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【ライブレポート】DEAN FUJIOKAの1st Japan Tourで触れたシンフォニックな世界

2月4日(日)よりスタートしたDEAN FUJIOKAの1st Japan Tour「History In The Making 2018」。関東では、2月12日と13日にパシフィコ横浜 国立大ホールを舞台に実施。ここでは、2月12日に行ったライブの模様をお伝えします。

公開日:2018年2月17日 更新日:2018年5月10日


この記事の目次 []
  1. ・多様なジャンルを泳ぎ渡る
  2. ・次々と移り変わる壮大なシーン
  3. ・シンフォニックな世界観を...
  4. ・観客を突き動かすメロディー
今回のツアータイトルに記した「History In The Making 2018」、その題名通りDEAN FUJIOKAは、みずからの音楽の歩み/音楽的な歴史の変遷を一本のライブの中に投影。培った日々をただ振り返るのではなく、彼は、様々な音楽スタイル/マルチリンガルな言語を用いて生み出した楽曲たちを、多彩な演出を施し、いろんな角度からDEAN FUJIOKAという人物像に変えて描き出していった。



多様なジャンルを泳ぎ渡る

DEAN FUJIOKAは、2004年より香港を舞台に活動を行いだし、俳優として活動を始めたのが、2006年台湾だった。
日本よりも先に、アジアを中心とした海外を舞台にDEAN FUJIOKAは俳優として表現の道を歩み始めた。音楽に関しては、それが偶然なのか必然だったのか、2013年に監督と主演を手がけた日本映画で主題歌までもみずから担ったことが、歌い手としての始まりだった。
DEAN FUJIOKA自身が表現している音楽性自体は、昔も今も特定のスタイルに縛られることは一切ない。それどころか、とても自由にジャンルの海を泳ぎながら、様々な音楽的な要素を自身のユニフォームとして巧みに着こなしている。

DEAN FUJIOKAの音楽へすでに触れている方ならご存じだと思うが、彼は、世界中に点在する様々な音楽要素や時代の息吹、流行に左右されない普遍的なスタイルなど、多彩な要素を貪欲に吸収しては、多様な表情を用いた楽曲として数多く形作ってきた。
日本語と英語が混じりあうのは当たり前。すべて英語詞もあれば、ときには、それが中国語などアジア圏の言語だったりもする。むしろDEAN FUJIOKAの場合、彼自身の表現したい音楽性に似合う言語であることが大切であり、その楽曲が求めている形や用途に合わせ、伝える言葉の色を多様に塗り替え続けてきた。

何より彼自身が、弦楽器や鍵盤楽器も演奏するように、音楽に対して敏感に表現のアンテナを張っては、自身の感性に似合う形でサウンドメイキングを楽しんでいる。

次々と移り変わる壮大なシーン

この日のライブでも、最先端な音楽シーンとシンクロするように『Permanent Vacation』のようなエレクトロ要素を用いた壮麗なサウンドスケープを描き出せば、同じく、エレクトロな四つ打ちのダンスミュージックを軸に据えた楽曲も投影し、観客たちの身体に揺れる刺激を与えていた。かと思えば、パンク/グランジ/ニューウェイブ色の強いソリッドなギターロックナンバーを叩きつけ、気持ちを熱く高揚させてゆく場面も見せてきた。
時にはエレクトロ/アンビエントな『Speechless』のような表情を用い、その空間を蒼の深海や巨大な宇宙空間に塗り上げ、観客たちを壮大な音絵巻の中へ飲み込めば。時には、アコギやピアノをみずから演奏し、訪れた人たちと身近な距離感を持った"心の顔を近づけ合う"ステージを彼は作り出していった。
何より、DEAN FUJIOKAが届けた楽曲のどれもが、まるでミュージカルや壮大な叙事詩を映し出した映画の場面場面を切り取った表情として僕らの胸に突き刺されば、その世界観へつねに心や身体が魅了され続けていた。

