大阪☆春夏秋冬のYUNA(ユウナ)です。
Urock!、113回目になりました。今月は10月8、9、10日に大阪で開催されるFM802主催のサーキット・ライブ・イベント『MINAMI WHEEL』をテーマに選曲しています。
MINAMI WHEELのYouTubeチャンネルでは、『ミナホで見ないと!』という出演者のショートムービーが順番にアップされていたり、‟神はサイコロを振らない”の追加出演を最後に全アーティストの出演発表が終わったりと、各コンテンツで盛り上がりを見せていますね。
今月はいつもよりも1つの事にスポットを当てたテーマでお届けしていますが、秋の気温に胸を躍らせながら開催を待ち遠しく思っている音楽ファンの皆様や、参加せずとも音楽が生活の一部になっている皆様、ライブが出来ることを幸せに感じているアーティストの皆様とコラムを通して何か通じ合えたら嬉しいと思っています。
さて、今週も10月9日出演のアーティストの曲について書いていきたいと思います。
上野大樹「ラブソング」
山口県出身のシンガーソングライター上野大樹さん。耳元で囁いてくれるような優しさと心落ち着かせてくれる包容力があり、上野さんの曲を聴くと人として温かくなれるのです。それはまるで、人を成長させては強くさせてくれる親のよう。
過去や現在・未来のことを照らし合わせて変わるものと変わらないものを比べたり、小さな疑問を浮かべながらも一歩ずつ前へ進んでいく歌詞は、生きることを楽にしてくれる、そんな力があると感じました。
「ラブソング」という歌にはどんなストーリーが描かれているのでしょうか?
多くの人の心を揺さぶる理由を紐解いていきたいと思います。
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あの子は電車に飛び込んで
この世をそっと去ってしまった
1人きりがきっと寂しくて
無数の星の中に飛び込んだ
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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爽やかで優しいピアノはどこか息継ぎをするような音色。悩んでいたり、壁にぶち当たってしんどくなっている時には、その音色が息を整えて落ち着かせてくれる深呼吸になってくれることでしょう。
なんといってもこの曲の印象的な部分といえば歌詞。
愛する恋人を歌っているかと思えば少し過激な歌詞から踏み込んでいきます。
とあるインタビューで目にした上野さんの体験談。
電車に乗るタイミングで人身事故が起こり、その時周りを見渡すと携帯をいじっていたり、イライラしたりしている人ばかりで、それに悲しくなりこの歌詞を書いたそうです。
私自身は直接そういう現場に居合わせたことはないのですが、駅のホームで人身事故のお知らせを何度も目にしてきました。
確かに電車の遅れがトレンドワードに入っている時、SNSは冷たい言葉ばかりですし、自分の仕事に影響した時には他人のことを考える余裕がない側に立っていたかもしれません。
しかし飛び込んだ人にもきっと相当の覚悟があったはず。
(ひとりが楽、ひとりになりたい)
そう思う時は、自らひとりを望みます。
しかし誰かに頼りたいのに頼れない時は、ひとりが怖くなりませんか?
そうやって‟ひとり”を積み重ねていくと‟ひとりきり”になってします。
電車という多くの人が利用する環境で、その中に飛び込んでいくという選択にも、‟ひとりきり”が寂しかったという意思表示を感じる気がします。
何かに囚われることもなく楽に生きる事ができる場所を‟無数の星の中”という言葉で歌う事で、その選択を肯定してくれているのです。
夢を諦めたり逃げ出そうとしている人に、手を差し伸べたり引き留めたりする救い方もありますが、あの子の選択を包み込んであげるというのも1つの救い方なのかもしれません。
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あの子はいつも夢の中で
僕の前を横切る
楽しそうに歌っている
あの子を見るために目を閉じる
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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命を絶ってしまった人と現実世界では会うのはやはり難しいことかと思います。
しかし誰かの中ではずっとずっと生き続けるもの。
忘れたくないもの、忘れてはいけないものがあるはずです。
日頃から大切な誰かを思っていれば、目を閉じると鮮明に顔や思い出が浮かんできたり、夢の中に出てきてくれたり、何度でも会うことができます。
何度も何度も思い浮かべてはずっと守り続けてくれる恋人のように。
今、目の前にいる人が夢に出てくる愛おしさとはまた違った胸の締め付けで、あの子を焼き付けるのです。
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あの子はベランダを飛び降りて
あの世にそのまま飛び立った
この世がきっと狭すぎて
大きな宇宙めがけて飛び込んだ
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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最後に見る景色にはどんなものがうつっているのでしょうか。
この世界にいる人と人との距離って変な位置関係ですよね。
近いのか遠いのかよくわからない。
狭い中で、ひっついたり離れたり、信頼したり裏切ったり。
‟あの子”は、思いっきり手を伸ばしても誰かに触れることがない、そんな場所へと飛び込んだのです。
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あの子はいつも雲に紛れて
僕の視界に顔を出す
イタズラげに笑うから
あの子を見るために空を見る
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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天を示す、‟雲”という物体。
空を見上げると、誰かが見守ってくれているそんな気がしますよね。
私は何かに挑戦するとき、空を見上げて「行ってきます」という気持ちで足を踏み出すことが多いです。
そんな時って優しい笑顔ではなく、悪戯げな表情で見送られると、逆に元気をもらえる気がしますよね。
それは全てが愛おしく思える愛なのです。
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ラブソング ラブソング
もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソング
もっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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広そうで狭いこの世界だからこそ、もっともっと沢山の人に愛を持ってもいいのではないのでしょうか?
