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【インタビュー】書いた本人も切なくなる!奥華子『クリスマスの夜』の歌詞について (2/2)




『クリスマスの夜』の切なくなる歌詞に注目

──『クリスマスの夜』の歌詞の話に行きたいと思います。この主人公、健気ですよね。「寒いね」っていうその一言がこの主人公にとっては、印象に残っている出来事なわけじゃないですか。たぶん、相手の人は、絶対に忘れているし。

奥華子:あー!!嫌だ、かわいそう。でも、ありません?どんなに、すごい今が幸せだったとしても、どんなに相手のこと、今の彼氏が好きだったとしても、こういう会話をしたよなとか。前の別れた人とこういうことを話したよなとか、ここに行ったよなとか。


──あ、ありますね!

奥華子:別に未練があるわけじゃなくても、思い出したりするじゃないですか。せめて、そういうふうに思い出してくれていたら良いな、みたいな願望ですよね。


──しかも、“思い出してくれたらいいな”ってきっと主人公は思っているけど、いいなっていうふうに言っていないんですよね、この歌詞の中で。「思い出すかな」ってちょっと控えめに言っているところが。なんとも健気で。

奥華子:健気ですね、たしかに。「一瞬だけでも」良いっていうね。かわいそう、この人(笑)


──書いている人!(笑)

奥華子:かわいそすぎる。せつなくなってきた(笑)


──せつないですよ、本当に。

奥華子:嫌だあ(笑)


──男性の方がこういう健気な考えに至るのかな…私だったらもっとズブズブに呪うくらいの勢いで想いますね。

奥華子:え!(笑)そんなに?そこまで?!


──なんなら「思い出すかな」じゃなくて何か行動に起こしているかもしれない(笑)

奥華子:なるほどね(笑)それがリアルですね。そっちを今度は書きたいな。


──ちょっと欲しいですね、ズブズブな曲。

奥華子:たしかに。分かります。女の人のほうが、そういう感じは強いかもしれないですね。


──ですよね。

奥華子:男の「僕」とするときは、だいたい、純粋、純真な人を書きたいときなんですよ。


──なるほど!その使い分けは面白いですね。

奥華子:やっぱり、男性のほうが純粋じゃないですか。


──きっとそうですね。

奥華子:人間的に、動物的に。女性のほうがこわいですよね。自分が女だからそう思うのかもしれないですけどね。



──『クリスマスの夜』から奥さんが好きな歌詞を1行くらいピックアップして語っていただくとしたら、どこですか?

奥華子:「僕は君が好きだよ だから君よ幸せになれ」というのは、一番肝になっていると思います。
でも、「「寒いね」と言える事が どれだけ幸せか知らなかった」というのは、すごく普通の会話。別に何でもない会話だけど、何でもないことがどれだけ大切だったかみたいな。なくして初めて気づくじゃないですけど。幸せなときって気づかないですよね。だから、失恋ソングって、幸せなところも描けるのが良いなと思うんですよね。だから、大事なところかなと思いますね。


──幸せなところも書くというのは、あえて意識して、こう言った回想シーンみたいな部分を入れているんですか?

奥華子:そうですね。やっぱり、幸せであったならあったほどつらいんですよね、なくしたときが。だから、幸せな部分を描けば描くほど、切なくなるなと思うんです。ただ、ハッピーな曲ってハッピーなことしか言えないから、奥行きがあまりないんですけど。
だから、切ない曲は、自分自身も好きなんです。聴くのも作るのも。


──バラード大好き人間なので、すごく分かります。この感情の理由が今、判明しました。クリスマスは、この曲でいろいろな楽しみ方をしてほしいですね。

奥華子:はい、ぜひとも。


来年はアルバムやツアーの願望も



──それでは今後についても伺いたいのですが、次作のテーマや今後の活動について、今の時点で決まっていることはありますか?

奥華子:何もないんですけど。でも、来年は、アルバムとかツアーとかそういうのをやりたいなと思いますね、願望として。


──ライブやイベントの情報はありますか?

奥華子:ライブはなくてイベントが12月23日に、横浜ランドマークであります。


──ちょうど良い感じですね。横浜といえば、カップルとかクリスマスとかイメージしがちですし。

奥華子:いっぱいいますよ(笑)。“なんで私ここで歌ってるんだ”ってなりますよ、絶対。慣れてますけどね、大丈夫です(笑)


──初めてお会いしましたけど、ものすごくイメージ通りです、奥さん(笑)。きっとライブでもそのサバサバした女!な面も見せられているんですよね?

奥華子:差し入れが、昔はけっこうかわいい女の子用のやつだったのに今はお酒をよく頂きます。1人じゃそんなに飲まないから!って(笑)。


──ファンとの関係が親戚みたいな感じですね(笑)。

奥華子:本当にそんな感じですよ。
あとは恋愛成就のお守りを、昔はよくもらっていたんですけど。最近、皆も諦めてきたみたいで(笑)。猫のエサとかも頂きます。


──猫飼っていらっしゃるんですか?

奥華子:飼ってるんですよ。絶対にやめなと言われたんですけど、そういう問題じゃなくて。野良猫だったんですけど。猫はぜんぜん好きじゃなかったんですけど。飼うことになって。5年くらいになります。
猫のおかげで幸せですよ。人生、前向きになりましたね、考え方が。本当に。


──例えば、猫ちゃんのことを題材にした歌というのは、これまでに書かれていたりするんですか?

奥華子:うちの猫、チロと言うんですけど、チロを飼う前に猫のドラマの歌として書いたことはあります。でも、飼ってからは、好きすぎて大事すぎるから簡単には曲にできなくて。よく皆が言うんですよ。猫を男に見立ててラブソング書けば良いじゃんって。でもチロへの愛はそんな簡単なもんじゃないから(笑)。


──人生観みたいなところともリンクした感じの曲できてほしいですね。

奥華子:そうですね。人生観(笑)


──これからの作品も楽しみですね、どんな曲が入ってくるのか。では最後に、インタビューや歌詞を見てくださった皆さんに一言お願いします。

奥華子:私自身もよくUtaTenさんの歌詞をすごく見させていただいたり、利用させていただいていてます!

私は歌詞で曲を聴くし、自分でも歌詞が一番大事だと思っているので。これからも、本当に、一回聴いただけで忘れられないようなフレーズを書けるように頑張っていきたいなと思います。


TEXT 愛香
PHOTO 大西基

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シンガーソングライター。千葉県船橋市出身。 路上ライブをきっかけに2005年にメジャーデビュー。アニメーション版映画「時をかける少女」の主題歌『ガーネット』で注目を集める。 聴いた瞬間から心に染み入るメロディと歌詞、失恋を歌ったバラードからコミカルなCMソングまで、まっすぐな歌···

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