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ぬかるんだ恋にご用心「助演女優症2」

メンバー全員が群馬県出身のバンド、back number。彼らの名を一躍広めた楽曲といえば2015年11月18日に発売され、月9ドラマ「5→9 ~私に恋したお坊さん~」の主題歌となった「クリスマスソング」だろう。恋をして、相手を想う気持ちをまっすぐ描くこの楽曲は、深々と降る雪のように静かな美しさと切なさを纏っている。

2018年7月9日

Column

柚香


この記事の目次
  1. ・back numberの「助演女優症2」
  2. ・言葉には出来ない彼女の本音
  3. ・成就するはずのない恋愛のぬかるみ
  4. ・back number 最新情報
  5. ・リリース情報
  6. ・back number Profile
そんな「クリスマスソング」のカップリングとして収録されている「助演女優症2」は「クリスマスソング」とは対照的に、心の奥の気だるい重さが光る一曲だ。

back numberの「助演女優症2」

最後のデートくらいはどんなに
多忙だって遅れず来てよ
あとその指輪もせめて外してから来てよね


「その指輪もせめて外して」という言い回しから察するに、主人公の女性と相手の男性は不倫の関係だ。

わざわざ”指輪を外して”と言わなければ気づけないところを見ると、相手の男性は配慮がなく、図太い神経の持ち主なのだろうなと勝手な想像が膨らんでいく。

頭の中で浴びせた本音は
キスひとつで溶ける脆さで
あなた好み清楚可憐を纏って 纏って


彼女にとっての主役は間違いなく彼。でも彼にとって彼女は所詮二番手の「助演女優」だ。

どこかで自分じゃ一番になれないと分かっていながらも、彼に好かれる自分を演じ続ける彼女。

”虚しくても、好きだから抜け出せない”、そんな底なし沼が彼女の心の中にあるのだと感じられる。

不倫という揺らいだ関係性が軸にあるが、何故か「助演女優症2」には共感出来る部分がある。

それは”恋”という感情の片鱗が、この楽曲に散らばっているからだ。

言葉には出来ない彼女の本音

私のものにならないのに
どうしてまたお気に入りの服で
あなたを出迎えているの?
バカみたいでも何も出来なくても
愛する人との幸せな結末を待っていたの


脈がない、相手に彼女がいる、友達としてしか見てもらえないなど、報われない恋は意外と多い。

でも相手に好きになってもらえないからといって、綺麗さっぱり諦められる恋ばかりではない。

恋人や好きな人の前で、かっこいい、可愛い自分で居たいと思うのは当たり前のこと。

それはたとえ想いの届かない相手の前だったとしても、その人に恋をしている以上同じことを思うだろう。

だから、主人公の女性も彼に会うとなると、ついつい「お気に入りの服」に手が伸びてしまうのだ。

そこには、”いつもと違う自分を見せれば、少しでも可愛くなれば、もしかしたら自分に振り向いてくれるかもしれない”という祈りにも似た、言葉には出来ない彼女の本音が滲んでいる様に思える。

私あなたの何なのと
もっと早く聞いておけば
こんな夜は来なかった


関係が終わる為の一手になるから、あやふやな関係において「私あなたの何なの」という質問はご法度だ。

彼女はそれを分かっていたからこそ、最後の最後まで彼の本心を問う事が出来なかったのだろう。

自分達のおざなりな関係を悔やむ歌詞だが、この言葉の裏には”核心をついて終わるくらいなら、気付かないふりをしてこの関係を続けたい”という彼女の心の内が見えてくる。

彼女の様に関係が壊れるのが怖くて、自分自身を押し込めてしまう事は、恋愛において珍しくない。

恋人同士でも、報われない恋をしている人でもどちらにでも起こりうる事だ。

それは相手が好きで、この人の傍に居たいと思うから。だからこそ、どこか誤魔化して遠回りしてしまう時があるのだ。

そんな考えを巡らせて耳を傾けてみると、この曲の主人公は不倫をしている女性ではなく、報われない恋を大切にし過ぎて拗らせてしまった一人の女性に思えてくる。

成就するはずのない恋愛のぬかるみ

最後の言葉くらい少しは
男らしくすればいいのに
いなくなったところで次の私を
探すんでしょう


そんな彼女は「最後」という言葉を何度も使い、自分からこの行く当てのない関係を終わらせようとしている。

曲の最後「次の私を 探すんでしょう」と彼女は言うが、”自分の代わりが居る恋なんて、自分じゃなくてもいい恋なんて、そんなの空っぽで痛いだけだ”と誰より彼女自身が強く思い始めたからなのかもしれない。

