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一風変わったテーマの恋愛ソング「恋愛裁判」の魅力を徹底解剖!

大人気ハイスペックボカロP『40mP』によって作詞作曲された恋愛ソング『恋愛裁判』。「裁判」という、恋愛ソングにしては手厳しく固い言葉がつけられた曲名。いったい、どのような恋愛ソングなのでしょうか。その楽曲の魅力をご紹介します!

テーマは「裁判」曲の先に待つのは有罪か、無罪か

▲【初音ミク】恋愛裁判【オリジナルMV】

『恋愛裁判』は2014年6月に公開された、ボカロP・40mPによって作られた恋愛ソングで、歌唱ボーカロイドは初音ミクです。

翌年の2015年7月にはニコニコ動画でミリオンを達成し、40mPの7曲目となるミリオン達成楽曲です。

2019年11月の時点で、ニコニコ動画では300万回再生、YouTubeにおいては2900万回再生を超え、両動画サイト共に驚異の再生回数を誇っています。

そんなこの楽曲ですが、実は甘い恋愛ソングでもなければ、きゅんとする片思いソンングでも、胸が切なくなる失恋ソングでもありません。なぜならこの楽曲のテーマは『裁判』だからです。これは、恋人の手によって罪を裁かれる男の歌なのです!

楽曲に出てくる登場人物は、主人公と思われる「僕」とその恋人と思われる「君」の二人。楽曲を彩るMVでは、その二人だと思われる青年と少女が描かれています。




囚人服を着ている、赤色メッシュが入った黒髪の青年。そしてどこか初音ミクに似た容姿の、裁判官服を着た緑髪の少女。「Oh! No! No! No!」という歌詞の出だしと共に、青年が頭を抱える姿が描かれるMV。

どうやらこの曲は何か恋人を怒らせることをしてしまった『僕』が、恋人にその罪を裁かれている裁判を表している楽曲のようです。

彼がどんなことをやらかしてしまったのかはわかりませんが、恋人を怒らせるには充分なことをしてしまったのでしょう。

どんなことをしても『君』は『僕』を許してはくれません。恋人である少女が厳しい裁判官として、罪を犯した囚人の『僕』を裁いてきます。

一風変わったテーマの恋愛ソング。はたして、『僕』は無事に君から無罪を勝ち取れるでしょうか。

ハラハラドキドキの展開を見せるこの楽曲には、予想外の結末が待っています!ぜひ聴いてみてください!

明かされる制作裏。これをタダで観る「僕らギルティ」

▲【初音ミク】 恋愛裁判 【メイキング映像】

この楽曲が投稿されたその2日後、実は楽曲の制作現場を一部収録した「メイキング映像」が動画投稿されています。

8分ほどの短い動画ですが、実際にスタジオで音源を録っているところから、DTMによるコードの打ち込み、初音ミクの調声、さらにはMVの制作シーンまでもが収録されているのです!

ボカロ楽曲といえば、ほとんどの音源がDTMによるコード進行の打ち込み作業で作られますが、『恋愛裁判』は楽曲の一部が実際に演奏したもので作られています。そのためスタジオでのレコーディングが行われており、開幕からその映像が流れます。

ピアノに事務員G、ベースにmao、ギターに[TEST] 、ドラム&パーカッションにショボン。いずれもボカロ界、弾いてみた界において有名人であると同時に、過去の40mPの作品に携わった経験のある方々ばかりです。

40mPミュージック、オールメンバー勢ぞろい、といったところでしょう。


メイキング映像を見た視聴者達からは、「打ち込みじゃないの!?」「手間のかけかたが凄すぎる」と多くの驚きの声があがりました。

さらには「これをタダで観られるなんて、僕ら有罪じゃん」なんて声もありました。その結果、ニコニコ動画のタグには「僕らギルティ」というタグすらつけられたほどです。

難しすぎるDTM打ち込みのシーンでは、説明されても理解が追いつかないことから「なるほど、わからん」というタグもつけられてしまっていますが、どのタグもこの映像に呆気にとられた結果のタグである事は事実です。

滅多に見られないボカロ曲制作現場の映像に圧倒されること間違いなしです!

ハイスペックなパパボカロP 40mP


40mPは、2008年7月から活動を始めたボカロPです。代表曲は『からくりピエロ』『トリノコシティ』『タイムマシン』『Melody in the sky』など。

当初は『spring』や『青空ライン』といった、季節をイメージした楽曲の投稿されていましたが、近年は爽やかなメロディーが特徴的なバンドサウンドによる、恋愛曲や青春曲などをメインに活動しています。

数多くの楽曲がミリオン入りをはたしており、2013年にはNHK『みんなのうた』にてオリジナル楽曲『少年と魔法のロボット』も放送されました。

約2か月間にもわたったこのオンエアは、ボカロ界初となる出来事であり、ボカロP、リスナー共に大きな衝撃を与えた一大事件でした!


さらには、女性歌い手『シャノ』の夫でもあり、現在は二児のパパでもあるのです。

オリジナル楽曲の一つ『はじめての涙』は、第一児誕生の際に、その誕生を祝い作られた楽曲で、第二児が生まれた際には改めてリテイクを行い、楽曲投稿しました。

奥さんのシャノとのコラボ楽曲でもあり、第一児が生まれた際は歌にシャノ、演奏に40mPという形で投稿が行われましたが、第二児リテイク版では40mP本人も歌手として参加し、MVの画像も新たに変え投稿されています。

歌も演奏もできるハイスペックパパとも称されており、現在のボカロシーンにおいて語るに外せないボカロPの一人なのです!

『恋愛裁判』歌ってみた動画のオススメをご紹介!

▲【伊東歌詞太郎】恋愛裁判【歌ってみた】

▲【爽快に】恋愛裁判 歌ってみた ver.Sou

▲【うらたぬき&あほの坂田】恋愛裁判を歌ってみた

やはり恋愛裁判と言えば、最初の「Oh! No! No! No!」の部分がなによりも印象的ですよね。2番Aメロも同じ出だしから始まっているため、一番と二番でどう歌い方に変化があるかも注目です。

やはり歌い手一人一人によって力の入り方は変わるもの。各歌い手の歌う「Oh! No! No! No!」に注目です!

歌ってるのは歌い手だけじゃない!?

▲【MV】 恋愛裁判/イナメトオル _ Love trial - Iname Toru

『イナメトオル』は2015年から活動を開始したシンガーソングライターです。

その正体はなんと、40mP本人!

初音ミク版のMVをオマージュする形で制作された、実写版のMVにはイナメトオル自身はもちろんのこと、ボカロ版から続く演奏メンバー達も出演しています。

ぜひ、制作者本人による『恋愛裁判』を聴いてみてください!

ノベライズ発売中! ここでしか見れないイラストつき!

画像引用元 (Amazon)

恋愛裁判は現在、角川ビーンズ文庫にてノベライズ化がされています。

表紙と挿絵はMVの制作者である『たま』が手がけ、MVの中だけでは得られなかったストーリーにくわえ、ここだけでしか見られないイラストも満載です。

小説内には楽曲の言葉だけでは、想像もつかなかったストーリー展開が待ち受けています。ぜひ、物語となった『恋愛裁判』にふれてみてください!

TEXT 勝哉エイミカ

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