武部柚那、鷲尾伶菜お気に入りの歌詞はココ!
--単に恋愛というよりは、友達関係に悩んでいたり、言えないことに対しての勇気を押すっていう楽曲なので、4月の新学期とかそういったときに聴いて勇気を鼓舞してほしいような曲ですよね。ボーカルのお二人は今回の歌詞の中で、このフレーズが好きというところはありますか?
武部柚那:うーん、私は2番のサビ……、でもなぁ、全部好きなんですよね〜。
鷲尾伶菜:わかる〜。(笑)
武部柚那:頭から最後までストーリーがつながっているというか、1曲だからこそ完結している、曲が出来上がっているっていう感じがする楽曲だなと思うんです。
その中でも、2番のサビの歌詞がすごい好きで、「指で作った Photo Frameに 私を見るあなたが居る こんなにも幸せだなんて」みたいな。
なんていうんですかね、自分が見ている景色の中に大切な人がいるっていうのが当たり前じゃない。そんな当たり前かもしれないことすらも幸せなんだなって。切なさもあるけど、そこで心いっぱいな幸せ感が溢れている感じが好きですね、私は。
鷲尾伶菜:私は……え〜、どこを厳選しようって感じなんですけど(笑)。でも、一番歌っていて悲しいなと思うのは、「真っ赤な耳を 両手でふさぎ そっと教えてみたい どれくらい あなたのことが 大切なのか」っていうところです。最初の2行なんですけど、最初にレコーディングをしているときに、「あれっ、なんで大切な人に、こんなにも大切なんだとストレートに教えないんだろう?」っていう。
これは考え方によっては、自分の閉ざしてしまった心とかにも言い聞かせてみたいっていう意味にもとれるんですけど、私が思うのは、大切な人がいて、だけどその人の耳を両手でふさいだ上で、大切なんだってことを教える。なんでわざわざふさいで言うんだろう?っていうのが深くて。
きっとふたりの未来を願うじゃないですか。もっと一緒にいたいとか、どういう未来にしたいとか。だけどそれができない理由があるからだなと思うんです。でも、ふたりにとっては一番幸せな"この時"を大事にしたいんだ…。そういうふうに深く考えると、両手でふさぎっていうところがもう悲しくて。どんな思いで!ってなりました。
自分のことが今嫌いな子とかにも聴いてほしい
--Music Videoの感想を見ていても、涙したとかなど感想がいっぱい書かれていましたし、やっぱりその歌詞が、色んな自分の体験とかを思い出しちゃうんですよね。そんなメッセージ性の強い歌だと思うんですけど、ファンの方にはどのように聴いてほしいですか?
楓:なんかもう、これはもう本当それぞれの受け取り方だなと思います。なのでこっちからどういうふうにではなくて、本当にストレートにこの曲を聴いて、この歌詞を聴いて、それぞれ感じてほしいなと思います。
私Music Videoでは自分のことが嫌いな女の子の役で、最終的には悩んで悩んで、でも自分を愛してあげるっていうことで一歩前に進むっていう役を演じたんです。
本当にさっき話にでたような友達関係に悩んでいるとか、自分のことが今嫌いな子とか、勇気を出せない子とかにも聴いていただきたいなって思うので、これを聴いてあったかい気持ちじゃないですけど、そういうふうになってほしいなって思いますね。
--Music Videoでの「あいしてる」という台詞が、普通はそこで「あいしてる」を言わないと思うんですけど、その「あいしてる」という言葉の深さがすごいんですよね。ぜひこのインタビューを読まれた方はMusic Videoもご覧頂きたいです。
「あいしてると言ってよかった」MV
E-girlsニューシングル「Pain, pain」について
--そして実は2月28日にもう次の曲「Pain, pain」が控えているということで、こちらも少しだけ聞かせてください。今放送中のTBS系列のドラマ「きみが心に棲みついた」の主題歌ですね。ところで、この「棲みついた」って言葉は結構強烈ですよね。武部柚那:そうですね。
鷲尾伶菜:この漢字使うのかっていう。(笑)
武部柚那:間違いない。間違いない。(笑)
--どんな楽曲になるんでしょう?
鷲尾伶菜:この曲は「Pain, pain」っていう、タイトルがもうインパクト強いんで、 「痛みって!」(笑)ってなるんです。ただ本当にこのドラマ「きみが心に棲みついた」の物語にリンクしているといいますか、主人公の女の子のストーリーと心情に寄り添ったような楽曲になりました。
ドラマが、言葉の圧だったり、そこから感じる痛みの大きさとか、愛のある痛みとか、だからこそ嫌と思いたくない痛みとか、色んなことが表現されているので、ドラマに合わせたミステリアス感がします。入り方もすごいバイオリンがカッコよくて、どういう曲なんだろう?って気を引かれるような楽曲に仕上がったかなと思いつつ、サビではE-girlsの今までのキャッチーさというかポップな明るさとか、その中でも曲の構成などがおもしろくなっているので、聴き応えはバッチリな楽曲かなと思います。
--ドラマの盛り上がりとともに色々皆さんに広がっていって、聴いていってほしい感じですね。最後にUtaTenを今読まれているファンの方に、お一人ずつメッセージをいただければと思います。
楓:E-girlsは「あいしてると言ってよかった」もそうなんですけど、本当に歌詞がすごいステキな楽曲でカップリング曲もふくめて沢山あります。E-girlsの楽曲を初めて聴く方も今まで聴いてくださっている方も、歌詞を読みながら改めて曲を聴いていただきたいなと思います。これからもぜひリリースした際には、歌詞をしっかり見ながら曲を聴いて欲しいです。今日はありがとうございました。
鷲尾伶菜:UtaTenを見られている方って330万人、いらっしゃるってことで。こういうサイトを開く人ってすごく音楽に興味があって、音楽の芯まで知りたい人だと思うんです。そういった意味でもE-girlsの楽曲っていうのは、カップリング曲も含めてすごく凝った構成になっていたりとか、音楽を作ってくださる方々にも高評価していただけるような楽曲かなって思って、レコーディングのときとかもそういう話で盛り上がるんですよ。
そういうところをもっとE-girlsのよさにしていきたいなって思うので、ステキな楽曲たちを沢山知ってもらえるきっかけになればいいなと思います。これからもよろしくお願いします。
武部柚那:E-girlsはやっぱりダンス&ボーカルのパフォーマンスグループというイメージがあると思うんですね。3ヶ月連続リリースで、毎シングル4曲入れさせていただいているんですけど、本当に1曲1曲の歌詞だったり、パフォーマンスだけじゃなくてカバー楽曲も含め、本当に歌詞にメッセージ性のある楽曲もすごい沢山あるので、そういうイメージを持っている方でも、E-girlsの歌詞を見たらまた違った良さも感じていただけると思います。ぜひ沢山歌詞を見て、ちがう楽しみ方などもそれぞれ見つけていただけたらうれしいなと思います。今日はありがとうございました。
--ありがとうございました。
TEXT&Photo:苦楽園 京