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KANA-BOON「スターマーカー」は色とりどりのマーカーで過去を彩り未来を描く

TOP画像引用元 (Amazon)
人気アニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマとして書き下ろされた、KANA-BOONの『スターマーカー』。アニメの世界とバンド自身の経験が重なる歌詞について紐解いていきます。

「スターマーカー」の意味とは

▲KANA-BOON 『スターマーカー』Music Video

2013年のメジャーデビュー以降、ポップで中毒性のある楽曲が多くのアニメやCMに起用されている3人組バンドKANA-BOON。

彼らが2020年3月4日に発売したシングル『スターマーカー』は、アニメ『僕のヒーローアカデミア』のオープニングテーマとして書き下ろされました。

メンバーの脱退後初めてとなるシングルは、フジファブリックの金澤ダイスケをゲストミュージシャンに迎えるなど「新しいKANA-BOON」を感じさせる前向きな楽曲となっています。

タイトルの『スターマーカー』は造語で、ヒーローや憧れの存在である「スター」と、何かを描くモノの「マーカー」を組み合わせてつけられたそうです。

早速歌詞に込められたメッセージを見ていきましょう。

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当たり前が照らす眩しさに
瞼を閉じた君のこと
誰の目にも触れない影に
ひと粒の光をそこに
≪スターマーカー 歌詞より抜粋≫
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「当たり前」というのはおそらく「普通の日常」のこと。

そんな普通の日常さえも「君」にとっては瞼を閉じてしまうほど眩しく感じるのでしょう。

どうやら「君」は落ち込んでいたり、ふさぎ込んでいるような状態にいる様子がうかがえますね。

色のない過去


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変えられない過去に色を塗っていく
きっと未来七色 片手にパレット
≪スターマーカー 歌詞より抜粋≫
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心を閉ざしてしまいたくなるような過去。

「あの時こうしていれば」という後悔は変えることも、消し去ることもできません。

そのような「暗い過去」は、色のないイメージが思い浮かびます。

色のない「暗い過去」は、色を重ね塗ることが出来る「過去」とも考えられます。

「過去」に色を塗ることで「明るい未来」に変えられることも可能だと言えるでしょう。

変えられないと思っていた日々も、実は自分が持っているパレットで上塗りすれば未来を描ける。

そんな前向きなメッセージが込められているのではないでしょうか。

また、この箇所はKANA-BOON自身の思いも綴られているそうです。

ボーカルの谷口鮪はメンバーの脱退を「明るい過去ではない」としながらも「その経験さえもちゃんと大きな意味があったんだって考えられるバンドになりたい」と語っています。

バンド自身の経験から、変えられない過去でも未来へ繋がる意味があると考え、前向きに進むことの大切さを描いているのでしょう。

ヒーローはあなたのそばに


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どれくらい暗い深い真夜中に潜れば君に出会えるか
同じ分だけの寂しがり 強がりの迷路の中で
右左間違い また戻って進め
きっと曲がり角で 坂登った先で 見つけてみせるよ
≪スターマーカー 歌詞より抜粋≫
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歌詞に出てくる「夜」は君の「後悔」や「孤独」を表していると考えてみると「君」はいま、暗い真っ暗闇のなかに閉じこもっているようです。

後悔や孤独の真っ只中にいる時は、まるで先の見えない迷路をさまよっている感覚を覚えます。

後悔を引きずり、孤独を抱えたままでは暗闇に潜り込んだままです。

しかし、そこから少しでも進むことが大切で、進んだ道が間違っていても、また戻ればいいと歌っています。

少しでも歩み続ければ、必ず「君」を見つけ出してくれる人やものが現れるはずです。


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たった一度だけ 一瞬のきらめきだけ
そんなやわな祈りじゃない
段違いに信じたい 飛び越えてもう一回
狭んでく君の視界を 僕らの世界を広く
≪スターマーカー 歌詞より抜粋≫
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暗闇の迷路を歩いている「君」の視界は、どんどん狭くなっていきます。

しかし、狭くなった視界を広げ、暗闇から「君」を見つけてくれる「ヒーロー」の存在がいることを忘れてはいけません。

そして暗い過去を明るい未来に変えるパレットを持っているのは自分。自身を救う自分もまた「ヒーロー」と言えると思います。

バンド自体の経験が踏まえられているからこそ、心に響く言葉たち。

過去にとらわれてたり、後悔を引きずっている方は『スターマーカー』でカラフルな未来を描いて、前を向いてみてはいかがでしょうか。


TEXT サトイ モノコ

大阪・堺出身のロックバンド。2013年9月メジャーデビュー。 翌年8月、地元大阪にて、初の野外ワンマンを開催し16, 320人を動員するなど、瞬く間にトップバンドの仲間入りを果たす。2018年~2019年にかけ、メジャーデビュー5周年イヤー企画として、リリース&ライブ企画を精力的に展開。 初の···

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