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【ライブレポート】ライブツアーで大盛り上がりのDo As Infinity、東京国際フォーラムで生きる喜びを叫ぶ!


これから何かが生まれる、そんな新たな世界の胎動を示していた。



大渡 亮のギターノイズが次第にハウリング、その音は何時しかノイジックかつ野太い音の旋律となり、会場中を荒々しく覆いだした。演奏陣との不協和音を交わし合うセッション。その音は、これから何かが生まれる、そんな新たな世界の胎動を示していた。

カオスな音が交錯しあうその唸りは、触れた人たちの意識を電脳な音の波が搖れる異世界へと連れ出してゆく。そして…。

僕らは生を感じている。彼らと共に音楽を介し触れ合えることへ至上の喜びを抱いてゆく…。

大渡 亮の野太いギターの旋律が雄叫びを上げると同時に、演奏は一気にカオスな音を撒き散らすグランジな世界へと変容。不協な音が飛び交う中から生まれる熱、その熱はやがて『Alive』へと姿を変えだした。
沸き上がる熱を身体中へ吸収、高揚した気持ちへ喜びを覚えるように伴 都美子が声を震わせる。その様は、生命の誕生へ無上の嬉しさを感じているようだ。歪みを上げる音の喧騒は、大きく膨らみ続けていた。音の命へ色を増すごとに覚える恍惚にも似た感情。歓喜を覚え、嬉しく震える心。僕らは生を感じている。彼らと共に音楽を介し触れ合えることに至上の喜びを抱いてゆく…。

重厚な音の分銅を振りまわすように、混沌とした音の唸りの中から、情熱を抱いた魂が一気に膨れ上がった。心の野生を剥き出しに雄々しく歌う伴 都美子。カオスな音の荒波の中、『GET OVER IT』が触れた人たちの本性を目覚めさせ、騒ぎ立てる野獣へと様変えてゆく。



とてもスペイシーでエクスペリメンタルなサウンドだ。『Perfect World』が、意識の中へ狂おしい感情をインストール。心地好い高揚と野生味満載なギターノイズな音が交錯してゆく空間に身を浸した観客たちの誰もが、意識を心地好くトリップさせていた。Do As Infinityの意識とトライブすることが心地好い。ドライブするトランシーなトリップ音に満たされてゆくことで、感情がどんどん彩りを覚えてゆく。

『To Know You』を通し、Do As Infinityは観客たちを都会のナイトライフへと誘いだした。意識を高揚させるきらめく電子の波を掻き分け、好奇心満載で電脳の世界を夢中で泳ぎ続けてゆく。輝き放つその先の世界へ見える出口。そこへ向け、ファンタスティックな喧騒と浪漫あふれるきらめいた都会の海を、刺激を浴び続けながら夢中で泳いでいたい。

電脳の海を抜けた先に広がっていたのは、強い生命力を抱いた広大な空間だった。ワイルドなロックンロールギターを掻き鳴らし、大渡 亮が鬱蒼とした景色の中へ、観客たちをグイグイ引っ張りだす。『深い森』に触れている間、身体中から沸き上がる高揚に興奮を重ねていた。力を宿す歌と演奏と言えば良いだろうか。『深い森』は、触れた人たちに生命の歓喜と無限に沸き上がる恍惚を与えてくれた。





スラップベースからの幕開け。『Iron Hornet』を介し、Do As Infinityが示した、とてもシンプルな空間美を活かした音世界。無駄な音を排除し、生きることへ喜びを覚える伴 都美子の歌声を最大限に強化。その中へゆっくりと射し込んだ、ノイジーでスリリングなロックの衝動とも言える興奮のエナジー。「生きている」ことを謳歌しながら歌う伴 都美子。その空間へ包まれてゆく中、次々と沸き上がる歓喜の想いへ喜びを覚えずにいれなかった。

ふたたび激しいギターの音が炸裂した。心地好く電子の海を泳ぎ渡った意識や身体へ、Do As Infinityは『アリアドネの糸』を通しロックンロールの持つ興奮という洗礼を浴びせ出した。フロアー中から突き上がる拳と歓声。雄大さを持って駆ける演奏の上で、凛々しく声を踊らせる伴 都美子。どんどん心に野生が顔を出す。でも、その熱い衝動が、たまらなく刺激的だ。



