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これは恋か?食欲か?超話題作「BEASTARS」を見たか!?

2019年の秋アニメ『BEASTARS』をご存知ですか?擬人化した動物たちによって描かれるストーリーの深さには圧倒されます。内容だけでなく、制作陣の芸術的センスも素晴らしい作品です。この記事では『BEASTARS』の魅力に迫ります。
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主要マンガ賞4冠の注目作!

▲TVアニメ「BEASTARS」第1弾PV

アニメ『BEASTARS』の原作は、2016年9月8日発売の41号から『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)で連載中の、板垣巴留による少年マンガ。

2016年14号~17号の『週刊少年チャンピオン』に掲載され人気を得た、板垣の短期集中連載作『ビーストコンプレックス』を、同様のテーマで本格連載化した作品です。

『BEASTARS』は、第11回マンガ大賞大賞、第21回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞、第22回手塚治虫文化賞新生賞、第42回講談社漫画賞少年部門を受賞。

主要マンガ賞4冠という、前代未聞の注目作品です。

肉食動物の本気の葛藤は必見!

▲TVアニメ「BEASTARS」第3弾PV

舞台は、肉食獣と草食獣が共存する全寮制のチェリートン学園。ある日、チェリートン学園でアルパカのテムが肉食動物に殺されているのを発見されました。

演劇部に所属しテムと仲が良かった主人公・レゴシは、心優しく無口で不器用なオスのハイイロオオカミですが、人を寄せ付けない性格から部員に疑いの目を向けられます。

犯人は見つからず、不安に揺れる生徒たち。

そんな中、テムの代役として舞台アドラーに出演できると思っていたカイは、演劇部のカリスマ的存在のアカシカ・ルイを逆恨みして、襲いかかります。それを庇ったのが、レゴシでした。


レゴシは、校則違反となる夜中の稽古が見つからないよう、主役を務めるルイに夜間練習の見張りに任命されます。

そして夜、誰もいない講堂の裏庭で見張りをしていたレゴシの前に現れたのが、小さな白いドワーフウサギの女子生徒・ハル。

ハルの匂いを嗅いだレゴシは我を忘れて襲いかかり、気付いた時には、彼女を両腕に抱きすくめていました。腕の中で聞こえる鼓動は、自分のものなのか、彼女のものなのか!?

レゴシが出会ったのは、1匹のウサギと自分の本能。この出会いが、レゴシの人生を大きく変えていく。

ファンタジーでないリアル!

▲TVアニメ「BEASTARS」第4弾PV

オスとメス、肉食獣と草食獣、それぞれの痛み、強さや弱さ、そして希望。

アニメ『BEASTARS』は、思春期の動物たちが本能に悩みながら青春する青春群像劇。肉食動物と草食動物が共存する学園で起きる、殺傷事件と奇妙な学園カースト。

人の持つ立場や感情などが、擬人化された動物たちによっていろいろな角度から掘り下げられ、表現されていますね。

たとえば、人間に置きかえると襲う性・襲われる性としてたとえられているのが、オオカミとウサギの関係でしょう。

人間の本性を動物たちに置き換え、種族を越えた友情や恋、相容れない対立を描く、ヒューマンドラマ。それが『BEASTARS』なのです。

制作陣の芸術的センスが素晴らしい!

アニメ『BEASTARS』はTVアニメ『宝石の国』を手掛けたオレンジがアニメーション制作を担当。

監督はジブリ映画『紅の豚』で演出助手を務めた松見真一。

キャラクターデザインは『賭ケグルイ××』でレイアウト監修を務めた大津直、CGチーフディレクターは『艦隊これくしょん -艦これ-』を手掛けた井野元英二が担当しています。

▲TVアニメ「BEASTARS」第5弾PV

≪キャスト一覧≫
レゴシ:小林親弘
ハル:千本木彩花
ルイ:小野友樹

ジュノ:種﨑敦美
ジャック:榎木淳弥
ミグノ:内田雄馬
コロ:大塚剛央

ダラム:小林直人
ボス:下妻由幸
カイ:岡本信彦
サヌ:落合福嗣

アニメ『BEASTARS』は、まるでハリウッドアニメ映画のようなクオリティ。

光と影の演出を含めた作画は印象的で美しく、CG技術で表現されたキャラクターの動きは滑らかで、要所に演出が効いた素晴らしい映像となっています。

設定が面白く、テンポも良く、声優の演技も上手です。見ていない人は、ぜひご覧ください。

ハイセンスすぎるOP!




