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映画「窮鼠はチーズの夢を見る」交錯する2人の想いを描くリアルなラブストーリー!

大倉忠義と成田凌がW主演を務める映画『窮鼠はチーズの夢を見る』。恋愛で受け身体質の男性と、彼を一途に想い続ける男性の複雑で純粋な恋愛映画です。誰かを愛する人すべての心に刺さる本作の魅力を紹介します。

水城せとなの切ない恋愛漫画を実写化

画像引用元 (Amazon)

2020年公開の映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は、男性同士の複雑でピュアな恋愛模様を描くラブストーリーです。

原作は『失恋ショコラティエ』や『脳内ポイズンベリー』など、数々の人気恋愛漫画を描いてきた水城せとなの同名漫画と、完結編の『俎上の鯉は二度跳ねる』。

人を好きになることの喜びや痛みがリアルに伝わる心理描写が、多くのファンの共感を呼び、人気を博しています。

そんな大人気漫画を、漫画や小説の映画化に定評がある行定勲監督が実写化しました。

原作にはない映画オリジナルの設定と展開を盛り込み、繊細かつ大胆な演出で製作されています。

切なく美しい恋心が胸を打つ、本作のあらすじや見どころをご紹介しましょう。

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」のあらすじ

▲9月11日(金)公開/映画『窮鼠はチーズの夢を見る』90秒予告

一流企業で働くサラリーマンの大伴恭一は、流されやすい性格の人物です。

自分を好きになってくれる女性と交際する受け身の姿勢は既婚者になっても健在で、言い寄られるまま不倫を繰り返していました。

ある日、大学時代の後輩・今ヶ瀬渉と7年ぶりの再会を果たします。

今ヶ瀬は興信所の調査員をしており、恭一の妻・知佳子からの依頼を受けて彼の不倫調査をしていたのです。

恭一は今ヶ瀬から「昔からずっと好きだった」と告げられ、不倫の事実を報告しない代わりに見返りを求められます

一時は難を逃れたものの、結局妻から別れを切り出され、離婚することに。

独り身になった恭一の所へ今ヶ瀬が転がり込み、なし崩し的に2人での共同生活が始まります。

はじめは戸惑っていた恭一も、真っ直ぐな想いで向き合ってくる今ヶ瀬に心を開いていきます

ところが、恭一の昔の恋人が現れたことで、次第に関係が変化していくのでした。

演技派キャストの繊細な演技に魅了される

▲大倉忠義&成田凌スペシャル対談映像 (後編)/9月11日(金)公開 映画『窮鼠はチーズの夢を見る』

主人公の恭一役を演じるのは、演技派アイドルとの評価を受ける関ジャニ∞の大倉忠義です。

来るもの拒まずの恋愛を続けていた男性の考え方が変化していく様子を、表情や仕草で見事に演じ分けました。

相手役は、幅広い役柄をこなす俳優の成田凌が演じています。

恭一をダメな男と知りつつも一途に愛する男性を素直に表現していて、観ていくうちにかわいく見えてくるでしょう。

さらに、2人は激しいベッドシーンにも挑戦しています。

原作では感じられない映画ならではの息遣いや体温が様々なシーンから感じられ、彼らにしか出せない世界観をつくっています。

また、ゲスの極み乙女。のドラマー「ほな・いこか」ことさとうほなみ、咲妃みゆ、小原徳子、吉田志織が出演。

印象の異なる4人の女性を、それぞれの演技で印象的に表現しています。

この女性たちがどのように2人の恋愛に絡んでいくのかという人間模様にも注目です。

共感しやすいリアルな男性像と心情に引き込まれる

画像引用元 (Amazon)

見どころは、丁寧に描かれた人間模様です。

男性同士の恋愛がテーマになっていますが、異性愛者や女性にとって別世界のようなファンタジーな内容ではありません。

恋愛自体に消極的でも性には忠実な恭一と、想いが強く一人で突っ走ってしまう今ヶ瀬。

人のダメな部分もきちんと描かれているので、自身や周囲の人と重ねる方も少なくないでしょう。

そんな2人が徐々に気持ちを寄せていく様子がナチュラルに表現されています。

そして気持ちが受け入れてもらえない寂しさ、体裁を気にして素直になれない歯がゆさという、恋愛をしている人になら誰でも共感できるリアルな心情も描かれています。

性別をこえて惹きつけられる人の魅力や、人と人とのつながりといった当たり前の日常を、新しい切り口で取り上げているところが魅力です。

また、異性愛者と同性愛者の認識の違いや葛藤、同性との居心地の良さなど、男性同士の恋愛だからこそ気づけるポイントもあります。

原作と同様に印象的なセリフが多く、普段は見過ごすような愛そのものを深く掘り下げていて、自身の気持ちを見直すきっかけになるはずです。

本作のキャッチコピーは「好きで、好きで、苦しくて、幸せ」。

その言葉で表されている通り、人を愛することにはつらさや悲しみがつきものです。

それでも好きでいるのをやめられないのは、苦しさ以上の幸せがあるからでしょう。

本当の恋とは何かを、考えながら観てみてください。

「Different Worlds」は映画の世界観とマッチする美しい主題歌

画像引用元 (Amazon)

本作の主題歌は、シンガーソングライターのジェス・フダックが歌う『Different Worlds』です。

キーボードとギターによるシンプルなメロディが、優しい音色を響かせるバラード曲となっています。

「違う世界」を意味するタイトル通り、歌詞に描かれているのは住む世界の違う2人の淡い恋愛模様です。

適切な時が来たら相手のところへ飛び込んで行こうと決意し、その時をひたすら待っている様子に、恋の難しさやもどかしさが伝わってきます。

ささやくような心地良さと伸びやかな高音が特徴的な歌声が、歌詞のメッセージをより繊細に表現。

別々の世界で生きてきた主人公たちの人生が重なろうとするストーリーとリンクし、世界観に彩りを加えています。

映画「窮鼠はチーズの夢を見る」で純粋な愛を見届けよう

映画『窮鼠はチーズの夢を見る』は、恋愛を真っ直ぐに描いた作品です。

男女でも成り立つストーリーですが、男性同士が主人公でなければ見えてこない恋愛の本質に気づかされます。

性別では分けられない人の純粋な愛と、人が人を愛することの難しさを強く感じられるでしょう。

そして同時に、愛する人と一緒にいられることの幸せがいかに大きいかも、改めて実感できます。

本作を観れば、きっと大切な人に会いたくなりますよ。


TEXT MarSali

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