定着されたドーナツ文化
コンビニにドーナツが置かれるようになった。肉まんやおでんと並んでレジ横に置かれたドーナツのケースを目にした人は多いだろう。
近年ブレイクしたコンビニコーヒーとの相乗効果を期待して、小腹が空いた人がコーヒーと一緒に買っていくのを狙ったサービスだ。
だが、あなたにとってドーナツといえば!?私は迷わずミスタードーナツこと"ミスド"と答える。オールドファッションなどの定番タイプから、ポンデリングなどのニュータイプを提案し、日本にドーナツ文化を定着させた。
ドーナツのいっぱい詰まった箱、ミスド店内で流れる山下達郎の『DONUT SONG』。どちらもテンションが上がってしまうのは私だけだろうか。
DONUT SONG
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逢ったその日に虜になって
だけどうまく言えなくて
ふたりドーナツ・ショップさ
夏の公園通りが揺れる
まるでカタパルト
燃える風と 転がる坂道
シャイなハートで駆け昇る
OH 君とだけ ドーナツ
OH 食べたいな ドーナツ
OH 甘いキス ドーナツ
OH その先は ドーナツ
僕はツイスト
君にはハニーディップ
最後は二人でエンゼルクリーム
OH 晴れた空 ドーナツ
OH 穴が開く ドーナツ
≪DONUT SONG 歌詞より抜粋≫
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一目惚れの女の子を勇気を振り絞って彼はデートに誘った。アスファルトに照り返す夏の陽光が、彼の鼓動をさらに高鳴らせる。うまくしゃべれない彼。緊張と興奮がピークに達したのか、二人はドーナツ・ショップで休憩をすることに。
クーラの効いた店内。オーダーしたドーナツはツイストとハニーディップとエンゼルクリーム。甘いドーナツを二人でシェアするなど仲睦まじい雰囲気に。調子に乗った彼は彼女とキスする妄想までしてしまっている。ドーナツにも負けない甘い世界観だ。
みんな大好きなドーナツ
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今日が特別な日でもないし
まして未来のことなど
僕にわかるはずもない
今はステディじゃなくていいよ
いつかチャンスが来るまで
君のほほえみのそばに
いれるだけで幸せさ
OH 君とだけ ドーナツ
OH 食べたいな ドーナツ
OH 顔中に ドーナツ
OH 砂糖つけて ドーナツ
せまるツイスト
よろめくハニーディップ
いつかはとろけるエンゼルクリーム
OH 君のこと ドーナツ
OH 好きなのさ ドーナツ
≪DONUT SONG 歌詞より抜粋≫
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"ドーナツを食べる" という行為についての山下なりの見解も垣間見える。
家庭でも作れるドーナツは、別に特別な日のおやつではない。でも、ドーナツを目の前にすると誰しも子供心に帰って、口を砂糖まみれにしながら頬張ってしまう。みんな、ドーナツが好きなのだ。
世の中にはたくさん美味しいものがあるけれど、これからもずっと身近でみんなの笑顔を作れるおやつであってほしい。
明るい曲調と山下達郎の伸びやかな歌声が清々しく、ミスドのテーマソングにピッタリな一曲。何より「ドーナツ」とあれだけ連呼されたら誰だって食べたくなるものだ。
ミスドってすごいんだぞ!
100円セールで有名なミスドだが、それだけではない。実は店内の飲食だとホットコーヒーとカフェオレのおかわりが自由なのをご存知だろうか。
スタバと同じぐらいの金額でドーナツとコーヒーが飲めて、しかもおかわり自由。スタバのラテやコンビニコーヒーでのティータイムも悪くはないが、ゆっくり友達と駄弁りたい女子には断然ミスドがオススメだ。
TEXT 田中利知 (Twitter)