ちょっとの勇気と甘い気持ちをチョコに託す、バレンタインデー。
今年は、どんなチョコレートをあげるか決まっていますか?手作りや市販のチョコ、チョコ系のお菓子などバリエーションは豊富で、あげる前の考える時間も中々楽しいものだ。最近ではチョコ以外のもので、相手にインパクトを残そうとする場合もあるようだ。
そんなドキドキした気持ちを閉じ込めた楽曲が、家入レオ6枚目のシングル『チョコレート』。彼女が16歳の時に制作した楽曲で、12歳の時の好きな子にチョコレートを渡せなかったという実体験をベースにしている。
好きな人へ、チョコを1枚渡す。たった、それだけのことで女の子の気持ちを振り回すバレンタインデー。甘いだけじゃなく、苦く切ない想いも経験する日。
でも実は、告白のタイミング次第で苦さは回避できるかも。
家入レオ「チョコレート」
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午前0時 伝えたいmessage
眠れずに リボンの位置 変えてみたり
はにかんだ 君の笑顔 目の前にしても
言葉に出来るかな?
キヅイテ…
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あなたが好き、という気持ちを贈るバレンタイン。気持ちを表すだけでなく、この日に愛の告白をする女の子も多いようだ。ありったけの勇気を総動員してストレートに相手に伝える子もいれば、メッセージに託す子もいる。どちらもできなくて、特別な想いに少しでも相手に気付いてもらえるように、ラッピングに気合を入れたりして頑張る子もいる。
しかし、いざ相手を目の前にすると頭が真っ白になって、渡すことさえできなかったという経験はないだろうか。渡すということは、気持ちがばれてしまうということでもあるからだ。気持ちを隠していたからこそ、何気なく話せていた関係も壊れてしまうかもしれない。そんな自分の気持ちに戸惑って、臆病になって、渡すのを後回しにするうちにバレンタインが終わる、苦い記憶。
けれど、考えてみて欲しい。バレンタインデーは、チョコを持って女の子が愛の告白をしなければいけない日ではない。そもそも、海外になると女の子があげるという決まりがないだけでなく、贈るものもメッセージカードや花束などでチョコですらないのだ。告白をするのはちょっと焦り過ぎではないだろうか?
“甘いだけのchocolate チョコレート”
“想いに魔法をかけてみたんだ 好きよ”
“苦いだけのchocolate チョコレート”
“恋の隠し味は そっと胸にしまった”
“涙の数 チョコレート”
愛の告白を必ずしなくてはいけない、という決まりはない。それなら、まず初めにチョコレートを渡すことから始めよう。愛の告白は、チョコを渡したあとでも遅くはない。
“好きよ”と魔法をかけるのはそれからだ。
TEXT:空屋まひろ