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【インタビュー】音楽が身体に染み渡るアーティストMili、この世にないものを作り続ける理由 (2/2)





ライブツアーの初日が5月19日大阪で



――想像しがいのある歌詞がたくさんあるアルバムですものね。ところでそのアルバムを引っさげたライブツアーがいよいよ始まりますね。、5月19日の大阪がツアーのスタートとなります。こちらはどんなライブになりますか?


momocashew:私達2人とベースのYukihitoさんとドラムのShotoさんで4人でステージに立って。でもCDの音源と違うアレンジもしたりして、音源にはベース・ドラムが入っていない曲もあるので、そのライブだけで楽しめる違うバージョンを聴けます。

KASAI YAMATO:ほとんどの曲にギターは入ってないので、足すことになります。そういうアレンジの違いは結構大きく感じられるのじゃないかなって。あと大阪の人たちはみんな元気なので(笑)。めちゃくちゃ元気なので、そういう意味では最初の日だとすごい僕ら的にもいろいろフォローされる面も大きいのかなっていうのはありますね。

momocashew:そうですね。何か聞いてみたらすぐいろんな返事が返ってくるんです。

――でも確かにそうですよね。主張が強い街ですから(笑)。このアルバムの曲だけではなくて過去のも披露される感じですか?

momocashew:そうですね。

――それもまた、前やったときとはアレンジが変わったりもするんですか?

KASAI YAMATO:そういう面ではちょっと生のバンドっぽいところがあって、どうしても同期で流さなきゃいけない音とかは、当然なかなか変更とかは難しいんですけど、ふりでちょっと長くするパターンもあります。
そうじゃなくても実際にはバンドが動いてるっていうところで、そのドラム・ベース・ギターは都度毎回同じフレーズを弾いているかっていったら、やっぱりそういうわけじゃないんですよね。ちょっと動きが変わってたりとかそういういわゆるちょっとバンドらしい一面もあったりするので、「あ、なんかギターソロこういうふうになった」「ベースのここのフレーズ…」そこまで聴いている方がいれば「ここ、こういう風になったんだ」ってわかる方もいるかもしれないですね。

momocashew:うんうん。

――すごい楽しみだなと思います。そして、大阪から始まって今回海外も台湾と上海とありますね。日本のお客さんと違った感じはしますか?

momocashew:そうですね、やっぱ言語が違うので、でも、私は中国語をしゃべるので、中国とか台湾でライブをやるときに、こっちは中国語でMCをやって、でもバンドメンバーはそんなにしゃべる機会がないのはありますね。でも海外のお客さんがもっと熱い気がしますね。結構ノリノリっていうか(笑)

――それは騒ぎ方が上手というかそういうところなんですか?

KASAI YAMATO&momocashew:そうですね。

KASAI YAMATO:やっぱ解放の仕方は上手ですよね。日本人って良くも悪くも周りに気を使いすぎたり、ある程度周りに気を使ったり自分を抑制する癖がついてるんですよ。なので「これやってもいいよ」って言っても、ほかの人に迷惑がかかるんじゃないかなっていうことはやらないんですよね。

momocashew:そうです。例えば手をこう頭の上にやって高く振るとか、後ろの人が見えなくなっちゃうんじゃないかなと思って…

KASAI YAMATO:ぶつかっちゃうんじゃないかなと思ってやめちゃうんですよ。

――あー、ありますね。そういうの。

momocashew:そうです。

KASAI YAMATO:そういうふうに、行動を制限されるのが日常的にあるので、いざ解放しようと思ったときには、やっぱなかなかみんなうまくできないのかなっていうのはありますね。

――その日本人の国民性だと大阪の人が1番まだ(笑)

KASAI YAMATO:そうですね。まだ全然やっぱり…。

momocashew:そうです。まだ解放されてる感じがします(笑)

KASAI YAMATO:大阪の地はライブで行くぐらいしか踏んだことないんですけど、入るとやっぱり異世界感がすごいんですよね。日本なのに日本じゃない感がすごくするんですね。

――大阪にいる分にはあまり感じないのですが…(笑)

