「アナ雪２」代表曲「イントゥ・ジ・アンノウン」の歌詞に隠されたエルサの心とは

大人気の「アナ雪」待望の第二作

2013年に公開された、ディズニー映画『アナと雪の女王』。

日本では『Let It Go～ありのままで』を中心に、その劇中歌はあらゆる世代から人気を集めた。

この度、日米同時公開となった第二作は、映画公開前からTVCMで解禁された映像の美しさが話題を呼び、YouTubeの『イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに』MV動画は瞬く間に400万回再生を突破している。

松たか子演じるエルサの歌声は高らかに響き、聴く者を引きつける。

前作に勝るとも劣らない魅力的な音楽が詰め込まれたアルバムは、映画公開と同時にAmazonのサウンドトラック売れ筋ランキングで瞬く間に首位に立った。

今回、アナとエルサはどんな冒険に立ち向かうのか。『イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに』の歌詞から、物語の始まりを象徴するエルサの心を覗き込みたい。

愛を守るための葛藤

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聞こえてる
でも無駄よ
目を覚ませ
起きろと
≪イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに 歌詞より抜粋≫
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今回の物語は、エルサが自分にしか聴こえない謎の歌声を耳にするところから始まる。

前作では城を飛び出し、初めて外の世界に立ち、自分の持つ力の大きさを知ることとなった彼女。

楽曲序盤の葛藤からは、人間として、魔法の使い手として、一国の女王として成長した様子が伺える。

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どこかで呼ぶ 謎めいた声
無視をすれば
消えてゆくのか
≪イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに 歌詞より抜粋≫
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前回の冒険で、自分の力の素晴らしさと恐ろしさを知り、家族の愛の大きさを改めて実感することができた。

しかし今、彼女はその家族と仲間、国民を守らなければならない立場にいる。

それでも、謎の歌声は彼女を駆り立てるのだ。

それでも追い求めたい謎

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どうして
呼び続けてるの
あなたは私に
似た誰かなの?
本当はここにいてはいけないと
見つけに来いというのね
≪イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに 歌詞より抜粋≫
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どうしても止められない好奇心。そして何より、その歌声が自分を求めていると感じるのだ。

エルサが生み出す魔法による映像美と、松たか子の力強く美しい歌が印象的なシーンである。

「この歌声の主を探さなくては」という強い使命感を感じていることが分かる。

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みんなと違うと 感じてきたの
だから 心が望むの
未知の旅へ
踏み出せと
未知の旅へ
≪イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに 歌詞より抜粋≫
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『Let It Go～ありのままで』において、本当の自分の解放を歌い上げていたエルサ。

皆に自分の力を打ち明け受け入れられても、やはり自分だけが持つ力の特別さに孤独感があったのだろうか。

歌声の主は、自分の存在理由を証明してくれるかもしれない。自分自身を知るための大切な手がかりなのかもしれない。

そんな思いが、彼女の中の葛藤を押し流していくのだろう。

再び大きく踏み出す一歩

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どこへゆくの?
ついてゆく
ああ
未知の旅へ
踏み出そう!
≪イントゥ・ジ・アンノウン～心のままに 歌詞より抜粋≫
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新たな冒険へと歩み出す決意を固めたエルサ。

前作では、孤独に押し潰されそうになりながらじっと閉じ籠っていた女性だったということを忘れてしまいそうになる力強さだ。

もう、一人ではない。守らなくてはならない人達がいる。そして何より、自分がこの力を持って生まれた理由を、自分がやるべきことが何かを知らなくてはならない。

今回も素晴らしい楽曲から始まる大冒険。アナとエルサは誰と出逢い、何を知り、何を守るのか。

「ありのまま」から「心のまま」にとレベルアップしたエルサの成長、そしてそこから始まる物語の結末をぜひ見届けていただきたい。

TEXT 島田たま子

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