1. 歌詞検索UtaTen
  2. コラム&特集
  3. J-POP
  4. UVERworld

『さよなら』に胸を痛めている人は絶対聴くべき!UVERworld/MONDO PIECE!

UVERworld。そのバンド名には「自分達の世界をも越える」という意味が込められている。彼らがインディーズ時代に語った「日本武道館でライブが出来るアーティストになりたい」という目標は2008年に見事達成された。この出来事は、UVERworldというバンド名に込められた意味を、見事に体現する出来事だった。
しかし、この出来事はバンドの実力はもちろん、ファンが持つ大きな愛情があっての偉業だとも言える。

そんな、バンドが夢を叶えるために必要不可欠な存在。“ファン”に向けたであろう1曲『MONDO PIECE』だ。

UVERworldの「MONDO PIECE」



分かり合えることのほうが少ないから
僕らは「さよなら」を言われるかもな
でもね
そう思ったならそれがいいんだよ
君が選んだ道がなにより大切さ


バンドは、同じ想いでメンバーが集まって音楽を奏でている。その音やライブに乗って伝わってくるバンドの想いを、ファンが感じとって共感し賛同する。

その輪が音と笑顔と共に広がっていく。それが“売れる”ということだ。

だけど、バンドを形成するメンバーは1人1人で個人。そして、ファンだって武道館を埋めるだけの規模でライブの感動を共有したとしても、やはり1人なのだ。その1人1人にはそれぞれのバンドへの想いがある。

この曲はライブで披露されると、ファン同士が肩を組み合唱をする。それは、メンバーが強いた事ではなく。自然と巻き起こった事なのだという。

その行動は、ファンも『本当に出会えて良かった』と想っている心からのものだろう。

ずっと一緒にいたいと想う。ずっと応援したいと想う。ずっとずっと、この音に揺られて泣いたり笑ったりしていたいと想う。

けれども、 その“想い”が離れる時がやってくる。バンドが解散したり、メンバーが脱退する時には大きく知らせは届く。

しかし、ファンの想いが離れる時には当たり前にひっそりと、誰にも想いを知られる事なく、離ればなれになっていく。

その理由は色々あるのだけど、自分の想いとバンドの想いが同じ方向を向けなくなった時『さよなら』を考える。

そんな時に、どうしても感じるのは、寂しさだったり切なさだったり。自分で決めた事なのに、どうしてだろう…。それは、今までの楽しかった!って思い出がありすぎるから。

『君が選んだ道がなにより大切さ』…。バンドって、ファンを笑顔にするために在り続けている。

そんな言葉をUVERworldは、はっきりとこの歌の歌詞で表現している。そう想うと、この歌詞がとても前向きで晴れやかな意味を持つ。この後に、この意味をもっと深く、確実なものにする歌詞が続く。

さよならは終わりではなく、その後に「人生の輝き」が続いている

これから話すことはべつに悲しい話じゃないんだよ
こんなにも惹かれあって
一緒にいる僕たちが10年後にバラバラだったとしても
信じた道を進めたのなら
どこにいてもどんな状態でも笑っていられる気がするんだ
それでこそ人生が輝く


もはや、歌というより、まるでUVERworldが自分と向き合って目を見て、丁寧にひとつひとつを諭す様に語ってくれているように感じる。

それはきっと、UVERworldが一番ファンに伝えたい想いが込もっているから。

ファンにしたら、一番悲しいバンドとの別れを『これから話す事はべつに悲しい話じゃないんだよ』と語るように歌う。

しかも『こんなにも惹かれあって一緒にいる僕たちが』って、お互いの想いが同じで在る事を固く誓っているのに、未来には別れがあるかもしれないと歌う。

そこには、UVERworldが想うファンへの最大の愛と信頼がある。別れを悲しくないって言えるのは、お互いを想う時。何が一番大切なのかを分かっていなければ言えない事だから。

『信じた道を進めたのなら』笑えなくなったら、即おわり!とはなれないけど。楽しくなくなったら、その先はゆっくりとでも『さよなら』でいい。

無理をする事なく、笑顔で過ごせる道がお互いの別れの道の向こうに見えるなら。自分が選んだ道を進めば良い。心配しなくても、そうした後の答えは『それでこそ人生が輝く』。この一択。

別れを想うと悲しさが先に立つものだけど。この歌は、本当に本当に『さよなら』を前向きに捉えさせてくれる。

さよならを選んだ事で、確かに悲しい時もあるけれど。選んださよならには、“大きな希望”という“人生の輝き”が続いているという事を最後の最後まで歌っている。

ファン+メンバー=UVERworld

自分を信じれなくなった日があった
でも
この仲間を信じれなくなった日はなかった


この曲のタイトル『MONDO PIECE』。は、イタリア語とフランス語を組み合わせた造語。意味はMONDO=イタリア語で“たくさんの”“非常に大きい”。

PIECE=フランス語で“断片”“破片”という意味と話していた。

UVERworldというバンド名もドイツ語と英語を組み合わせたもの。この2つの、名前の付け方をこう捉える事は出来ないだろうか。

UVERworldは“ファンとメンバー”という“たくさんのかけら“が組み合わさって”UVERworld“になれるんだって。

バンドとファンにいつかさよならが訪れても。共にした時間や夢、想いは。いつまでも壊れる事はない。

ファンが選んださよならの向こうで、バンドが輝いている。そんな時には、何か寂しさに似た懐かしさを覚える事だってある。

そんな時『この仲間を信じれなくなった日はなかった』って言葉は、色んな感情を乗り越えて笑顔へと繋がる選択が出来る。かけがえのない勇気になる。

別れの先にある笑顔と希望

言葉にするとちょっと恥ずかしいけど
本当に出会えてよかったと思ってるよ


さよならって、やっぱり悲しいのだけど。このUVERworldのMONDO PIECEを通して見る「さよなら」は、とても熱くて信頼のおける「さよなら」だと思う。

続ける事で得られる笑顔も、もちろんあるけど。さよならをする事で得られる笑顔には、新たな可能性と輝かしい希望がつまっている。

さよならの先で笑えた時、きっと。信じた道を選べたのは、積み重ねてきた信頼の上で。出会えた事を心から喜べたからだと気がつけるはず。

そんな風に、出逢いと別れを繰り返してUVERworldというMONDO PIECEは今日も笑顔で人生を輝かせているのだろうと思う。

私たちも、何かのさよならに希望を見いだせず。悲しみに染まってしまった時には。この曲を聴いて、さよならに希望を持って笑顔になれる選択が出来る勇気をもらいたい!

TEXT:後藤 かなこ

滋賀県出身6人組バンド。 2000年に結成し、2005年D-tecnoLifeでデビュー以来、36枚のシングル、10枚のアルバムをリリースしそのほとんどがオリコントップ5にランクインしている。 2010年には結成10周年、メジャーデビュー5周年を迎え東京ドームライブを敢行し42,000人を集客し大成功を収めた···

この特集へのレビュー

この特集へのレビューを書いてみませんか?

この特集へのレビューを投稿

  • ※レビューは全角500文字以内で入力してください。
  • ※誹謗中傷はご遠慮ください。
  • ※ひとつの特集に1回のみ投稿できます。
  • ※投稿の編集・削除はできません。
UtaTenはreCAPTCHAで保護されています
プライバシー - 利用契約