「シナモン」歌詞が2冠達成!
7月7日に待望のソロデビュー曲「シナモン」をリリースした手越祐也。歌詞公開前にも関わらずUtaTenの歌詞レビューランキングと楽しみな歌詞ランキングにて1位を獲得するなど、歌詞への注目度も高かった同曲。
そんなファンの方々の熱意を受け、今回手越祐也さんへのインタビューが実現!更に連続リリースに関する連載も決定いたしました!
今回は「シナモン」の作詞者、小林未奈による歌詞の解説も公開!併せてお楽しみください。
作詞:小林未奈による歌詞解説
シナモンには「清純」「純潔」という花言葉があるので 清らかで混じり気のないという意味合いから 混じり気のない真実の愛というテーマになっています。「胸元に滲んだ口紅を愛おしい」と思う。 この感情こそが愛の誓い、愛そのものになればいいな。 という思いを込めています。
「僕」にとっては初めての感情で、まだ言葉で表すことが出来ないので その香り(シナモン)が先行するイメージです。
というのを踏まえた上で 冒頭から心情の移り変わりをお話したいと思います。
----------------彼女はきっと優しく愛嬌のある女性なのですが、 その笑顔の裏にある悲しみや、悔しさ、我慢のような感情に、 自分は気付けていなかった、ということに僕は気がつきます。
笑った顔が好きだと言ってしまった
僕は君の何を知ってたんだろう
君は赤くなった瞳を
かゆいと笑って誤魔化した
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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----------------過去を振り返ると、 僕はちょっとしたことでため息をついたり、 あまり深く考えずに気持ちを口にしていましたが それを彼女はそっと包み込んで 僕の笑顔を作ってくれていました。
雨の降る日も風の強い日も
いい天気だねっていう君の癖は
僕の心の苦いとこをいつも包んでくれるね
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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彼女の明るい性格がそうさせたイメージもあります。
----------------そんな優しい彼女がある日の仕事終わり、ボロボロと泣き出してしまいます。
胸元に滲んだ口紅がこんなにも
愛し苦しいなんて思わなかったよ
僕の腕の中こんな時にまで
声を殺して泣くからさ
僕は君を離さないよ
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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ただ、沢山溜め込んだものが積もり積もったときに、 ちょっとしたきっかけで涙が止まらなくなってしまった。というイメージの涙です。
自分を保たなくちゃ。という平均台の上をギリギリ進んでいたんだと思います。
いつもと違う彼女を見て僕は自分の不甲斐なさを感じます。
もっと大袈裟なくらい泣いてもいいのに、きっと僕が困るだろうからと、 申し訳なさそうに声を殺して泣くからです。 悔しさのような、後悔のような自分も泣いてしまいたい気持ちになります。
----------------歌詞のままですが、彼女は僕を困らせたくないと 「もう平気」と言いますが、そんなわけありません。
「もう平気だよ」つて言うのに
顔を上げない
まだ少し頬は湿っていて
そんな顔も見せてなんて
言えない僕は臆病者だ
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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僕は1サビの時のマイナスな気持ちもありつつ 初めて彼女の心に触れられた気がして少し嬉しくなります。
ですが、自分がもし彼女を支えることができなかったらどうしようという自信のなさも あって 顔を見せてと言えません。
----------------ここから、 彼女の全てを受け止める覚悟が固まっていきます。
胸元に染み込んでゆく淡い吐息に
髪を撫でるリズムを重ねて
小さな身体に馴染んだ痛みを
少し分けてくれないかな
僕は君を守りたいよ
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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自分が凹んでる場合ではなく、彼女の全てを受け止めて守りたい、 僕が思う「理想の男性像」って感じですかね、、。
----------------ここでは、気持ちは整ったけど、言葉がついてこないというイメージです。
君の全てを知りたいと思ってるのに
役立たずな言葉たちが僕に張り付く
髪も口も鼻も瞳もどんな形でも
君の声で君の香りで
君が君であればいい
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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彼女への愛が紛れもない本物だということが僕の中で明確になっていきます。
ついつい感情的に見守ってしまいます。(私が)笑
----------------そして最後、泣き止んだ彼女にキス(愛を落とす)をすると、ヘラっと笑います。
胸元に滲んだ口紅がこんなにも
愛し苦しいなんて思わなかったよ
潤む唇に愛を落とすと
透き通るように笑うから
僕は涙が止まらないよ
≪シナモン 歌詞より抜粋≫
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ですが、本当は傷もまだ癒えていないはずなのにあまりに透き通る笑顔なので、 僕は、やりきれない気持ちや、絶対に幸せにしなくてはならないとか、愛おしさの向こ う側の様な気持ちになって涙が止まらなくなります。
彼女の優しさに本当の愛を感じて涙が止まらなくなる、
僕自身の中の本当の愛に気付いて涙が止まらなくなる、
ハッピーエンドなのに、涙が止まらないラブソングです。