令和の天才シンガー現る
デビューシングルのタイトルは『何なんw』。
どんなふざけたアーティストなのかと思いきや、佇まいははっきりとした顔立ちのイケメンです。
歌声には深みがあり、ピアノの演奏も思わず聞き惚れてしまうくらい上手い。
非の打ち所がないイケメンシンガーかと思いきや、人柄はとても気さく。
基本は岡山弁で、一人称は「わし」というのもギャップがあり魅力的。
そんな異彩を放つ日本人男性シンガー『藤井風』が現在人気を集めています。
YouTube JAPANが注目のアーティストを選出する「Artist On The Rise」の日本人第一号に選出された彼は、一体どのような人物なのでしょうか?
頭角を表したのはYouTube
藤井風がまず最初に注目を集めたのは、YouTubeに投稿されたピアノカバー動画。
当時はまだ中学生で、ルックスも今とは違う純朴な少年でした。
しかし、ピアノを弾き始めるとびっくり。
重厚感と深みに溢れた、大人顔負けの演奏を披露します。
その後、高校入学を機に一度はYouTubeへの投稿を休止しますが、高校卒業と同時に投稿を再開。
はっきりとした顔立ちのイケメンに成長した彼は、ピアノカバーだけではなく歌声も披露し始め、徐々に地名度を上げていきます。
そして2019年に活動拠点を東京へと移し、2020年についにファーストシングル『なんなんw』でメジャーデビュー。
一挙に注目のアーティストへと登りつめたのです。
ユーモアセンスが最高!
絶対音感を持ち、作詞作曲も自らこなす天才『藤井風』。
英語も流暢で、洋楽のカバーもとても魅力的です。
しかし、彼の魅力はそこだけではありません。
藤井風を語る上で外せないのが、彼のユーモアセンス。
YouTubeに投稿したカバー動画では秀逸なオリジナルアレンジが話題になりましたが、必ずと言っていいほど盛り込まれている小ボケも話題の的でした。
例えば、椎名林檎がボーカルを務めるバンド『東京事変』の『丸の内サディスティック』。
歌い終えた後に色っぽくタバコを吸うのかと思いきや、なんと「じゃがりこ」を咥えます。
タイトルに『雨』が入る楽曲のカバーは、なぜかずぶ濡れの状態です。
音楽のセンスや技術もさることながら、とにかくツッコミどころが満載なのです。
ただの天才ではなく、誰もが笑えるようなユーモアを盛り込むという彼の人柄がより一層多くの人を惹きつけるのかもしれませんね。
まずはこの5曲!藤井風の代表曲をチェック
2020年5月にリリースしたファーストアルバム『HELP EVER HURT NEVER』は、これまでにリリースされた全シングルが収録されています。つまり、藤井風を知るにはもってこいのアルバム。
今回はその中から絶対に聴くべき5曲をご紹介します。
何なんw
『何なんw』は自身の口癖をテーマにした藤井風を代表する曲。
まるでクラシックのようなピアノソロから始まる楽曲ですが、全体的には爽やかさを感じる一曲。
ライブではサビの「何なん」という歌詞をみんなで歌うのが定番で、とても盛り上がります。
MVもあるのでぜひチェックしてみてくださいね。
もうええわ
『もうええわ』は藤井風のセカンドシングル。
こちらもまたインパクトのあるタイトルですよね。
楽曲で歌われているのは、何かと決別しようとする強い思い。
夢に対してなのか、情けない自分に対してなのか、はたまた元恋人に対してなのか。
何かと決別し、次のステージに進みたいと考えている人ならしっくりくる歌詞だと思います。
こちらもMVがあるので、気になった方はご覧ください。
優しさ
『優しさ』はアルバムの3曲目に収録されている楽曲です。
ミッドテンポのドラマティックなメロディに、思わず聞き入ってしまう一曲。
楽曲の内容はラブソングなのか、身近な人に対する思いなのか、絶妙なニュアンスなので聞く人によって様々な捉え方がありそうです。
独特な世界観のMV、そして藤井風の歌唱力にも注目です。
キリがないから
『キリがないから』は、アルバムの4曲目に収録されている楽曲です。
「過去でも未来でもなく、今に集中しよう」という思いを込めて作られたというこの曲は、藤井風の楽曲の中でも比較的アップテンポなナンバー。
音だけで聞いていても楽しめる楽曲ですが、歌詞にも強いメッセージが散りばめられているので、ぜひ歌詞を追いながら聞いてみてくださいね。
調子のっちゃって
『調子のっちゃって』は、アルバムの6曲目に収録されている楽曲。タイトルからは想像もできないほど、色気たっぷりでムーディーなメロディーがとても印象的です。
しかし、歌詞は意外に辛辣。
調子に乗ることに対する忠告にも似た内容が歌われています。
楽曲タイトル、メロディー、歌詞、どこを切り口にしてもいい意味で裏切られる秀逸な楽曲です。
今後の活躍に注目!
以上、新進気鋭の天才『藤井風』について解説しました。
すでに各方面から注目されており、続々とタイアップなども決まっています。
つまり、今後も活躍すること間違いなし。
次回はどんな楽曲を聞かせてくれるのか楽しみに、今後の活動に注目しましょう。
TEXT ゆとりーな