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あれくん「ホワイトノイズ feat. 有彩」遠距離恋愛のもどかしさを歌う歌詞の意味を考察!

2021年2月17日にリリースされたあれくんの『ホワイトノイズ feat. 有彩』は、遠距離恋愛をテーマにしたラブソングです。会いたいのに会えない男女のもどかしくも愛にあふれる想いを描く歌詞の意味を考察します。

会いたいのに会えない時間の苦しさ

切ないラブソングを得意とし、透き通るような歌声と温かみのあるギターの弾き語りで大人気のシンガーソングライター・あれくん。

3人組ユニット・夜韻-Yoin-のメジャーデビューアルバムも好評を博す中、ソロアーティストとして配信リリースしたメジャーデビューシングルが、遠距離恋愛をテーマにした『ホワイトノイズ feat. 有彩』です。

▲あれくん「ホワイトノイズ feat. 有彩」Official Music Video

この楽曲では、インディーズ音楽ユニット・ぷらそにか大阪で活動する癒しの声が持ち味の有彩をフューチャリングしています。

あれくんは有彩について「感情を乗せるのが上手い」と評価していて、初コラボながらレコーディングも順調に行われたそう。

歌詞に描かれている主人公の心を表現するため、声のふるえや揺らぎを大切にしたと語っており、切なく美しい二人の歌声が優しいギターサウンドと共に見事にマッチしているのが魅力です。

そんな聴く人の共感を呼んでいる歌詞の意味を考察していきましょう。

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もう、我慢できないわ
私、あなたに会いたいわ
どうして?どうして、、?
こんなに逢いたい気持ちはあるのに
会えないの?I love の言葉も
届かないまま流れていく
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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遠距離恋愛中の彼女は、彼に会いたいという強い気持ちを抱きながらも、どうしても会えない状況に「もう、我慢できないわ」と嘆きます。

気軽に会えないということは分かっていたはずなのに、離れていては愛情表現も上手くいかず、つらくもどかしい気持ちでいっぱいのようです。

これは遠距離恋愛を経験したことのある人だけでなく、コロナ禍によって思うように大切な人と会えない状況にいる世界中の誰もが抱えている気持ちではないでしょうか。

どんなに愛し合っていても、会えないということが恋愛の大きな障害になってしまいます。

楽しい思い出と寂しくつらい現実

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you&me アイスクリームみたいに
夏の温度で溶けていった
あの季節に戻りたいね
ここに行ったよね 交わした画面越し
愛を救う暇なんてないよ
描いた夢に隙もないよ
今は、ただ遠く夜を超えよう
ホワイトノイズに耳を澄まして
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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彼女は彼との夏の思い出を思い返しています。

「画面越し」というフレーズから、テレビ電話でこれまでのデートの思い出話をしている様子が浮かびますね。

しかし「あの季節に戻りたい」と考えながらも「愛を救う暇なんてないよ 描いた夢に隙もないよ」と歌っています。

おそらく彼女は、夢の実現のために遠距離恋愛を選んだのでしょう。

二人で楽しく過ごしていた日々が過ぎていくことを寂しいと感じているようですが、夢を叶えるためには恋愛ばかりを優先できません。

自分の夢を捨ててまで恋にしがみつくことはせず、彼のためにばかり時間を割く暇もないというのが現状のようです。

曲のタイトルにもなっているホワイトノイズとは、通話中に無言になった時に聞こえてくる小さなノイズ音のこと。

遠距離恋愛になって会えない代わりに通話する回数が増えると、思わず互いに無言になってしまうという瞬間は増えるでしょう。

それは寂しい時間にも思えますが、ホワイトノイズにはリラックス効果があるとされています。

彼女にとって無言でも、彼と通話で繋がっている時間が心の支えになっているのかもしれませんね。

寂しくても夢のために「今は、ただ夜を超えよう」と思えるのは、彼の存在があるからでしょう。

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気持ちが溢れて涙になる
暖かい季節はもう冬になる
心の中は冷え切ったまんま
あなたに包まれたい身体
からからになったまま干からびそうだ
ソーダみたく弾けて飛びそうだ
瞳に映った白銀の世界は
今の私の頭ん中みたいだ
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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とはいえ、時間を追うごとに会えない寂しさやもどかしさは募っていきます。