「助演女優症2」という曲名から察しがつく様に、「助演女優症」という楽曲も存在する。是非、そちらも合わせて聞いて頂きたい。

主人公の女性がはまった成就するはずのない恋愛のぬかるみを、より肌でリアルに感じてもらえるはずだ。

彼女には次こそ、大切な人と自分にしかできない恋愛をしてもらいたい。

TEXT:柚香

back number 最新情報

リリース情報

タイトル:瞬き
アーティスト:back number
発売日:2017年12月20日(水)

【CD収録曲】
1.瞬き
2.ゆめなのであれば
3.ARTIST
4.瞬き(instrumental)
5. ゆめなのであれば(instrumental)
6. ARTIST(instrumental)

□初回限定盤(CD+DVD)
【DVD収録内容】
「瞬き」music video
「瞬き」making of studio recording&music video&photo session&back number exclusive video

商品番号:UMCK-9928
価格:¥1,800(tax out)
□通常盤(CDのみ)
商品番号:UMCK-5643
価格:¥1,000(tax out)

【ライブDVD&Blu-ray】

【商品詳細】
アーティスト名:back number
タイトル:All Our Yesterdays Tour 2017 at SAITAMA SUPER ARENA
発売日:2017年11月15日(水)
(収録曲)
1.はなびら
2.高嶺の花子さん
3.003
4.そのドレスちょっと待った
5.花束

6.クリスマスソング
7.fish
8.黒い猫の歌
9.アップルパイ
10.MOTTO

11.SISTER
12.幸せ
13.助演女優症
14.恋
15.ハッピーエンド

16.君の恋人になったら
17.光の街
18.stay with me
19.繋いだ手から
20.青い春
21.スーパースターになったら

~アンコール~
EN1.世田谷ラブストーリー
EN2.日曜日
EN3.海岸通り

■初回限定盤には、全公演密着ドキュメンタリーメイキング映像(DISC2)&PHOTO BOOK付き三方背BOX仕様。

【DVD】
初回盤(2DVD+PHOTO BOOK) 価格:6,000円+税
通常盤(1DVD) 価格:4,800円+税

【Blu-ray】
初回盤(2Blu-ray +PHOTO BOOK) 価格:7,000円+税
通常盤(1Blu-ray) 価格:5,800円+税

【映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」】
―STORY―
意識の戻らない恋人を、あなたは何年待てますかー
結婚を約束したカップル、尚志(佐藤健)と麻衣(土屋太鳳)。
結婚式を間近に控え幸せ絶頂だったある日、原因不明の病が突然麻衣を襲い、意識不明となってしまう。
いつ目が覚めるかわからない状態に、麻衣の両親(薬師丸ひろ子、杉本哲太)からは「もう麻衣のことは忘れてほしい」と言われるが、尚志は諦めず麻衣の側で回復を祈り続ける。
長い年月の末、ようやく麻衣は目を覚ますが、さらなる試練が二人を待ち受けていた。そして二人が結婚を約束してから8年、ついに最高の奇跡が訪れる―。
佐藤 健 土屋太鳳
北村一輝 浜野謙太 中村ゆり 堀部圭亮 古舘寛治
杉本哲太 薬師丸ひろ子

主題歌:back number「瞬き」(ユニバーサル シグマ)
監督:瀬々敬久(「64-ロクヨン-前編/後編」)
脚本:岡田惠和(「最後から二番目の恋」)
音楽:村松崇継(「抱きしめたい-真実の物語-」)
原作: 中原尚志・麻衣「8年越しの花嫁 キミの目が覚めたなら」(主婦の友社)
制作プロダクション:松竹撮影所 東京スタジオ 配給:松竹 8nengoshi.jp ©2017映画「8年越しの花嫁」製作委員会
12月16日(土)より全国ロードショー
公式サイト:http://8nengoshi.jp/