触れた人たちの心模様を、懐かしい在りし日の淡い想い出のシーンへ連れ出した『Sweet Talk』に触れている時など、その歌声と演奏が、心の中をずっとセピアな色に染め上げていた。

 そう、DEAN FUJIOKAの音楽は、楽曲が持つ想いやメッセージに合わせ、触れた人たちの気持ちを歌の風景の主人公へ導いてゆく。映画を見て、何時しか主人公に感情移入し、みずからもその人物へ成りきるのと同じように、一つ一つの音楽に触れている間、観客たちはその歌の主人公となり、ドラマへどっぷり浸る体験を味わえる。むしろ、物語を彩るDEAN FUJIOKAという主人公の相手役として、その舞台に浸れたり熱狂出来ると言ったほうが正解か。

シンフォニックな世界観を...


エレクトロ/ダンスミュージック/ロックロール/ニューウェイブ/バラード/フォーキーなどなど、流れを持ったそのブロックごとに。ときには一曲ごとに歌の表情を着替えてゆくことで、DEAN FUJIOKAの持つ音楽的な表現の懐深さを味わえたのが、とても嬉しかった。
今回のライブでは、ミュージシャンDEAN FUJIOKAの中へ、彼自身の俳優としての歩みを投影する場面も見せていた。たとえば、フェイ・ウォンの歌った『紅豆』を、DEAN FUJIOKAはピアノを弾きながらカバー演奏してくれたのだが、じつはこの歌が流れた映画「八月の物語」にDEAN FUJIOKAは主役で登場していた。もっと言うなら、この作品がDEAN FUJIOKAの映画デビュー作。ただただ音楽的な面のみを投影するのではなく、タイトルへ「History」と名付けたように、彼は一本のライブの中へ、DEAN FUJIOKAとしての役者/音楽家…いや、人生の歩みをいろんな関連を持って紐づけながら描き出していた。なんて興味深い物語(ライブ)なんだ。

そんな彼自身の人生観や歴史の歩みを集約するように歌った『History Maker』に触れたときは、スケールあふれるシンフォニックな世界観へ興奮と感動を覚えずにいれなかった。まるでオペラ劇のような物語に乗せ届ける想いへ触れるたびに、何度も熱狂と歓喜を感じずにいれなかった。

観客を突き動かすメロディー


そうそう、この日は、昨年末にMVを公開した『DoReMi』と『Let it snow!』も披露。『DoReMi』では、メンバーらと観客たちが一つになりダンスへ興じたり、「Do Re Mi」「A B C」「1 2 3」「You & Me」など一緒に楽しく掛け合う風景も描き出していた。とてもロマンチックな冬景色を描いた『Let it snow!』では、この歌に触れている間、ズーッと心のトキメキが止まらなかった。

筆者自身、DEAN FUJIOKAのライブは、今回が初めての体験だった。きっと読者の中にも、音源には触れていてもライブは未体験という方も多いだろう。そういう人こそ、ぜひ体感してもらいたい。
 確かに、これはライブだ。でも、ただのライブじゃない。自分が超大作映画のキャストの一人となり、DEAN FUJIOKAという主役に寄り添いながら。ときには、みずからが主人公となり、興奮や切なさ、感動など、様々な心の揺れをリアリティを持って感じれる体感型のSHOWだ。ぜひあなたも「History In The Making 2018」を描く大切な出演者として、一緒に興奮と感動を、時には滴零れる涙に濡れる姿を、その空間へ彩っていただきたい。



TEXT:長澤智典




福島県生まれ。ミュージシャン/俳優/モデル/声優・ナレーター/映画監督・プロデューサー 2004年に香港でモデルの活動をスタート。映画『八月の物語』(05)の主演に抜擢され、俳優デビュー。2006年に 台北へ拠点を移しドラマ・映画・TVCFに出演。2009年には音楽制作の拠点をジャカルタに置き、201···

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