季節は冬になろうとしていて、気温だけでなく心の中まで冷えているように思えて、彼に抱きしめられて感じる体温を思い出しているようです。

それなのにその気持ちはうまく彼に届かず、ただ涙があふれます。

夏のイメージがあるソーダの泡が弾けていく様子は、夏を楽しかった季節として記憶している彼女にとって思い出が消えていくような切なさを象徴しているのかもしれません。

ついに雪が積もる季節になり、彼女はぎくしゃくしている彼との関係をどうすればいいのか分からなくなっています。

会うと伝わる互いの愛情の深さ

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既に愛はぐちゃぐちゃになって
もう誰にも手もつけらんないよ
ノイズのように視界は靄だらけ
心も、もやもやな毎日で
画面越しに聞こえる君の声
また側で聞きたいな笑い声
ずっと側にいてね「大好き」なんて言葉も
ノイズで掻き消されてく
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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ここからあれくんが歌唱に加わり、歌詞からは男性側の気持ちが見えてきます。

愛し合っていたはずなのに「ぐちゃぐちゃになって」しまった二人の関係。

彼女の夢を応援したいと思って送り出した彼も、きっと寂しさからもやもやした気持ちを抱えてしまっているようです。

通話で聞く彼女の声に「また側で聞きたいな笑い声」と純粋に思っている瞬間もあり、彼女への想いが冷めた訳ではないことも伝わってきます。

それでも彼女からの「大好き」という言葉が響かないほど、寂しさや苦しさの方が心を支配しているのです。

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もう、我慢できないよ
僕も、君に逢いたいよ
抱き寄せ合いたいわ
好きを溶かし合いたいわ
今夜は
今夜は
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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関係が崩れてしまったように見える二人ですが、本当は会って触れ合いたいという同じ願いを持っています。

「好きを溶かし合いたい」という歌詞は、愛する気持ちを打ち明け合って理解し合いたいという想いを表しているのかもしれません。

今は一緒に過ごすことはできないと分かっている二人は、今夜だけでいいからと健気に願います。

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あなたと溶け合って
深いところで重なって
Hugして Kissして
愛を重ね合って夜を縫う
もう泣いたりさ落ち込んだりさ
したときもずっと一緒にいるから
いつまでも隣で笑っていようね
ずっとずっと
≪ホワイトノイズ feat. 有彩 歌詞より抜粋≫
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「HugしてKissして」というストレートなフレーズには、愛する人と触れ合えることの喜びがよく表れていますね。

長い間会えなかった分、会えた時には一層相手を愛しく想うものです。

距離が離れていることで自分や相手の愛情を疑ってしまっても、会えば互いに想い合っていることが伝わります。

やっと会うことができた二人は、気持ちを確かめ合い、これからもずっと一緒にいたいという気持ちを伝え合ったようです。

この先も泣いたり落ち込んだりすることはあるでしょうが、隣で笑い合える時を強く想い続けていれば、会えない時間も乗り越えていけるはずです。

そんな愛の強さと温もりが歌詞から伝わってきます。

寂しい心に寄り添ってくれる歌詞とメロディ

あれくんの『ホワイトノイズ feat. 有彩』は、会いたい人に自由に会えない悲しさと、会って触れ合えることのできる喜びや尊さの両面が描かれた楽曲です。

公式YouTubeチャンネルで公開されているMVは、コロナ禍の現状を表した内容になっていて、歌詞に綴られた想いがより鮮明に伝わってきます。

この楽曲で用いられている韻を踏む歌詞の言葉遊びやメロディへの乗せ方は、聴き心地が良く、これまでのあれくんの楽曲とは一味違う仕上がりです。

待望のメジャーデビューを果たしたあれくんが、クリエイターとしてこれからどんな音楽を聞かせてくれるのか、さらに期待が高まりますね。

SNS発シンガーソングライター。 2018年にTikTokに投稿した「ばーか。」が圧倒的な癒し声と共に若者を中心に絶賛され、初代弾き語りTikTokerとして話題を呼ぶ。 さらに、2020年9月には「好きにさせた癖に」をリリースするとYouTubeにて自身初の1900万再生を突破。歌声もさることながら繊細な歌···

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