NHKの冬季オリンピック歴代テーマソング
まずはNHKの歴代テーマソングを紹介します。大物女性シンガーから人気のバンドまで、バラエティ豊かなラインアップです。
2018年(平昌)「サザンカ / SEKAI NO OWARI」
2018年の平昌オリンピックのテーマソングになった「サザンカ」は、男女混合4人組バンド「SEKAI NO OWARI」の12作目のメジャーシングル。
ボーカル・Fukaseが平昌オリンピックのために書き下ろした楽曲です。
スポーツの経験がないため作詞には非常に苦労したと語られていますが、アスリートや頑張る人が聞いたら心が温まるような優しい歌詞が特徴的。
「誰よりも転んで 誰よりも泣いて 誰よりも君は立ち上がってきた」というフレーズに選手たちは勇気付けられたでしょう。
2014年(ソチ)「今、咲き誇る花たちよ / コブクロ」
ソチ五輪のテーマソングは、コブクロの24枚目のシングル「今、咲き誇る花たちよ」という楽曲です。
当時税込555円で売り出されたことでも話題を呼びました。
「今 咲き誇る花たちよ 天高く羽ばたけ」というサビのフレーズは、アスリートの背中を押すような力強さを感じます。
コブクロからの応援メッセージのようにも思えますね。
2010年(バンクーバー)「BLESS / L’Arc〜en〜Ciel」
「BLESS」はL'Arc〜en〜Cielの36枚目のシングルとして発売されました。NHKからの依頼を受けたhydeが、「オリンピックだけでなく、より大きな意味でゴールを目指し成長していく過程を形にしたい」という思いで作った楽曲だそうです。
「一つ一つ歩を進め 振り向けば長い足跡」というフレーズは、多くの人の成長や進化に当てはまります。
また、「花弁の舞降るような雪が祝福した」という歌詞はまさに冬季オリンピックを表しているようで素敵ですね。
2006年(トリノ)「誓い / 平原綾香」
トリノオリンピックの主題歌を担当したのは、女性シンガーの平原綾香。「誓い」という10枚目のシングルが起用されました。歌詞の中でも特に印象的なのが、「ゴールは終わりじゃなくて また次への始まり」というフレーズ。
オリンピックで結果を出した選手も残せなかった選手にも向けた、温かいメッセージのような歌詞ですね。
2002年(ソルトレークシティー)「果てなく続くストーリー / MISIA」
ソルトレークシティー五輪では、女性シンガーMISIAの9枚目のシングル「果てなく続くストーリー」が起用されました。
パワフルな歌声だけでも元気がでますが、特に勇気をもらえるのが「果てなく続くストーリー 描いた夢は誰にもはかれやしない」というフレーズです。
「この道は間違っていなかったんだ」と自信が湧いてきそうですね。
日本テレビの冬季オリンピック歴代テーマソング
夏季オリンピックも含め、歴代テーマソングの多くを嵐が担当する日テレ。
冬季オリンピックも3大会連続で勤めていました。
嵐以前に起用されたアーティストも合わせて紹介します。
2018年(平昌)「白が舞う / 嵐」
「白が舞う」は嵐の54枚目のシングル「Find The Answer」のカップリングに収録されている楽曲です。タイトルからは雪が舞う様子がイメージされますが、歌詞の内容は頑張る人へ向けた応援メッセージ。
冒頭の「静寂を切り裂く 歓喜の先に 胸踊るパノラマが広がる」というフレーズは、今まさに競技場へ足を踏み入れようとしているアスリートの目線を表現しているようですよね。
2014年(ソチ)「Road to Glory / 嵐」
「Road to Glory」は嵐の42枚目のシングル「Bittersweet」のカップリング曲。日本語に訳すと「栄光への道」。そのタイトル通り、アスリートの背中を押すような力強いメッセージが歌われています。
特に「たった一度の瞬間に 全てを懸けるんだ」というフレーズは、オリンピックという夢の舞台にたったアスリートを鼓舞するようです。
競技前にこの楽曲で気合いを入れた選手もいるかもしれませんね。
2010年(バンクーバー)「揺らせ、今を / 嵐」
「揺らせ、今を」は嵐の29枚目のシングル「Troublemaker」のカップリングに収録されている楽曲です。情報番組のテーマソングとしても起用されていました。こちらもタイトルからわかる通り、頑張るアスリートを力づけるような応援メッセージが歌われています。
