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映画「太陽の家」実直な棟梁と少年の心の交流を描く優しいヒューマンドラマ!

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長渕剛が20年ぶりに主演を務める映画『太陽の家』。優しさにあふれる大工の棟梁と父親を知らない少年が、親子を越えた絆を育んでいくヒューマンドラマです。人としての在り方を考えさせられる本作の見どころを紹介します。

長渕剛が20年ぶりの主演を果たした傑作!



2020年公開の映画『太陽の家』は、人情に厚い大工の棟梁と父親を知らない少年の心の交流を描くヒューマンドラマです。

『桜田門外ノ変』『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』などのヒット作を生み出す江良至が、オリジナル脚本を手掛けました。

優しさをテーマにしたストーリーを『相棒』シリーズや『監査役 野崎修平』などで手腕を振るう権野元監督が演出。

そして、シンガーソングライターの長渕剛が20年ぶりの映画主演を果たしたことでも、多くのファンを筆頭に注目を集めています。

さわやかな人間ドラマが胸を打つ、本作のあらすじと見どころを動画と共に紹介していきます。

映画「太陽の家」のあらすじ

▲映画「太陽の家」(2020年1月17日(金)全国公開)本予告映像

神技的な腕を持つ大工の棟梁である川崎信吾は、一見強面ですが内面は人情味の厚いやんちゃ男です。

しっかり者の妻・美沙希と思春期真っ只中の娘・柑奈と共に、幸せに暮らしています。

ある日、いつものように現場で仕事に励んでいると、保険会社営業の池田芽衣が通りかかりました。

好みの女性に弱い彼は彼女を放っておくことができず、やがて彼女がシングルマザーとして龍生という幼い息子を育てていることを知ります。

父親を知らずに育った龍生が気にかかり、一人前の男にしようと持ち前のお節介で半ば強引に距離を縮めようとする彼

初めはなかなか懐かなかった龍生も触れ合ううちに少しずつ心を開き、2人の間に信頼関係が育まれていきます

この親子のために家を作ることを思い立った彼でしたが、娘や妻、一番弟子の高史はあまりいい顔をしません。

そんな周囲の反応をもろともせず、親子を想い家づくりに力を注ぐ彼の前に、龍生の父と名乗る男が現れ、波乱の展開が巻き起こります

多彩なキャストの温かな演技に心が安らぐ



本作の主演を務めるのは、デビュー40周年を迎える長渕剛です。

昔気質の真っ直ぐな棟梁を自然体で演じ、演技のブランクを感じさせない好演を見せています。

木と向き合う時の真剣な眼差しと茶目っ気のある姿とのギャップが魅力的で、観る人にも親しみやすい主人公となっています。

主人公と心を通わせる少年役を演じるのは、オーディションで選ばれた子役の潤浩です。

撮影の裏では長渕と公園で遊ぶなど交流を深め、ピュアな演技で少年の心の変化を愛らしく表現しています。

さらに飯島直子山口まゆ瑛太広末涼子など豪華なキャストが共演。

現場全体が和やかな雰囲気で撮影が行われたそうで、チームワークの良さが映画のストーリーの温かさを演出しています。

人情と愛が詰まったキャラクターとストーリーが魅力



一番の見どころは、主人公の真っ直ぐな人柄です。

彼は今や少なくなってきた昭和の男で、お調子者の上にお節介すぎる面があります。

これと決めたら曲げず採算度外視で突き進む姿は、周囲から見れば変わり者です。

しかし、自身のことは後回しで誰かのために一生懸命行動したいと思っても、そう簡単にできることではありません。

また、出会った少年が強く成長できるよう奮闘する様子にも、一本気な人柄がにじみ出ています。

「女の子を守る強い男になれ」という教えは、自身が貫いてきた生き方を表したものです。

自身に関わるすべての人を守ろうとするこの大きな優しさは、人として本来あるべき姿と言えるでしょう。

人との関わりが薄れている現代だからこそ、自身の在り方を考えさせられます



また、主人公を支える家族と弟子の存在も、観る人を心地よく感じさせます。

夫を献身的に支えながらも、必要な時にははっきりと意見する妻の存在があるからこそ、彼は棟梁としての腕を発揮できるのでしょう。

娘は思春期で口数は少ないですが、様々なシーンで父親への愛が見て取れます。

弟子の高史は主人公を慕うがゆえに反発することもあり、これまで積み上げてきた信頼関係の厚さが伝わってきます。

観る人が身近な人を思い浮かべられるような等身大のキャラクターが主人公を囲んでいて、家族という存在の大きさにも胸が熱くなるでしょう。

周囲の人と本当に心を通わせるとはどういうことか、じっくり考えてみてください。

「Orange」は寛大な愛を歌った主題歌

▲長渕 剛 Tsuyoshi Nagabuchi - Orange (Official Music Video)


本作の主題歌は、長渕剛が映画のために書き下ろした楽曲『Orange』です。

実直な優しさを持つ主人公と愛にあふれた撮影現場の印象からインスピレーションを受け、この楽曲を仕上げたそう。

映画のストーリーに寄り添う優しいラブソングとなっています。

アコースティックギターをメインに用い、フィンガー・ピッキングを主体としたメロディは穏やかさが感じられるでしょう。

歌詞には常に相手の全てを肯定して包み込む寛大な心情が描かれ、主人公の人柄とリンクして心に沁みます。

タイトルの『Orange』が連想させる夕焼けの温かさが目に浮かぶような、切なくも愛が詰まった主題歌です。

MVではギターを弾きながら砂利道で歌う姿と映画の本編映像が交互に映し出され、長渕剛の歌手と役者の両面での魅力が伝わりますよ。

映画「太陽の家」で優しさの本当の意味を知ろう



映画『太陽の家』は、家族の愛や人と人との繋がりの価値を思い出させてくれる作品です。

現代では良かれと思ってしたことが、思ったように他人に受け入れられないこともあります

しかしそこに必要なのは純粋な優しさであり、真っ直ぐに人を想う心です。

正しいと信じる親切を示し続けていれば、必ず誰かが見ていてくれて、深い絆が生まれるということを本作は教えてくれます。

ぜひ本作を観て、真っ直ぐで優しい心の強さを感じてみてくださいね。


TEXT MarSali

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