TRAIN-TRAIN
ヒロトの歌声とキーボードの音だけで始まるシンプルな歌い出しが印象的な楽曲。キーボードの音はサポートメンバー白井幹夫によるもの。彼は後のハイロウズの正式メンバーでもあります。
歌詞をご覧いただくと分かる通り、非常に勇気づけられる曲ですよね。「勇気づけられる」なんて簡単な言葉でまとめたくないくらい、パワーがあります。特に下記の部分。
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世界中にさだめられた
どんな記念日なんかより
あなたが生きている
今日は どんなに
すばらしいだろう
世界中に建てられてる
どんな記念碑なんかより
あなたが生きている
今日は どんなに
意味があるだろう
≪TRAIN-TRAIN 歌詞より抜粋≫
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日々の生活の中で、他人と自分を比べちゃうことってありますよね。いつだって隣の芝は青く見えますから、結局劣等感に駆られるもの。
そんな風に自分を否定したくなるようなときにこそ、ぜひ聞いてほしい。今日ここに存在しているということがどんなに素晴らしいか、きっと気づかせてくれます。
また、自分は人間関係に恵まれないと嘆く人は、下記の部分をぜひ。
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ここは天国じゃないんだ
かと言って
地獄でもない
いい奴ばかりじゃ
ないけど
悪い奴ばかりでもない
≪TRAIN-TRAIN 歌詞より抜粋≫
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いいこと・いい人ばかりじゃなくたっていいんです。そんな状況こそが幸せと気づけるよう、自身を磨いていきたいものですね!
終わらない歌
こちらも非常にパワフルな楽曲。何か大事な局面に立たされたとき、背中を押してくれるような強さがあります。
歌詞の中の「……」の部分が気になりますよね。これこそまさに放送禁止の部分。もちろん、放送禁止なのでここにも書けません。(笑)
しかし、ここを知らずとも楽曲の力強さはお分かりいただけますよね。何か大きな決断を迫られたとき。大切な1日を迎える前日。辛くて全てを投げ出したくなった夜。
下記の歌詞に耳を澄ませてみてください。
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世の中に冷たくされて 一人ボッチで泣いた夜
もうだめだと思うことは 今まで何度でもあった
真実の瞬間はいつも 死ぬ程こわいものだから
逃げだしたくなったことは 今まで何度もあった
≪終わらない歌 歌詞より抜粋≫
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過去の経験が自分を強くしてくれるということが分かりますね。どんな経験も無駄にはならない。そんなことを教えてくれる一曲です。
「クソったれ」とか「クズ」といった歌詞に一喜一憂せず、ぜひゆったりとした気持ちで聞き込んでみてくださいね。
ラブレター
最後にご紹介するのはラブソングです。
切なすぎる歌詞。何度も言いますが、ブルーハーツの荒々しさはほんの一部の面にしかすぎません。本当は驚くくらい繊細で優しいバンドなのです。
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本当ならば今頃
ボクのベッドには
あなたが あなたが
あなたが 居て欲しい
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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「悲しい」とか「寂しい」とか、感情を表す言葉は一切使っていません。でもこんなにも切ない気持ちが伝わる、素晴らしい歌詞とメロディーです。
こんな莫大な虚無感を抱えつつも、離れた恋人の幸せを願う次の歌詞は涙なしでは聞けません!
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あなたよ あなたよ
しあわせになれ
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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「しあわせ」が漢字で表記されてないのが気になりますね。バンド名同様、深い理由なんてないのかもしれません。でも、ここからも恋人を失った虚無感を感じます。何だか漠然と相手を思うような……。
もう一つ気になるのが、上記の歌詞の前にある以下の部分。
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ほかの誰にも言えない
本当の事
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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この後に「しあわせになれ」という歌詞が続くのですが、「本当のこと」って何なんでしょう。
まだ伝えていない思いなのか。それとも「しあわせになれ」というあなたに対する思いのなのか。
別に答えはわからなくてもいいんです。皆さんの状況に合わせて考えていただければ。そしてこの楽曲の素晴らしさをわかっていただければ。
ブルーハーツの楽曲はストレートで分かりやすいワーディングにも関わらず、聞き手の想像を膨らませるような含みがあるんですよね。
だから何度でも聴きたくなるし、聞くタイミングによって印象が全く違う。こんなにも単純な楽曲なのに……!
伝説の伝説は続く
以上、伝説のバンド「THE BLUE HEARTS」について解説いたしました。
この記事でTHE BLUE HEARTSっていうバンドが「ただの荒くれ者の集まりではないこと」を、よーくお分かりいただけたでしょうか?(笑)
聞き手(リスナー)にとって本当に優しい音とまっすぐな言葉を届けてくれるバンド。年齢や性別はもちろん、どんな状況にいてもそっと寄り添ってくれる、これがTHE BLUE HEARTSなのです。
今回は、ほんの7曲しかご紹介できませんでしたが、ご紹介した楽曲以外にも名曲がまだまだたくさんあります。有名な曲以外にも素晴らしい曲がいっぱいなんです!本当に紹介しきれないのが残念です。あと1000文字、いやそれ以上にいくらあっても伝えきれないのかもしれません。(笑)
ただ、一昔前とは違って、現代は随分デジタル化が進みました。そのため、YouTubeやサブスクリプションでも気軽にどこでも様々なところでブルーハーツの音楽に触れる事ができます。ぜひ追ってみてくださいね。
そして「THE BLUE HEARTS」は今後も様々なところで注目されるでしょう。これからもCMや映画などいろんなメディアに起用されるはず。
それでなくても、ヒロトとマーシーは「クロマニヨンズ」としても現在も活躍中です。当然ながら、クロマニヨンズにも良曲がたくさんありますから、ぜひ聞いてみてください!
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TEXT:ゆとりーな
THEBLUEHEARTS(ザ・ブルーハーツ)は日本のパンク・ロックバンド。 メンバーは甲本ヒロト(Vo.)、真島真利(G.)、河口純之助(Ba.)、梶原徹也(Dr.)。 1985年に甲本と真島を中心として結成。 コード進行は3、4コードを主としたシンプルなものが多く、メッセージ性の強い歌詞とオリジ···