KASAI YAMATO:いや、僕すごい感じます。沖縄に降り立った瞬間に似てたんだよね。空気感とか人とかが。もう「違う人種だ」みたいな。

momocashew:でも知らない人でもちゃんと話しかけるような人がたくさんいますね。東京だとあんま想像できない。「おばあちゃん大丈夫ですか?」って聞いたら、周りの人が「えっ?」って見られて…(笑)

――わぁっと行きますからね、大阪の人はね。みんな揃って。

KASAI YAMATO:似てるよね。西洋文化圏とかアジアの大陸系の人っぽい感じがするよね、大阪ね。

――それは、大阪のライブはかなり楽しみですね。お客さんもみんな解放されてどんどん話しかけちゃうかも。

KASAI YAMATO:そうですね(笑)。いろいろと助けてもらえるかもしれないですね。

momocashew:うん。


双島乳業 presents
Mili Live Tour 2018 Mommy, where's my left hand again?
2018年5月19日(土)
大阪 umeda TRAD OPEN 16:30 / START 17:00
チケットぴあ http://w.pia.jp/t/mili-o/

Miliがこれから目指す場所は?



――ライブも楽しみですが、これからMiliがどんな感じで飛躍していくかっていうのがすごい楽しみなんですけど、このあとのプランでお話いただけるものがあればお聞かせいただけますか。

momocashew:これから…日本より世界全体でいろんな国で聴かれているようになって、そして世界的な数値や盛り上がりを全体的に上げられるといいなと思って。例えばSpotifyなど今まだ日本ではそこまで流行っていないんですけど、海外だとみんな毎日Spotifyしか使わない人もいます。そういう新しいプラットフォームでも広がれるといいなと思います。

――ゲームからどんどん世界が広がって行ってますね。

KASAI YAMATO:現状でも、出だしのころよりかはだいぶゲームに使われていた曲というイメージっていうのは変わってきてて、ユーザーはそのゲームから来た人も当然いるんですけど、そもそもゲームに収録されてたことすら知らないっていう人たちも最近本当に増えてきてます。1つの最初のきっかけっていうものを今土台にした状態で、別のステップにはもう入ってるのかなっていう感覚は受けますね。

momocashew:そうですね。そんな感じがします。ゲームはもう5年前ぐらいですね。

KASAI YAMATO:もともと僕自体も、ゲームに提供が決まったっていうときもそうですけど、あんまりゲームに曲を書いてるっていうよりも、単純にゲーム内で流れるからそこでいかに引き込むかっていう意味では、単純にいい曲つくろうしか考えてなかったですね

――1つのきっかけというか…。

KASAI YAMATO:そうですね。「このコンテンツを逆に食ってやろう」ぐらいの勢いじゃないと同じようにたくさん提供する方はいっぱいいらっしゃるので。

momocashew:でももっといろんなところに曲を提供してみたいですね。今はもうゲームとかアニメをやったことがあって、次やっぱ映画とかやりたいですね(笑)

KASAI YAMATO:そうだね。映画やりたいよね。

――映画は確かに全体通してMiliさんの音楽とかだとすごいいいでしょうね。

momocashew:そうですね。それがやれるとうれしいですね。

UtaTenをご覧の方にメッセージ



――楽曲が原作になるような映画が観てみたいですね。それでは、最後にUtaTenの今回のインタビューを読んでいただける方にメッセージをお願いします。

momocashew:はい。3rdアルバム「Millennium Mother」の中に、今回は20曲の大ボリュームでいろんなジャンルの曲がありますので、ぜひ聴いてみてください。

KASAI YAMATO:歌詞もね。

momocashew:そう。そして歌詞もちゃんと歌詞カードも付いて日本語訳も英語の歌詞も付いているので、その歌詞もおもしろいのでぜひ読んでみてください。

――ありがとうございました。

TEXT & Photo:苦楽園 京

クラシカルなサウンドを土台に、幅広い作曲を手掛けるコンポーザーYamato Kasai (Gt) 天使の歌声を持ち、トリリンガル(3ヶ国語)で作詞も担当するカナダ人ボーカリストCassie Wei (Vo)、 高度なテクニックでMiliの音楽を支える実力派プレイヤーYukihito Mitomo (Ba)、Shoto Yoshida (Dr)、Mili···

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