また、「高く ふわり ふわり ふわり 舞って」というフレーズは、フィギュアスケートやモーグルなど冬季オリンピックの種目を連想させますね。
2006年(トリノ)「Born To Be… / 浜崎あゆみ」
2006年トリノオリンピックのテーマソングを勤めていたのは、女性シンガーソングライターの浜崎あゆみ。
起用された「Born To Be…」は「Startin'」という楽曲と両A面シングルとしてリリースされた39枚目のシングルです。
冒頭の「Born To Be free あの日から夢は続いている」というフレーズは、まさにアスリートの気持ちを表しているようですね。
2002年(ソルトレークシティー)「try your emotion / w-inds.」
「try your emotion」はダンス&ボーカルユニットw-inds.の4枚目のシングル。w-inds.はこの楽曲で第39回ゴールデン・アロー賞音楽新人賞を受賞しています。
楽曲で歌われているのは、悩み迷いながらも好きなことと向き合っていこうとする前向きな気持ち。
多くのアスリートが感じていることを表現したのかもしれませんね。
「いつでも見ていた いつの日か叶えたい 果てない君との夢を捜してる」というフレーズからはアスリートの強い気持ちを感じます。
フジテレビの冬季オリンピック歴代テーマソング
続いて紹介するのはフジテレビの五輪中継番組のテーマソングです。当時大流行していたアーティストたちを起用している、名曲尽くしのフジテレビ歴代テーマソングを振り返りましょう。
2018年(平昌)「ハロー カゲロウ / GReeeeN」
「ハロー カゲロウ」はGreeeeNの31枚目のシングル。
妹分であるwhiteeeenからhimaがコーラスとして参加しています。
楽曲で歌われているのは、日々何かに向かって頑張る人へのメッセージ。
アスリートではなくても励まされるような言葉が歌われています。
その中でも「負けないのは自分にでしょ」という歌詞には、自分を奮い立たせてくれるような力強さが感じられますね。
2014年(ソチ)「number one / 絢香」
「number one」は絢香の12枚目のシングル。ソチ五輪の中継テーマソングとして書き下ろされた楽曲です。
全力でエールを送るという気持ちで作成された楽曲ということもあり、「number one」というタイトルからもアスリートを応援する気持ちが伝わってきますよね。
「必ず飛べる 心のまま行こう」というフレーズは、ジャンプの精度が問われる種目が多い冬季オリンピックにマッチしています。
2010年(バンクーバー)「LUCKY☆STAR / 大塚愛」
バンクーバーオリンピックのテーマソングを担当していたのは、女性シンガーソングライターの大塚愛。
「ゾッ婚ディション」という楽曲と両A面シングルとしてリリースされた「LUCKY☆STAR」という楽曲が起用されました。
非常にアップテンポな楽曲なので、競技前に聞いてテンションをあげたというアスリートもいるかもしれませんね。
2006年(トリノ)「WIND / 倖田來未」
平成の歌姫として絶大な人気を誇る倖田來未も、オリンピックのテーマソングを担当していました。
起用されていたのは29枚目のシングル「WIND」です。
「風に向かって走るんだ どんな辛いことあっても」という歌い出しから始まるこの楽曲は、夢に向かって頑張る人なら誰もが励まされる応援ソング。
夢を諦めそうになった時、辛い思いをしているときに聴きたい一曲です。
2002年(ソルトレークシティー)「Understanding / hitomi」
「Understanding」は女性シンガーhitomiの24枚目のシングル。疾走感溢れる爽やかな楽曲です。
曲の中で歌われているのは、大切な人への感謝や大切な人を思う気持ち。
コーチや家族と二人三脚でオリンピックを迎えた、アスリートの気持ちが表現されているのかもしれませんね。
特に「こじれた関係もどんな憎しみも そっと目を閉じればわかる 君が言いたいコト」というフレーズからは、コーチや家族へ抱く葛藤と感謝が感じられます。
TBSの冬季オリンピック歴代テーマソング
民放各局のほとんどが邦楽をテーマソングに起用していますが、TBSのみ一部洋楽を使用しています。
一体どんなアーティストの楽曲が使用されているのかチェックしましょう。
2018年(平昌)「Hero / マライアキャリー」
