「Guess Who?」↑↑↑
──レコーディングはいかがでしたか?急に音程が高くなるところが多いので難しそうだなと思ったり、歌い方のこだわりというか特に意識した部分についても伺いたいです。鍵本輝:これは大きく2回録ったんですけど、最初、この曲にメンバーの声を入れたらどうなるかっていう、プリプロと言うものを作った時はキレイに歌いすぎたんですよね。その時録ったのを聞いた時に“何か違うな”と思ったんです。
曲を頂いた時のデモが外国人の方がすごく雑に歌っていた感じが逆にかっこよかったので、「わかった、雑にしよう!」と思って、本番のレコーディングではちょっと雑にしてみて。これだ!と思いましたね。
古屋敬多:ライブっぽい感じというか、生々しいような。
──なるほど。『Be The NAKED』はアニメ『火ノ丸相撲』の新オープニングテーマということですけど、『火ノ丸相撲』を意識した部分は?
鍵本輝:『火ノ丸相撲』という大きなテーマがあったので、確かにイメージを共有するのは早かったですね。
谷内伸也:力強さ、男くささ、闘志が見えるものになるのかな、とは思っていました。
古屋敬多:最初に音を聞いた時は、すごいヤンチャなイメージだったんですよ。個人的には、それがヒップホップだなと感じたんですけど、いろんなキャラというか、遊んでる感というか。
谷内伸也:ガヤも多めだし。
古屋敬多:そうですね。熱い曲なんですけど、その中にも遊びのテンションを入れたりっていうのが、すごいこの曲の良さだと思っていたので、そういうところの切り替えをしっかりつけたいと思いました。
──このガヤ、参加したくなります!
谷内伸也:ライブでもそうしてもらいたいです!
──最初の「Guess Who?」の言い方がめっちゃ好きなんですよ。ものすごく楽しそうな感じ。
谷内伸也:急にテンション高いですからね(笑)。
古屋敬多:ライブとかでみんなが「Guess Who?」↑↑↑ってやってくれれば(笑)。
鍵本輝:そうですね、歌詞のカッコで表記されているところは全部お客さんのパートだと言っても過言ではないですね。
──歌詞で言うと、「鬼のようこの体燃やして」の、「鬼のよう」って引っかかりますよね!「鬼」って!
古屋敬多:これは完全に『火ノ丸相撲』。
谷内伸也:「潮火ノ丸」というキャラクターが、鬼を宿したやつなんですけど、そことかけて。
古屋敬多:弱虫ペダルとかのオープニングをやっているSAEKI youthKさんにお願いしたので、アニメにも寄せつつ、すごいバランスで歌詞を書いてくださいました。
谷内伸也:おもしろかったですね。なかなか相撲を題材にして書くこととかもなかったと思いますし、考えることもなかったので、そういうワードを探すのがおもしろかったですね。
──最近この、「鬼のように」体燃やしたような出来事って、皆さんありますか?
古屋敬多:筋トレですかね!筋トレは自分との戦いでしかないので。基本、大人数で後輩とかとやるんですけど、本当に自分を高めないと超えられないとこっていうのがあるんですよ。自分が折れたらできないし、行けると思って気合いでは行けるし。だから鬼のように体燃やしてやってますね(笑)。
谷内伸也:そうですね。精神力もいりますからね。
古屋敬多:まず精神がすごく鍛えられるんですよ。身体よりも、心が鍛えらえる。あとこの前サウナにみんなですごい我慢して入ったり。強がりというか、俺が一番堪えられる、みたいな。そのあとは水風呂にみんなで耐えて入ったりとか。
──男性のそういう、友達と競う時の意地というか…(笑)
谷内伸也:意地、ありますね。
鍵本輝&古屋敬多:ありますね。
鍵本輝:僕が最初に上がったんですけど(笑)。
谷内伸也:めちゃくちゃ早かったよね。
男の0.1%を赤裸々に語る『99.9%』
──ではカップリングについても伺っていきます。“ナインティナインポイントナインパーセント”って読み方をするんですよね。これは歌うのがすごい気持ちよさそうだなと思いました。
谷内伸也:母音がずっとア、イで踏み続けるという、口気持ちいい感じがいいですよね。
──曲調も、意外とこういう曲聴いたことないなっていうような、ジャンルで言うのが難しい、新しい境地ですよね。
谷内伸也:あるようでない、ないようである、っていう感じですかね。
──懐かしいようで知らないというか。
鍵本輝:それは僕も感じましたね。
──『99.9%』をカップリングとして収録する事になったのは?
谷内伸也:標題曲をどちらにするか天秤にかかっていたんですよね。
鍵本輝:どっちも違うパンチ力があるので、ダブルA面くらいの気持ちで入れちゃおうと。
──そういう意味でもすごく豪華なシングルになりましたね。
鍵本輝:そうですね、今までいろんな恋の駆け引きを歌ってきたんですけど、Leadはわりと女性に翻弄されるような駆け引きが多かったので、今回はどちらかと言うと、男が翻弄する側に回った駆け引きをしてみようかなと。
デモ曲のタイトルが『99.9%』となっていたので、このワードちょっと面白いからこのまま使わせてもらおうということで。
──結局99.9%って何を表しているのか…
鍵本輝:どんな駆け引きがグッとくるかって事を移動中の車中で話し合ってたんですよ。『99.9%』って面白いワードだからそのまま使いたいけど、何が99.9なの?っていう話になった時に、“男の99.9%の強がりは、0.01%の不安からくるものだ”って出てきて。キターーーー!ってなって(笑)。
──深い。そんな感じなんですか?男性って。
鍵本輝:多分そうだと思います。
谷内伸也:若い時ほどそうじゃないですか。
鍵本輝:言葉がちょっと悪くなっちゃいますけど、弱い犬ほどよく吠えるじゃないですか。
──そうですね、なるほど(笑)。歌詞も、メロディーもかなり世界感強めな感じに仕上がりましたね。
古屋敬多:トラックを受け取った時、“危ない恋模様”みたいな世界が見えたので、曲先行で歌詞の世界観も生まれたというか。
谷内伸也:みんなそこのイメージは一緒でしたね。