年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビュー。2014年には日本武道館2days公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。2017年、映画「帝一の國」主題歌『イト』をリリース。

今年の5月11日には約4年ぶりとなる日本武道館公演「クリープハイプのすべて」を開催。




●尾崎世界観 プロフィール
1984年、東京生まれ。4人組ロックバンド「クリープハイプ」のボーカル・ギター。

多くの人から言われる「世界観が」という曖昧な評価に疑問を感じ、自ら尾崎世界観と名乗るようになる。
12年、アルバム『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』でメジャーデビューし、日本武道館公演を行うなど、シーンを牽引する存在に。

男女それぞれの視点で描かれる日常と恋愛、押韻などの言葉遊び、そして比喩表現を用いた文学的な歌詞は、高く評価され、独自の輝きを放ち、16年に刊行された半自伝的初小説『祐介』は、アメトーク!で読書芸人大賞の一つに選ばれるなど、大きな話題となった。

17年には映画「帝一の國」主題歌『イト』と「水道橋博士のメルマ旬報」での連載を書籍化したエッセイ『苦汁100%』を発売。18年1月より全国ホールツアー「今からすごく話をしよう、懐かしい曲も歌うから」も即完売し、同年3月にはエッセイ第2弾「苦汁200%」を発売。

さらに5月には約4年ぶりとなる日本武道館公演「クリープハイプのすべて」も即完売!そして、クリープハイプとして9月26日に約2年ぶりとなる5thオリジナルAL『泣きたくなるほど嬉しい日々に』の発売が決定しており、文化人としてもアーティストとしても大きな存在感を示している。




●オフィシャル情報
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