これからも初めましての経験を大切にしていきたい。



3年ぶりのバンド編成でのツアーとなった今回。「五感をフル活用して、この音楽を楽しんでください」「生きてくって、なんでこんなにも大変なんだろう、これまでの間、出産や育児を経験。今でもそれをやりながらここに立てていることが本当にありがたいこと」「初めての体験というのは、生きてく中であと何回体験出来ることなのか。これからも初めましての経験を大切にしていきたい」などなど、伴 都美子が近況や今の気持ちを伝えたうえで、ライブは中盤のブロックへ。

クールさの中へ熱を覚えるのも、そこへ人肌の温もりを覚えるから。

ゆったり心地好く、肩の力を抜いて音楽を楽しむ。Do As Infinityは、会場中の人たちを、とても大きな愛を持って、時間の経過さえ忘れてしまうおおらかな世界へ、優しさをパートナーに連れ出した。『陽のあたる坂道』に触れながら感じていた、温もりを持った歌と演奏の魅力。

『Silver Moon』が流れると同時に、Do As Infinityはふたたび観客たちをエレクトロな世界へ誘いだした。ダウナーでテクノな音と大渡 亮の衝動を抱いたロックなギター演奏が交錯する空間。リフレインされる演奏と、ゆったりと時間軸を進める伴 都美子の歌声。その演奏へ、優しく漂うように身を預けていたい。クールな中へ熱を覚えるのも、そこへ人肌の温もりを覚えるから。そんな人の心模様を優しく照らすように、背景には巨大な月が映し出されていた。



続く『Lovely Day』はとてもスタイリッシュな、洒落たロックンロールナンバー。跳ねたリズムに身を預け、心地好くパーティ空間へ身を任せればいい。これぞ、大人のダンスロック。憧れ抱くお洒落イズムをさりげなく提示してゆくDo As Infinity。そのセンスが冴えてるじゃない。

最新アルバム『ALIVE』をプロデュースした澤野弘之がゲストで登場。

ゲストミュージシャンとして、最新アルバム『ALIVE』をプロデュースした澤野弘之がゲストで登場。ここからは、澤野弘之のピアノ演奏も加えた形でのセッション・コーナーへ。
ノスタルジーとオリエンタルな香りを混ぜ合わせた楽曲に乗せ、光を目指し次第に羽ばたきを強めるように、彼らは雄大な景観描く『火の鳥』を演奏。ダウナーな音の中にも光射す喜びを覚えるのは、3人の放つ気が、つねに輝きを求めているからか。

澤野弘之のしっとりとしたピアノの旋律も印象的。続く『唯一の真実』では、優しく染み渡る歌声や演奏を通し、心の命に熱を帯びてゆく感覚を覚えていた。朗々と歌いあげる伴 都美子の声に、心が強く惹かれだす。彼女の脈動した歌が作り上げる感情に心が引き込まれる。そんな感覚に気持ちを浸しながら、心地好い音の空間に、僕らは嬉しく溺れていた。







沸き上がるパッションを解き放たずにいれない。



ここからはラストに向け、Do As Infinityの2人はノンストップで立て続けに熱狂を描き出した。その幕開けを切った『科学の夜』では、アバンギャルドなデジタルグルーヴの上で、伴 都美子がより一層感情を震わせながら歌唱。スケール感満載な楽曲の中へ、ジワジワと熱を這わせれば、サビでは壮麗に歌いあげる面も。そして…。

ワイ ルドでダーティなロックンロールプレイが炸裂。豪快に走り出した『Gates of heaven』の演奏の上で、伴 都美子が雄々しく歌いあげてゆく。フロアー中から突き上がる無数の拳。楽曲が進むごとに上がってゆく熱、何より、存在感を増す歌声と演奏に気持ちが強く強く惹かれていた。

続く『under the sun』を通し、ダーティでワイルドなロックモードは、さらに熱狂のレベルを上げだした。タンバリンを手に歌う伴 都美子。挑発的な演奏へ触発され、感情が燃え盛ってゆく。沸き上がるパッションを解き放たずにいれない。舞台上で繰り広げられる熱いロックなセッション。