平昌オリンピックのテーマソングに選ばれたのは、マライアキャリーの名曲「Hero」です。
1993年に発売された楽曲なので、当時から振り返っても25年ほど前の歌ということですね。
当然歌詞は全部英語ですが、和訳してみると頑張る人を応援する温かい言葉が印象的な楽曲です。
翻訳しながら聞いてみると、オリンピックのイメージとぴったりな歌詞になっています。
2014年(ソチ)「Moment / SMAP」
ソチオリンピックのテーマソングを担当していたのは、ジャニーズグループのSMAP。48枚目のシングル「Moment」が起用されました。実はこの楽曲、2012年に行われた夏季オリンピック・ロンドン大会でもテーマソングとして使用されていたので、印象に残っているという人も多いかもしれませんね。
競技当日を迎えたアスリートの気持ちの表現したかのような、力強い言葉に心を打たれたという方も多いのではないでしょうか。
2010年(バンクーバー)「ヒール・ザ・ワールド / マイケルジャクソン」
「Heal the World」はマイケルジャクソンが1991年に発表した楽曲。こちらも20年以上の時を経て起用されました。
「Heal the World(世界を癒そう)」というタイトル通り、楽曲中では世界中で起こる問題と世界平和を願う気持ちが歌われています。
平和を願い行うオリンピックにふさわしい一曲です。
2006年(トリノ)「まっ白 / 小田和正」
「まっ白」は小田和正の22枚目のシングル。リリースされた2004年にはドラマの主題歌に起用されていましたが、その2年後にトリノオリンピックのテーマソングとしても使用されました。雪や冬景色を思わせる楽曲タイトルですが、楽曲で歌われているのは悲しい失恋について。
オリンピックと直接リンクする部分は少ないかもしれませんが、冬らしいサウンドが見事に冬季オリンピックを彩りました。
2002年(ソルトレークシティー)「そうだ! We’re ALIVE / モーニング娘。」
2000年のシドニーオリンピックに続き、2002年のソルトレークシティーオリンピックのテーマソングを勤めたのは「モーニング娘。」。
14枚目のシングルとしてリリースされた「そうだ!We're ALIVE」という楽曲が起用されました。
「努力 未来 A BEAUTIFUL STAR」という掛け声のようなメロディーは、オリンピックの応援にぴったりです。多くの人が口ずさむ人気ソングとなりました。
テレビ東京の冬季オリンピック歴代テーマソング
テレビ東京の歴代テーマソングは、主に女性アーティストが勤めています。人気グループから実力派シンガーまで、大会ごとに振り返ってみましょう。
2018年(平昌)「翼 / NOKKO」
「翼」は、ロックバンド「レベッカ」のボーカル「NOKKO」が、ソロ名義で発表した楽曲です。
楽曲提供は「いきものがかり」の水野良樹、編曲は松任谷正隆という豪華なメンバーで作成されました。
楽曲ではアスリートや頑張る人に向けた力強い言葉が並びますが、中でも注目して欲しいのは「苦しくても 力に変えて 進んでいく 君が好きだよ」という部分。
オリンピックのアスリートを応援する気持ちが溢れているフレーズですね。
2014年(ソチ)「START / Every Little Thing」
「START」はEvery Little Thingの11枚目のアルバム「FUN-FARE」に収録されている楽曲です。
作詞を担当したボーカルの持田香織が「選手の緊張感や強い精神力を想像して書いた」と語っており、楽曲ではアスリートへのメッセージが歌われています。
「あなたが紡いだ日々はあなたをきっと きっと必ず輝かせるから」というフレーズに、多くのアスリートが勇気付けられたでしょう。
2010年(バンクーバー)「Believe / 青山テルマ」
バンクーバーオリンピックのテーマソングを担当したのは、女性シンガーの青山テルマ。8枚目のシングル「Fall in Love」のカップリングに収録されている「Believe」という楽曲が起用されました。
「この胸に手を当てると 生まれた時から続いてる鼓動 いま少し熱くなってる」という歌詞は、試合本番を迎えたアスリートの気持ちを表しているようですね。
2006年(トリノ)「Together / Crystal Kay」
