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古典部が事件を解明!青春ミステリーアニメ「氷菓」の魅力

アニメ放送終了から5年経った今も、人気を集めている『氷菓』。高校の古典部を舞台に、学校で起きる事件を解明していく青春ミステリーアニメです。この記事では2020年1月よりBS11にて再放送が始まり、再び注目を浴びている『氷菓』の魅力に迫ります。
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原作は大人気青春ミステリーシリーズ!

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アニメ『氷菓』は米澤穂信が原作で、古典部シリーズとして連載されています。

高校の古典部に入部した4人の男女が、学校内で起きる日常の事件を主人公を中心に解決していく青春ミステリー小説です。

シリーズはこれまでに6巻刊行されており、シリーズ累計254万部を突破します。

著者の米澤穂信は、2001年に「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門」で奨励賞を受賞しデビューしました。

2011年に『折れた竜骨』が第64回日本推理作家協会賞、2014年に『満願』が第27回山本周五郎賞を受賞。

同年に『満願』、2015年に『王とサーカス』がそれぞれ3つの年間ミステリ・ランキングで1位を獲得し、史上初の2年連続3冠を達成した今注目のミステリー作家です。

古典部シリーズ以外にも、〈小市民〉シリーズ、〈ベルーフ〉シリーズなど、学生が主人公の作品を多く書いています。

最近はイヤミスと呼ばれる、読後に嫌な気分になってしまう結末を迎えるミステリー作品も発表しています。

高校の古典部が学校で起きる事件を解明

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何事にも積極的に関わることを好まない省エネ男子・折木奉太郎は、神山高校に通う高校1年生。

姉の勧めで廃部寸前の古典部に入部すると、そこで同じ1年生の千反田えると出会います。

さらに奉太郎の親友・福部里志、奉太郎と小学校からの幼なじみの伊原摩耶花も入部し、古典部は部員4名で活動を始めます。

静かに過ごすはずだった奉太郎は好奇心旺盛なえるに振り回されながら、学校で起きる様々な事件に関わっていくことに…。

本作はミステリー作品ではありますが誰かが殺されるなどの重たい事件ではなく、あくまで学校内で起きる日常の謎や事件を奉太郎たち古典部が解明していくストーリーです。

「私、気になります!」が口癖のえると出会ったことで、普段はやる気ゼロの奉太郎に隠されていた洞察力や推理力が引き出され、次々と事件を解決していきます。

アニメ「氷菓」を手掛けたのは京都アニメーション

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アニメ『氷菓』のアニメーション制作を手掛けたのは京都アニメーション、そして監督を武本康博、シリーズ構成を賀東招二が担当しました。

京都アニメーションによる、写真のような映像美やキャラクターたちの心情を繊細に描写する表現方法は、数多くのアニメファンを虜にしています。

本作でもその魅力がたっぷりと盛り込まれており、キャラクターたちが生き生きとしています。

また声を務めた声優陣も、今や数々のアニメ作品でメインキャストを演じている方々ばかりです。

<キャスト一覧>
折木奉太郎:中村悠一
千反田える:佐藤聡美
福部里志:阪口大助
伊原摩耶花:茅野愛衣

京都アニメーションによる最高の作画力と、そこに拭き込まれる豪華声優人たちによるキャラクターたち。まさに神アニメですね。

キラキラした青春っぽさ溢れる爽やかなOP

アニメ『氷菓』は、2クールに渡って放送されました。まずは古典部の青春っぽさ溢れる、爽やかなOPを紹介します。

1期OP「優しさの理由」

▲ChouCho 『優しさの理由』


アニメ『氷菓』1期OPテーマ『優しさの理由』は、作詞をこだまさおり、作曲編曲を宮崎誠、歌唱をChouChoが担当。

ChouChoは2007年に、アニソンバンド「ロータス★ロータス」のボーカルとして活動を始めました。

2008年にはちょうちょ名義で動画投稿サイト「ニコニコ動画」で、歌ってみた動画の投稿を開始。

2011年に『カワルミライ』でメジャーデビューを果たしています。

翌年にChouChoに改名し、リリースされたのが『優しさの理由』です。

ギターやピアノのキラキラした演奏と透明感のあるChouChoの歌声が、爽快感や疾走感を表現しています。

1期OP「未完成ストライド」




アニメ『氷菓』2期OPテーマ『未完成ストライド』は、作詞と歌唱をこだまさおり、作曲編曲を中山真斗が担当しました。

こだまさおりは、数多くのアニソンや声優アーティストに作詞を提供してきた作詞家です。

1999年に『すき』で、シンガーソングライターとしてデビューします。2002年に作詞家としても活動を始めました。

そんな彼女が前作から約10年ぶりに、歌手としてシングルをリリースしたのが『未完成ストライド』です。

1期OPの疾走感や爽快感は残しつつ、そこにパワフルさが加わり、リズムを刻んだノリやすい楽曲になっています。

古典部の女子部員・えると摩耶花が歌うED

アニメ『氷菓』のEDテーマでは、2クールとも古典部の女子部員、千反田えると伊原摩耶花が歌っています。

1期と2期でガラッと印象の変わる楽曲です。

1期ED「まどろみの約束」




アニメ『氷菓』1期EDテーマ『まどろみの約束』は、作詞をこだまさおり、作曲編曲を岡本健介が担当。

本編では好奇心旺盛で奉太郎を巻き込んでいくえる、そして童顔で可愛らしい印象とは正反対の毒舌キャラの摩耶花。

『まどろみの約束』では女性らしい色気が漂う、しっとりとしたバラードデュオ曲になっています。

2期ED「君にまつわるミステリー」




アニメ『氷菓』2期EDテーマ『君にまつわるミステリー』は、作詞をこだまさおり、作曲編曲を高田アカツキが担当。

1期EDのしっとりした大人バラード曲とはガラッと雰囲気が変わり、ポップで可愛い曲です。

ED映像では、えると摩耶花が探偵に扮し、悪役の奉太郎と里志を追いかける寸劇が、可愛らしくてファンからも人気を集めています。

漫画は連載中!実写映画化もオススメ

『氷菓』はアニメだけでなく、漫画化と実写映画化されています。

漫画ではタスクオーナが作画を担当。2012年より「月刊少年エース」にて連載され、単行本はこれまでに12巻刊行されました。

ストーリーはアニメと同じで時系列に沿って進行してますが、アニメよりも原作に近い構成になっているようです。

監修には著者の米澤穂信が関わっており、単行本の巻末に米澤本人のコメントが収録されています。

実写映画『氷菓』は2017年に公開され、脚本・監督は映画『零~ゼロ~』を手掛けた安里麻里が担当しました。

▲映画『氷菓』予告編

映画『氷菓』のキャスト一覧はこちら
折木奉太郎:山﨑賢人
千反田える:広瀬アリス
福部里志:岡山天音
伊原摩耶花:小島藤子

映画では古典部の文集「氷菓」に秘められた、33年前の真実に迫るストーリーが描かれています。

原作『氷菓』は、まだ完結していません。

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シリーズ最新刊『いまさら翼といわれても』刊行を記念して行なわれたスペシャル企画「米澤穂信の一問一答!」で、古典部シリーズは奉太郎が高校を卒業するまで続く予定と答えていました。

古典部シリーズは、どのような結末を迎えるのでしょうか。ぜひチェックしてみてくださいね。


TEXT あるこ

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