その熱い空気を、より攻めな表情へ増加するように、Do As Infinityは『化身の獣』を投影。雄々しい姿を持って。まるで野獣と化したような様で、メンバーらも、フロアー中の観客たちも、理性の留め金を外し、熱狂の中で戯れることに喜びと興奮を覚えていた。

上がり続ける熱を覚ますなんてヤボなことは不必要だ。『JIDAISHIN』でも2人は興奮した観客たちを、もっともっとと挑発し続けてゆく。フロアーでは、満員の観客たちが大きくタオルを振りまわし、会場中へ熱気を攪拌させていた。サビでタオルがくるくるとフロアー中で回る光景の、なんと圧巻だったことか。

「わん・つー・さん・しー」の声を合図に『本日ハ晴天ナリ』が飛び出した。高揚した楽曲に身を預け、会場中の人たちがオイオイ大声を張り上げ、高ぶる情熱を舞台上へぶつけてゆく。サビで一緒に歌えば、晴れ渡る楽曲に合わせ、気持ちまで心地好く澄み渡っていた。



最後は、伴 都美子もアコースティックギターを手に『遠くまで』を熱唱。観客たちも一緒に歌を口ずさみながら、誰もが『遠くまで』を通し心を嬉しく開放していった。互いに気持ちを解き放ったとき、そこには舞台と客席という境界線さえ消え、とても至近距離で肩を組み交わし歌いあうフリーダムな世界が生まれていた。そんな感覚さえ感じていた。



何時しか誰もが満面の笑みを浮かべ、2人とライブを介し、じゃれ合っていた。




「この曲を歌うたびに、ツアーを通して各地を旅していた風景を思い出す」と語ったあと、アンコールでは、ツアーの日々を歌にした『ワンダフルライフ』を披露。心地好い歌の風に吹かれながら、2人と一緒に僕らも歌の旅へランデブー。ついスキップ踏みたくなる気持ちのまま、爽やかな音の景色の中で無邪気に戯れてゆく。



最後も、これまでの熱狂を晴れ晴れと昇華するように『For the future』を歌唱。どんどん上がり続ける爽やかな熱狂。何時しか誰もが満面の笑みを浮かべ、2人とライブを介し、じゃれ合っていた。2人もまた最高の笑顔を浮かべ、心の扉を開け放ちながら、この瞬間を全身で、全力で味わっていた。なんて光の中、一つに解け合える笑顔あふれるライブだろう。この解放感が、ほんとたまんない!!



Do As Infinityは、来年デビュー20周年を迎える。そのためにも、新しい挑戦として必要だったのが、デビュー19周年を新鮮に彩ったアルバム『ALIVE』の存在だった。

2人が次はどんな新しい景色を目の前に描きだすのか、まずは、次なる一歩を楽しみにしてようか。

TEXT:長澤智典

セットリスト

■『Do As Infinity LIVE TOUR 2018 -ALIVE-』
5月20日@東京国際フォーラム ホールCセットリスト

00. 〜Prologue〜
01. Alive
02. GET OVER IT
03. Perfect World
04. To Know You
05. 深い森
06. Iron Hornet
07. アリアドネの糸
08. 陽のあたる坂道
09. Silver Moon
10. Lovely Day
11. 火の鳥
12. 唯一の真実
13. 科学の夜
14. Gates of heaven
15. under the sun
16. 化身の獣
17. JIDAISHIN
18. 本日ハ晴天ナリ
19. 遠くまで

Encore
EN1. ワンダフルライフ
EN2. For the future

Do As Infinity LIVE TOUR 2018 -ALIVE-概要

5月19日(土) 名古屋ダイヤモンドホール 開場16:15/開演17:00
5月20日(日) 東京国際フォーラム ホールC 開場17:00/開演18:00
5月26日(土) 大阪エルシアター 開場17:15/開演18:00
6月3日(日) 熊本 B.9 V1 開場16:15/開演17:00
7月7日(土) 横浜ランドマークホール 開場16:15/開演17:00

Do As Infinity LIVE TOUR 2018 -ALIVE- in TAIPEI

7月21日(土)、22日(日) 台北・Legacy Taipei 開場17:00/開演18:00 (予定)

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