トリノ大会のテーマソングに起用されたのは、Crystal kayの「Together」。「Kirakuni」という楽曲と両A面シングルとしてリリースされました。
楽曲で歌われているのは、アスリートや何かに向かって頑張る人を応援するメッセージ。
「いつも君のそばにいるよ忘れないで」という歌詞が、近くから応援してくれているように感じて心が温まりますね。
2002年(ソルトレークシティー)「KEEP ON YOUR SIDE / 勝又亜依子」
「KEEP ON YOUR SIDE」はテレビ東京の人気オーディション番組「ASAYAN」から誕生した15歳のアーティースト勝又亜依子のデビューシングル。
「あふれだす涙さえ 輝きに変えて」という歌詞は、辛い練習や苦い経験を乗り越え、オリンピックという大舞台に立ったアスリートを表しているようですよね。
テレビ朝日の冬季オリンピック歴代テーマソング
最後に紹介するのは、テレビ朝日の歴代テーマソングです。
直近の2大会は夏季オリンピックと同じテーマソングを使用するなど、毎回楽曲選びに工夫がされています。
5大会分振り返ってみましょう。
2018年(平昌)「1461日 / 福山雅治」
平昌オリンピックのテーマソングを担当したのは、福山雅治。「1461日」は2016年に行われたリオデジャネイロオリンピックのテーマソングとしても起用されていました。
ちなみに、「1461日」という数字は、2012年のロンドンオリンピックから2016年のリオデジャネイロオリンピックまでの日数を表しているそうです。
「僕は君を見てると涙が出ちゃうんだよ 戦う君のステージはいつも 君そのものがむき出しになる 強さも弱さも」というフレーズは、まさに戦うアスリートに向けてのメッセージですよね。
福山雅治がアスリートを見つめ続け、そこで感じた思いを込めて作った曲であるということがわかります。
2014年(ソチ)「GAME / 福山雅治」
ソチオリンピックのテーマソング「GAME」も福山雅治の楽曲。
2012年のロンドンオリンピックのテーマソングとしても起用されていました。
2008年の北京オリンピックからテーマソングを務める福山雅治ですが、実は「GAME」はオリンピックに合わせた内容ではないとのこと。
長く聞いてもらえるよう、聞いた人それぞれが自分自身を鼓舞できるような内容をイメージして製作したそうです。
2010年(バンクーバー)「スーパースター★ / SMAP」
「スーパースター★」はSMAPの44枚目のシングル。前作の「この瞬間、きっと夢じゃない」はTBSの北京五輪のテーマソングとして起用されており、2作連続での採用となりました。
「ナンバーワン!叫ぶキミはきっとそうさスーパースター★」という歌い出しから始まる楽曲は、まさに頑張るアスリートの背中を押すような一曲です。
試合直前に聞いていたというアスリートもいるかもしれませんね。
2006年(トリノ)「Triangle / SMAP」
トリノ大会のテーマソングを担当していたのもSMAPです。アテネ大会でもTBSのテーマソングを担当していたので2大会連続、その後も合わせればなんと4大会連続で起用されました。
ちなみに、「Triangle」はトリノオリンピックだけでなく、WBCや東京国際女子マラソンのテーマソングとしても有名です。
家族の愛や命の大切さについて歌われているこの楽曲は、スポーツとは直接リンクしない内容ですが、楽曲そのものの壮大さや楽曲が持つパワーが、多くのアスリートの背中を押したのではないでしょうか。
2002年(ソルトレークシティー)「Always / 前田亘輝」
「Always」はTUBEのボーカルである前田亘輝の楽曲です。曲作りの一環としてホノルルマラソンに参加し、その経験などを元に書いたという歌詞はとても前向き印象を与えてくれます。
「きっと君の涙は 明日へと続くから」というフレーズは、どんな結果も受け入れてくれるようで温かさに溢れていますね。
あの感動をもう一度!各局の歴代テーマソングを聴いて冬季オリンピックを振り返ろう
冬季オリンピックのテーマソングを一挙に紹介しました。印象的なものや、記憶に残っているものはありましたか?
2022年に行われる冬季・北京オリンピックまではまだやや時間があります。
それまでは歴代テーマソングを聞きながら過去の名シーンを思い出し、気分を盛り上げましょう!
そして、次回はどのような名曲が誕生し、どんな名シーンが生まれるか楽しみに待ちましょうね。
TEXT ゆとりーな