アニメ『BEASTARS』OPテーマの『Wild Side』を担当しているのは「ALI」。

ALIは、2016年に結成された、東京 渋谷出身の多国籍ヒップホップ・ファンクバンドです。

メンバーはLEO(ボーカル)、JUA(ラップ)、ZERU(ギター)、LUTHFI(ベース)、KAHADIO(ドラム)、ALEX(パーカッション)、YU(サックス)の7人。

日本とヨーロッパ、アメリカ、アジア、アフリカなど、全員混血児による音楽集団です。

▲TVアニメ「BEASTARS」ノンクレジット OP

OP映像は、ずばりセンスの塊としか言いようがない、群を抜いたセンスの良さが光ります。内容も含め、期待以上のクオリティだと思った人も多いのではないでしょうか。

OP映像で、人形をストップモーションで撮影しているのには驚きましたね。

まさかの実写人形のコマ撮り。まるでクレイアニメみたいな動きで、表情も変化するのが面白いです。

かっこよくてスタイリッシュで、アニメの雰囲気にマッチ。

余すところなくアニメの世界観が映し出され、怖さもある最高のOP映像ですよ。

▲TVアニメ「BEASTARS」 OPメイキングムービー(ショートver.)

ジャズっぽい曲調は、さすが多国籍バンド。

他の日本アニメとは一線を画す、独特な感覚のアニメ『BEASTARS』にピッタリです。

OPとは対照的なED「Le zoo」


アニメ『BEASTARS』のEDテーマは『Le zoo』と『眠れる本能』と『マーブル』の3曲を、週替わりで流すという贅沢なつくり。3曲とも、歌っているのはYURiKAです。

YURiKAは、2016年にTOHO animation RECORDSが開催した「第一回 次世代アーティストオーディション」に合格し、2017年にデビューした女性歌手。

TVアニメ『リトルウィッチアカデミア』のOPテーマ「Shiny Ray」がデビュー曲で、これまでに、TVアニメ『宝石の国』のOPや『はねバド!』のOPなどを歌っています。

アニメ『BEASTARS』で最初に流れたEDテーマ『Le zoo』の作詞を手掛けたのは唐沢美帆、作曲・編曲を手掛けたのは神前暁。

▲TVアニメ「BEASTARS」ノンクレジット ED「Le zoo」


どこか不穏なOPに対して、ただただ可愛いED。歌声も伸びやかで素敵です。

曲調だけでなく映像の雰囲気も、OPとはガラッと変えてきました。

タイトル『Le zoo』の意味は、動物園。

EDはタイトル通り、いろいろなキャラのシルエットが出てきます。「レゴシとハル(とルイ?)」という限られたキャラだけの世界のOPとは、これまた対照的な作りとなっていますね。

『BEASTARS』の、青春部分にフィーチャーしたED。

なんとなく幸せな気分で、テンションが上がる曲です。

1番人気のEDは「眠れる本能」!

▲TVアニメ「BEASTARS」ノンクレジット ED「眠れる本能」


アニメ『BEASTARS』で、1番人気のEDテーマ『眠れる本能』の作詞を手掛けたのは唐沢美帆、作曲・編曲を手掛けたのは広川恵一。

リアルタイムで放送を見ていた時に、前回(2話)と別バージョンのEDが流れてきて驚いた人は多いはず。

2話のED『Le zoo』とは全く違い、OPと同様の世界観と不穏さを感じさせる『眠れる本能』。

タイトル『眠れる本能』とは、優しく穏やかなレゴシの中に眠る、凶暴な野獣としての本能のことでしょう。歌詞も曲調もタイトル通り、レゴシの本能とその闇の部分がフォーカスされていますね。

そして、映像のセンスにも脱帽です。



もう1つのED『マーブル』も含め、ED3曲の映像の基本構造は同じ。ほとんど同じ構図の作画の中に、少しだけ違うところをあてはめていくというオシャレさ。

曲と色調と少しの作画、それで全く違うものを表現する演出は鳥肌ものです。

この3曲は、1つ1つ別々のEDでありながら、お互いに補完し合って、合わせるとまた1つのEDに仕上がっているところが面白いです。

原作の4冠は、伊達ではない!

画像引用元 (Amazon)

2019年12月に、原作マンガ『BEASTARS』最新刊の16巻が発売されます。

様々なアングルから社会の多様性を描き出す、深い内容。このマンガのすごいところは、連載が続き魅力が損なわれるどころか、ますます面白くなっていくところでしょう。

主要マンガ賞・4冠は、伊達ではありません。

AmazonのKindle版なら、コミックスが無料で読めますよ。(※プライム会員特典)

まだ読んだことがない人は、ぜひ読んでみてください。

これからも『BEASTARS』から、目が離せませんね。

最新情報はこちら

▷TVアニメ「BEASTARS」公式サイト
▷TVアニメ BEASTARS 公式Twitter

公式Twitterには最新情報がツイートされています。ぜひ、こちらも覗いてみてください。

TEXT 有紀

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