平手友梨奈ソロ曲「ダンスの理由」でデビュー
『平手友梨奈』が欅坂46を脱退した後、音楽界での目立った活動はありませんでした。しかし、ついに2020年12月ソロデビューを果たしました。
記念すべきソロ曲のタイトルは『ダンスの理由』。
殺伐としたところで激しいダンスを繰り広げる圧巻のMVも制作されています。
今回は歌詞の意味をMVも交えて考えていきしょう。
心の叫びを歌詞で表現
----------------
その光はどこを照らしてるのか?
遠い場所から希望は見えているのか?
心を閉ざしてる時 孤独は暗闇の中だ
Darkness filled somebody's heart
Help! Help! Help!
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
まずこちらは冒頭の歌詞。
誰かが悩んでいる様子、そして心の叫びが歌われていますね。
強く孤独を感じており、今にも心が折れてしまいそうな辛さが伝わってきます。
そんな歌詞に続くのが、ふさぎこんでいる誰かを救いたいと考える思い。
そして、タイトルである「ダンスの理由」の答えに繋がりそうなサビが続きます。
----------------
そのままにはしておけない
I'll do it for you
どうする?どうする?どうする?……
I got it!
世界が許すと言うのなら
いつまでだって Keep going yeah
何度だって踊るよ
倒れても構わない
誰かの悲しみを癒す
その一瞬のために夢のようなターン決めよう
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
「誰かを励ますことができるなら、私は踊り続ける」という強い意志が表現されていますね。
「倒れても構わない」というフレーズからは、決意の固さを感じます。
それにしてもなぜこの主人公は自分が倒れてまでも誰かを救いたいのでしょうか?
MVを考察!謎の人物は誰?
そもそも、冒頭に登場した悩める人は一体誰なのでしょうか?
MVの冒頭でダンスを披露する、鹿のような被り物をした謎の人物の存在も気になります。
ヒントと思われる内容が次の歌詞で歌われているので、チェックしてみましょう。
----------------
心擦り減らして、傷ついたって
絶対に救いたい
あの娘は私
死なないで
あの頃の私
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
この歌詞から考察すると、悩んでいるのは主人公と同じ境遇にいる人物。
そしてその姿に主人公自身の過去の姿が重なっているようです。
同じ痛みがわかるからこそ、自分を犠牲にしてでも救いたいと思ったのかもしれませんね。
では、MVに登場する謎の人物は誰なのでしょう?
冒頭でダンスを披露した後は平手友梨奈のダンスが続き、画面の端の方で大人しく座り込む姿が写っています。
その後激しいダンスバトルが続くことから、仮に平手友梨奈を主人公とすると、謎の人物は主人公が倒したいと思う存在、つまり自分の過去の化身なのかもしれませんね。
謎の仮面を被っており、姿がはっきり見えないことからも現実世界に存在する何かではないことが考えられます。
一体この二人はどうなるのか、続く歌詞やMVを探りましょう。
主人公が気づいたものとは
----------------
やさしさなんて余計なお世話だって
強がりと思えないくらい幸せ憎悪してた
拗ねていたわけじゃない 期待して傷つきたくはなかった
Everyone's had enough
What should I say?
Yeah! yeah! yeah!
私にできることなんて…
There is nothing special
何も 何も 何も 何も 何も 何もない
Understood!
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
続いて歌われているのは、主人公の過去の思い。
かなり疑心暗鬼になっていたことがわかります。
傷つきたくない、裏切られるのが怖い、そんな思いから自分の発言や行動さえも見失っていたようです。
しかし、「understood」とあるように、主人公は何かを理解した様子。
一体に何に気づいたのでしょう。
----------------
誰かが貧乏くじ引いて
一人きり泣いているのなら
夜が明けたって I don't give up
眠らないで踊るよ
気が済むまで付き合おう
犠牲はしょうがないなんて
部外者に言わせるものか 私が許さない
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
主人公が気づいたのは、辛い思いをした自分だからこそ、同じ境遇の人を救えるということ。
続く歌詞では、同じように悩む人のために力になろうとする強い気持ちが表現されています。
----------------
もしも同じような 境遇ならば
同じ目に遭わせない
いつかの自分
死なせない
この腕で守る
結局 あの娘を見てると 一番辛かった頃の私を思い出すの
誰かがいてくれたら普通でいられた
誰もいなかったから 仕方なく
踊るしかなかったんだ
≪ダンスの理由 歌詞より抜粋≫
----------------
この歌詞を見ると、主人公が辛い思いをしていた時、誰も助けてくれなかったことがわかりますね。
しかし、主人公は踊る姿で悩める誰かを励まそうとしています。
ということは辛い思いをしたものの、踊り続けたことで主人公の未来が開けたと推測されます。
踊り続けることで今悩んでいる人と自身の過去に「自分の信念を貫けば素敵な未来がくる」ことを示そうとしているのかもしれません。
ちなみにMVでは、謎の人物と平手友梨奈が並んだ状態で激しいダンスを繰り広げ、最後は平手友梨奈が一歩前に出たところで終わります。
クールな表情から少し笑みが見えるところからも、過去の自分に打ち勝った様子を表しているのかもしれませんね。
「ダンスの理由」で伝えたかったこと
「傷つきたくない」「裏切られるのが怖い」そんな悩みを打ち明けることもできず、誰も助けてくれませんでした。
自分自身しか味方がいなかったとき、自分が今できることを精一杯することを決めた主人公。
その結果、幸運にも明るい未来を手に入れることができました。
だからこそ同じ境遇にある人を一人でも救って明るい未来に導いてあげたいのかもしれませんね。
ちなみに、作詞はAKBグループのプロデュースを手がける秋元康。
平手友梨奈も制作の段階から携わっているようです。
皆さんもぜひ楽曲やMVを見て、色々想像してみてくださいね。