公式twitter
https://twitter.com/8nengoshi

back number Profile

Vocal & Guitar : 清水依与吏(シミズイヨリ)
Bass : 小島和也(コジマカズヤ)
Drums : 栗原寿(クリハラヒサシ)
2004年、群馬にて清水依与吏を中心に結成。
幾度かのメンバーチェンジを経て、2007年現在のメンバーとなる。

2009年2月18日に1stミニアルバム『逃した魚』をリリース。TOWER RECORDS一押しアイテム「タワレコメン」、HMV一押しアイテム「HOT PICKS」に史上初めて同時に選ばれ、全国の店頭にて異例の大展開。

2010年6月、待望の1stフルアルバム『あとのまつり』をリリース。他とは一線を画す切なすぎる歌詞と美しすぎるメロディでその地位を確立した。
デビュー直前にiTunesが選ぶ2011年最もブレイクが期待できる新人アーティスト“Japan Sound of 2011”に選出。

4月6日に発売したメジャーデビューシングル「はなびら」はオリコンウィークリーチャートで45位を獲得、そしてその後6月22日リリースの2ndシングル「花束」は全国FMのパワープレイ、番組のエンディングテーマ等含めて73個を獲得し、オリコンウィークリーチャート18位を記録、その後10月に3rdシングル「思い出せなくなるその日まで」、メジャー初
となるオリジナルアルバム「スーパースター」を立て続けにリリース。

アルバム「スーパースター」はオリコンウィークリーチャート4位を記録した。
2011年度 年間ラジオ・ エアプレイチャートでは2ndシングル「花束」が邦楽で1位を記録、ゴールドディスク大賞ベスト5ニュー・アーティスト受賞、CDショップ大賞入賞。

全国11ヶ所(追加公演2公演含む)のワンマンツアーが全て即完し、さらに追加した渋谷公会堂公演も即完。

新人ながら「ROCK IN JAPAN」「RISING SUN ROCK FES.」「MONSTER baSH」「SETSTOCK」「HIGHER GROUND」「TREASURE05X」の6本の夏フェスにも出演した。

2012年には「恋」「日曜日」「わたがし」「青い春」の4枚のシングルをリリース。
「日曜日」はHBC・TBS系ドラマ「スープカレー」、「青い春」はCX系ドラマ「高校入試」の主題歌にも起用され、さらに大きな注目を集めた。
11月にそれらのシングル曲を収録した3rdアルバム「blues」をリリース、その後の全国ツアーは17ヵ所19公演が全て即日完売、さらに2013年9月7日に行われた初の日本武道館公演も即日完売となり大成功を収めた。

2014年、8thシングル「高嶺の花子さん」(2013年6月リリース)、9thシングル「fish」(2014年2月リリース)、そして10thシングル「繋いだ手から」(2014年3月リリース)を含むニューアルバム「ラブストーリー」を3月26日にリリース。

5月からはそのアルバムを引っさげた初の全国ホールツアー「love stories t our 2014」(20ヵ所21公演)を開催し全て即日完売。
追加公演で行われた横浜アリーナ2DAYS、大阪城ホール1DAYも即日完売となり大成功を収めた。

2015年1月に発売されたシングル「ヒロイン」はJR SKISKIのCMソングに、5月に発売された「SISTER」は大塚製薬ポカリスエット イオンウォーターCMソング、8月には「NTT DOCOMO CMソング」「手紙」をリリース。
11月にリリースしたCX系月9ドラマ「5→9〜私に恋したお坊さん〜」の主題歌「クリスマスソング」が大ヒット。
さらに12月にリリースしたアルバム「シャンデリア」はオリコンウィークリーチャート2週連続1位を獲得し50万枚を超す大ヒット。

2016年は1月~7月の全国アリーナを含むツアーは全箇所ソールドアウト。
5月にリリースした映画「オオカミ少女と黒王子」主題歌の「僕の名前を」はiTunesウィークリーチャート1位を獲得。

11月に映画の主題歌のシングル「ハッピーエンド」をリリース。
12月28日には自身初のベストアルバム「アンコール」をリリースし、70万枚を越える大ヒットを記録。
2017年2月から自身最大規模の全国アリーナツアー“All Our Yesterdays Tour 2017”で30万人を動員。

公式サイト
http://www.backnumber.info

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