スキマスイッチの「初」が詰まった「冬の口笛」
『スキマスイッチ』の4枚目のCDシングル『冬の口笛』。
初回限定版には特典としてファーストツアーの模様が収録されたDVDが付属。
2003年に『view』でデビューしたスキマスイッチが、オリコンランキングで初めてベストテンにランクインした楽曲でもあります。
アルバム『空創クリップ』やベストアルバムにも収録されている『スキマスイッチ』の人気楽曲の1つです。
「冬の口笛」の調べ
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響く音色は冬の口笛
途切れないように暖めていこう フタリで
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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愛し合う二人が肩を寄せ合って吹いている「口笛」の音色は、きっと温かみのある幸せなものなのではないでしょうか。
それに対して「冬」は寒い季節です。
しかし、そんな寒い「冬」だからこそ、温かみのある幸せな「口笛」を吹くのです。
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つなぐ、心が温もる
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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『冬の口笛』とは「冬」という寒い季節に凍えてしまわないように、愛し合う2人が幸せの調べの「口笛」を吹いていこうということなのではないでしょうか。
恋の季節が冬だって、打ち勝ってみせる
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怒ったような表情も甘えてんだろう?
もう昔のようには不安になったりしないよ
幸せって感情で優しくなれる
君が僕に隠れるほど寒い日だったとしても
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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恋に落ちる2人も、はじめはお互いの感情が掴み切れないことが多くあります。
相手がなにを求めているのがわからなかったり、逆に求めていることをわかってもらえなかったり、気持ちがすれ違うことがあるのではないでしょうか。
しかし、相手を愛しているからこそ相手を理解しようと努力しているうちに、少しずつ相手を理解することができるようになっていくのです。
そして、理解をし合えるようになっていくうちに、無邪気な幸せから、お互いのことのことを想い合ったうえで時間を共にできる大人な恋の幸せに変わっていくのでしょう。
そんな幸せは人を優しくして、寒い冬でさえも温かな幸せを与えあうことができるようになということなのでしょう。
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形の無いものは確かに信じるのは難しい
でも君がいればきっと木枯らしにも勝てんのさ
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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愛や幸せは形のない、見えないものです。
だからこそ時にその存在を疑ってしまうこともあるかもしれません。
それでもお互いを理解しようと努力し合い、多くの時を重ねた2人なら、どんな不安や疑いにも打ち勝つことができるのではないでしょうか。
その不安や疑いがこの歌では「冬」や「木枯らし」などに例えられているのです。
雪のように小さな幸せを拾い集めて
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淡い雪のように溶けないで潰されないで
僕らの季節はこれからも続く
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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雪は冷たく、深く降り積もることもあります。
しかし、その雪の一粒一粒はとても小さく、掌の温もりで溶けてしまうほどです。
もしも地面に落ちてすぐ溶けてしまうならば、雪が積もることはないのです。
恋も同じく、ほんの些細なことだとしても楽しかったことや嬉しかったことを忘れないように思い出に刻んでいくことが、大切なのではないでしょうか。
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降り積もる奇跡 拾い集めて
零れないように持っていこう
これからも2人でずっと…
≪冬の口笛 歌詞より抜粋≫
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そんな幸せを一つ一つ確かめ合いながら「冬」の寒さに凍えてしまわないように「口笛」を吹いていこうというのが『冬の口笛』という歌の歌詞の1つの意味なのではないでしょうか。
TEXT 桶木英明