クレイジーケンバンドの魅力と経歴は?
クレイジーケンバンドは、デビューしてから20年以上の経歴を持つベテランバンドです。
老若男女問わず愛されていますが、特に30代・40代のファンが多いようです。
彼らの楽曲は、他のバンドにはない大人のお茶目さを感じます。
大きな身体にサングラス姿がトレードマークのボーカル横山剣さんのギャップを感じる人柄に憧れているファンも多いようです。
そしてクレイジーケンバンドの人気が年々急増しているのは、長年ブレることのない魅力を持ち続けているからでしょう。
クレイジーケンバンドがメジャーデビューを果たすまで
結成は1997年でしたが、当初の名前は「ゲロッパ1600GT」でした。
もともと「バンド活動は遊びでのみする」と決めていた、ボーカル横山剣さんが何となく命名した名前だったそうです。
現在の名前に改名したのは、ギターの小野瀬雅生の「個人(横山剣)の名前が付いているバンド名がよいのでは?」という提案からでした。
自主制作で音源をリリースし、もちろんJASRACに登録していないので検索しても出てこないような、無名バンドだったそうです。
1998年6月25日に『PUNCH! PUNCH! PUNCH!』というアルバムでデビューしていますが、これはインディーズでのリリースでした。
2009年にメジャーデビューする前から、既に10枚のアルバムをリリースし数々のタイアップを取っていたようです。
ボーカル横山剣のプロフィール
クレイジーケンバンドの名刺とも言える存在のボーカル横山剣さんは、1960年7月7日に神奈川県横浜市で生まれました。
ダブルジョイレコーズというレコード会社の社長でもあり、作曲家・プロデューサーでもあります。
幼少時代からジャズやボサノバを聴いて生活をしていたようです。
小学2年生の頃にピアノで作曲を始めていました。
初めて買ったレコードに、いしだあゆみの『ブルー・ライト・ヨコハマ』を挙げていますが、この楽曲を作曲した筒美京平に憧れ作曲をはじめたようです。
また、財津和夫がボーカルのバンド「チューリップ」の演奏を聴くために足を運んだイベントにシークレット出演していた、矢沢永吉がボーカルのバンド「キャロル」に衝撃を受けています。
中学生の時よりバンド活動をはじめ、父親と共に香港やロサンゼルスなどに訪れた際のことが、彼が生み出す楽曲に大きな影響を及ぼしたようです。
その後も音楽をひたすらに志しており、1978年にはバンド「クールス・ロカビリークラブ」のローディーをつとめるなど、音楽業界との縁を自らでつなげていました。
クレイジーケンバンドのブレない世界観とは?
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ロックンロールや歌謡曲、ソウルミュージックやブルースやボサノバなど非常に幅広い音楽ジャンルの要素を取り入れ、柔軟かつ自由奔放な世界観を持っています。
クレイジーケンバンドがひとたび音を出せばどんなジャンルでも彼らの世界観になることが、楽曲を聴くとすぐに分かるようです。
アーティスト松任谷由実や俳優の高橋克実をはじめ、女優であり歌手の森光子も彼らのファンとして知られていました。
実力派の音楽家たちの中にもファンが多く、絶対的なサウンドのクオリティを持っています。
「チョイ悪オヤジ」の愛らしさが垣間見えるライブ・楽曲は楽しく、歌詞に散りばめられた言葉遊びも高い評価を得ているようです。
クレイジーケンバンドでおすすめの楽曲3選
クレイジーケンバンドの作詞・作曲・編曲は主に、ボーカルの横山剣さんが担当しています。ドラマ・アニメ・映画・CMだけでなく、情報ライブ番組「ミヤネ屋」のエンディングテーマソングや競馬の中継番組「みんなのKEIBA」など、さまざまなメディアに楽曲を提供しています。
「タイガー&ドラゴン」
2002年12月4日にリリースされ、TBSのテレビドラマ「タイガー&ドラゴン」の主題歌に起用されるにあたって、2005年4月27日に再リリースされました。
iTunesのランキングで1週間以上に渡って上位にランクインし、辞退していますがこの年の紅白歌合戦出演のオファーも来ていたそうです。
サビの「俺の話を聞け」の歌詞と共に大ヒットし、既に有名バンドであったクレイジーケンバンドの名前が更に広がったきっかけの曲にもなりました。
ブルージーなメロディ・サウンドと大胆なまでにけだるい後ろノリのグルーブは、クレイジーケンバンドならではです。
和田アキ子・大西ユカリ・甲斐よしひろによってカバーもされました。
「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ。」
フジテレビのワイドショー番組「知りたがり!」のオープニングソングの他、J-フォン(現ソフトバンク)のCMソングなど複数のタイアップを取っています。
2003年2月19日に「甘い日々」と共に両A面シングルとしてリリースされました。
この楽曲には振付けがあり、氣志團なども担当している西田一生さんが手掛けています。
実際クレイジーケンバンドのライブに、西田一生が率いる西田プロジェクトのダンサーが出演しました。
明るいサウンドや懐かしさを感じるコーラスが心地よく、応援ソングでありながら重たさがないので「自然と頑張ろうと思える」とファンから高い人気を誇っています。
「ガールフレンド」
2009年7月22日にリリースした『ガールフレンド』は、テレビ東京の音楽ランキング番組「JAPAN COUNTDOWN」のエンディングテーマにも起用されています。
初回限定盤にはこの楽曲のPVが入っているDVDが付いていました。
車に乗っている横山剣さんと『ガールフレンド』と思しき女性がPVには出演しているのですが、この女性は韓国の人気モデルであるヨンアさんです。
クレイジーケンバンドがメジャーデビューして最初にリリースしたシングルであり、オリコンランキングでも上位にランクインしています。ホーンセクションが映える、大人でメロウな1曲です。
クレイジーケンバンドの今後の活動に注目
クレイジーケンバンドは2020年、東京・横浜・名古屋・大阪のビルボードやブルーノートでのライブが決定しています。
また、ジャンルに縛られない楽曲を次々生み出す彼らの新曲のリリースを待ちわびているファンも多いのではないでしょうか?
大人の楽しさを提供し続けるクレイジーケンバンドの、今後の活動に注目です。
TEXT imahashimiwa
1997年の春頃、横浜本牧の伝説的スポット「イタリアンガーデン」にて発生した東洋一のサウンド・マシーン。 発足以来、「音楽ジャンルからの解放」をモットーとする全方向型音楽で、中毒性のあるポップ・ウイルスが全国のクラブ・フィールドや、音楽マニアの間でジワジワと拡散を始めるが、メジ···