傑作「涼宮ハルヒの消失」とは！
2010年2月6日から公開された映画『涼宮ハルヒの消失』は、大ヒットアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の劇場版。
アニメ映画としては異例の2時間40分という長い尺で、ハルヒの集大成的な位置付けとなっています。
当初は全国24館と小規模な公開規模でありながら、上映館がどんどん拡大され、興行収入は8億円超。深夜アニメの劇場版作品として異例のヒットとなりました。
世界各国で上映され、ファンの間で最高傑作との呼び声も高く、これで京アニの名声が固定化されたとも言われている映画です。
ちなみに、この『涼宮ハルヒの消失』の終盤からの後日談は『涼宮ハルヒの追想』として、ゲームで発売されています。
神アニメ「涼宮ハルヒ」シリーズ！
原作『涼宮ハルヒ』シリーズは、角川スニーカー文庫（角川書店）より刊行された、谷川流（イラストはいとうのいぢ）による、人気ライトノベルシリーズです。
「ただの人間には興味ありません。宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。以上」
涼宮ハルヒは、無自覚に世界や未来を改変する能力を持ち、天上天下唯我独尊で超ポジティブな女の子。
彼女が結成した学校非公式クラブ「SOS団」のメンバーは、ハルヒに振り回されるクラスメイトのキョン、無表情な宇宙人の長門有希、癒し系美少女の朝比奈みくる、爽やか超能力者の古泉一樹です。
ハルヒと彼らSOS団のメンバーを中心に展開する、ビミョーに非日常系学園ストーリー。
それが『涼宮ハルヒ』シリーズです。
アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』は、2006年4月より放送され、大ヒット。
2009年4月からは、2006年版に新作を加えた新バージョンのアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』が放送されました。
人気をうけて、劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』が2010年2月6日より公開。
スピンオフ作品もアニメ化され、2009年に「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」「にょろーん、ちゅるやさん」がYouTube配信され、2015年には「長門有希ちゃんの消失」がTV放送されています。
ハルヒを世界に取り戻すため、キョンは走る！
クリスマスを間近に控え、嬉々としてクリスマスパーティーの準備を進めるハルヒと、彼女に引きずられ、嫌々ながら仕方なく参加することにしたキョン。
しかし、キョンが次の日学校へ行ってみると、何かがずれていてクラスメートと話が合わず、違和感を覚えます。
後ろの席に座っていたはずのハルヒがおらず、代わりにその席に座っていたのは、かつてキョンの命を狙って長門に消滅させられた朝倉涼子でした。
「涼宮ハルヒ？ それ誰？」
当たり前に過ごしていた日常が、ある日突然終わりを告げた世界。
そのなかでキョンは、ハルヒとSOS団のいる日常を取り戻すために動き出します。
京アニの最高傑作！
劇場版アニメ『涼宮ハルヒの消失』は、2時間40分という長い尺でありながら、それを感じさせない、ハイクオリティな作品！
作画の動き1つひとつですら手を抜かないこだわり。
観客を惹きつけて離さない、演出と構成力。
これらの細部にまで及ぶこだわりが、圧倒的な破壊力となって観る者の心を揺さぶります。
まさに京アニの真骨頂！
クオリティの素晴らしさ、完成度の高さに、衝撃を受けますよ。
画像引用元 (Amazon)
『涼宮ハルヒの消失』のキャッチコピーは「なぜなら俺は、SOS団の団員その一だからだ」「わたしはあなたに会ったことがある」
今作品はキョンとハルヒの物語であり、同時に宇宙人長門有希の物語でもあります。
これまでずっと受身だったのに、ハルヒとSOS団のいる日常を取り戻すために熱くなるキョンの姿は、感動的ですよ。
無表情な見た目とは違う長門の愛らしさ。
TVアニメの中でさりげなく仕込まれていた伏線が、これでもかと言わんばかりに回収されていく怒涛のストーリー展開も見どころですよ。
いまだに根強いファンがいるのも納得の仕上がりを、あなたも体感してみてください。
画像引用元 (Amazon)
アニメ『涼宮ハルヒの消失』は「けいおん！」や「響け! ユーフォニアム」を手掛けた京都アニメーションが、アニメーション制作を担当しています。
総監督は「響け! ユーフォニアム」を手掛けた石原 立也、脚本は「ダンベル何キロ持てる?」を手掛けた志茂 文彦が担当。
キャラクターデザインと超総作画監督は「響け! ユーフォニアム」を手掛けた池田 晶子が担当しています。
≪キャスト一覧≫
涼宮ハルヒ：平野 綾
キョン：杉田智和
長門有希：茅原実里
朝比奈みくる：後藤邑子
古泉一樹：小野大輔
朝倉涼子：桑谷夏子
鶴屋さん：松岡由貴
谷口：白石 稔
国木田：松元 恵
キョンの妹：あおきさやか
映像が美しく、些細なところまで丁寧に描かれていて、京アニスタッフ陣の素晴らしさが伝わります。
個性的なキャラを演じるキャスト陣は、これ以外に考えられないはまり役ですね！
主題歌「優しい忘却」
映画『涼宮ハルヒの消失』の主題歌『優しい忘却』は、作詞が畑亜貴、作曲を伊藤真澄、歌詞原案を谷川流が担当。
歌っているのは、長門有希役の茅原実里です。
『優しい忘却』は、切なくも温かく、感動的なナンバー。
MVでは伴奏がついていますが、映画版ではアカペラです。
長門の素直な気持ちが伝わる、優しくストレートな歌声が素敵ですね。
本作を観た後で「消える世界にも 私の場所がある」という歌詞を聴くと、長門のことを想って、胸にグッときます。
映画『涼宮ハルヒの消失』の余韻を味わいたい人に、おすすめの楽曲です。
10年たっても色あせない人気！
「Stay home」中の4月26日、ハルヒ役の声優・平野綾が自宅で楽しく過ごしてほしいと、SNSにダンス動画「#お家で全力ハレ晴レユカイ ついに完成しました!!」を投稿。
これにキョン役の杉田智和が「やれやれ。俺はやらないからな。」とフラグを立て、すぐに、自身のYouTubeチャンネルにて「『ハレ晴レユカイ』踊ってみた？」の動画を投稿しました。
また、谷口役の白石稔も自身のYouTubeチャンネルにて「白石稔もお家で全力で『ハレ晴レユカイ』を踊ってみた」の動画を4月26日に公開。
大きな反響を呼び、ファンからは歓喜のコメントが続々到着しています。
いかに『涼宮ハルヒ』が愛されているかがわかりますね。
映画『涼宮ハルヒの消失』は、とにかく面白くて感動的。
演出・作画・声優・物語・音楽すべてが良い。
まだ観ていない人はぜひ、ご覧ください！
TEXT 有紀
