「ベノム」と関連性も?「ルマ」を解説
『ルマ』は人気グループ『すとぷり』のメンバーである莉犬のアルバムに提供するために書き下ろされた楽曲です。
莉犬が犬耳と尻尾というキャラクターデザインであることから、歌詞にか「ワオーン」などの犬を連想させる言葉も入れられていています。
ボーカロイドバージョンでは初音ミクが歌っています。
ボーカロイドバージョンのMVでは犬耳と尻尾がついた初音ミクのようにも見える女の子が描かれ、莉犬バージョンのMVでは莉犬が描かれています。
背景はどちらも莉犬のイメージカラーである赤色一色で塗られています。
また、MVの冒頭の3秒目辺りで一瞬「愛を頂戴」と表示されていたり、歌詞でも「愛を頂戴」というフレーズが使われており『ベノム』を連想させる楽曲『ルマ』。
『ベノム』ではMVの女の子が指で×マークを作っていたり背後のギターも×マークになるように描かれていたり、×をイメージしているような楽曲でしたが『ルマ』も歌詞に「×点」と出て来たり、MVでも×が書かれた紙が散っていたりと×をイメージしているようにも思えます。
実は曲名である『ルマ』を逆さから読むと『マル』。
つまり○の反対は×と読み取ることができ『ベノム』と同じく×をイメージしている曲なのではないでしょうか。
楽曲提供された莉犬って?
莉犬は女子中高生を中心に人気を誇るグループ『すとぷり』のメンバーです。
少年のような中性的な声が特徴的で、その声と低身長なことからファンからは可愛いと言われ親しまれています。
YouTubeでのチャンネル登録者数は70万人を越すほどで、投稿した動画は一番少ない再生回数でも10万回再生、一番再生回数の多い動画だと1000万回再生を突破しています。
自身の曲が小説化されたこともあるかいりきベア
画像引用元 (Amazon)
かいりきベアは東方のアレンジでも活動しているボカロPです。
一度聴いたら頭に残る、何処か歪んでいるようなギターサウンドと歌詞で擬音を使用したり韻を踏んだりする楽曲が多いのが特徴なので、初めて聴くかいりきベアの楽曲でもなんとなくかいりきベアの作った楽曲だと気付く人もいるのではないでしょうか?
今回紹介している『ルマ』の他にも『ベノム』や『アンヘル』『失敗作少女』など聴いた人の耳に残る楽曲を多く作り出すかいりきベア。
実は『マネマネサイコトロピック』と『イナイイナイ依存症』が小説化を果たしています。
かいりきベア本人は原案として小説に携わっています。
今回の『ルマ』でかいりきベアに興味を持った人やかいりきベアの曲は好きだけど小説は知らなかった、そんな人は読んでみてはいかがでしょうか?
「ルマ」歌ってみたを厳選して紹介!
そんな『ルマ』ですが歌ってみたも多数投稿されています。その中でもボーカロイドや莉犬のものとはまた違った魅力を持った歌ってみたをいくつか紹介します。
気になったものがあれば是非聴いてみてくださいね。
ころん
莉犬と同じく『すとぷり』のメンバーである「ころん」による歌ってみた。
ゲーム実況者としても活動しているころんですが、歌ってみたでは幼さも感じさせる高めの歌声で真面目に歌い上げるため、ゲーム実況のときのテンションが高く賑やかな姿をよく見ているファンからは驚かれることも。
ころんの歌う『ルマ』ではサビの最後などに入る「ワオーン」が思った以上に犬だったと聴いた人にインパクトを残しています。
スタンガン
男性とは思えないくらいの凄まじい高音が特徴的な「スタンガン」。
『ルマ』は男性が歌うには高すぎるようにも思える高音域の楽曲ではありますが、きつそうな様子を全く見せずに歌いあげます。
伸ばす音の最後を急降下させてみたりと、遊び心も盛り込まれていて聴いていて楽しくなる歌ってみたです。
ばぁう
盛り上がりが凄い「ばぁう」による歌ってみたは、歌詞を少しだけアレンジをしています。
最初は淡々とした歌い方だったのがサビで一気に力が入り、進むにつれてがなり声も取り入れたりと段々音の圧が上がっていくような構成になっています。
『ルマ』の歌ってみたの中でも低めのキーになっていますが突然可愛い声になったりと曲の中でさまざまなギャップを楽しむことが出来ます。
あっとくん
今までの歌ってみたとは違い落ち着いた印象の歌ってみたが「あっとくん」による『ルマ』。
気だるさも感じる落ち着いた低めの声で歌われる『ルマ』は何処か諦めや呆れといった感情が込められているように聴こえます。
しかしその中にも時折我を貫き通す、決して自分を殺さないと言っているような力強い歌声になっていて、聞き惚れる歌ってみたになっています。
さまざまなところから深くしていくことが出来る「ルマ」
人気ボカロPと人気歌い手のコラボ楽曲ともいえる『ルマ』。
その『ルマ』に影響されて『ベノム』を聴きなおしてみたり、『ルマ』のコメントから『ベノム』を知ったりと『ルマ』に合わせて『ベノム』も再び伸びています。
かいりきベアが好きでボカロバージョンを聴いた人も、莉犬が好きで莉犬バージョンを聴いた人も、『ルマ』のさまざまな魅力に取り付かれているのではないでしょうか。
どちらも本家であるため、普段歌い手は聴かない人や、逆に歌い手しか聴かない人も2種類の『ルマ』を聴いてみても面白いかもしれません。
どちらも独自の良さがあるので、もしかしたら新しい発見ができるかもしれません。
『ルマ』と『ベノム』を一緒に聴いてみて共通点を探してみたり、ボカロバージョンと莉犬バージョンを聴き比べてみたりとさまざまな聴き方ができる『ルマ』の世界にどっぷりと嵌ってみてはいかがでしょうか?
TEXT Noah