‟ひとりきり”ではないとあの子の耳まで届くように。
ラブソングというのは、恋人だけに送るものではないのです。ラブソングにしてはこの歌に少し悲しさや切なさを感じると思う人もいるかもしれません。
しかし、この歌には人を救う事が出来るくらいの愛や温もりがあるのです。
‟あの子”が鮮明な場合も勿論ですが、逆に‟あの子”が鮮明でないからこそ、ボリュームを上げれば上げるほど沢山の人に届く「ラブソング」になるのだと思います。
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あの子は海の中に身を沈めて
この世の深い所へ行ってしまった
余計なものがきっと多すぎて
何も無い所へ逃げていった
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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海の中の景色ってどんなものなのでしょうか。
ずっと深く潜っていける、広いところなんだろうなあ。
この世は、余計なものが本当に多い。
人というものは、どうして余計なものをつけてしまうのか。
余計な優しさ、余計な気遣いがあるからこそバランスが難しくなってしまうのです。
しかし、それができるのが人間なのです。
人の余計さが溢れたこの世界にも逃げ場所があればいいのになあ。いつでも帰ってこられるような。
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あの子はいつも風になって
僕のほほをそっと撫でるから
冷たい温度が気持ちよくて
あの子を感じるために道を行く
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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‟あの子”の姿が見えなかったとしても、不思議なもので気配を感じたり何となく声が聞こえる瞬間というのがありませんか?
風に背中を押されているのならば、もう進むしかないですよね。
例え違う道だとしても、お互いを見守り合ったり応援し合える、そんな関係でありたい。そう思います。
この活動をしていると、本当に沢山の方に出逢いますがその中でもファンの人には本当に助けられる事ばかりでした。
音楽を聴いてくれたり、会いにきてくれる。
今でも夢みたいな事ですが自分を愛してくれる人がいるからこそ、必死にここまで来られました。
ステージに立って歌っている、それこそがラブソングなのかもしれません。
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ラブソング ラブソング
もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソング
もっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように
ラブソング ラブソング
もっと広がれ
あの世とこの世がくっつくくらい
ラブソング ラブソング
もっとボリュームを
あの子の耳にどうか届くように
あの子の耳にどうか届くように
あなたの耳にどうか届くように
≪ラブソング 歌詞より抜粋≫
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最後の最後に‟あの子”から‟あなた”に変わっていますが、この歌があなたに届いた時にはもうあなたの歌になっているのです。
音楽を聴く時は1人の時が多いかと思いますが、どんな状況であれ‟ひとりきり”ではなくしてくれるからこそ、この歌がここまで愛されるのでしょう。
上野大樹さんが歌うこの「ラブソング」がもっと広がるように、このコラムを通して私もボリュームをあげていきたいと思います。
どうか伝わっていきますように。
どうでしたでしょうか?
ミナホでは「ラブソング」を受け取る事ができるでしょうか?
サーキット・フェスやイベントの開催に全員が愛を持てば未来を明るくできるはずです。
決して不要不急ではない音楽が、また誰かを救ってくれるきっかけに。
そう願ってこのコラムを書きました。
ではまた。
You rock!!
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【リリース】■最新アルバム『BRAVE SOULS』 CD発売中&配信中
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[日程] 2021年10月1日(金)・2日(土)・3日(日)
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この記事を書いた人
YUNA(ユウナ)1999年5月26日生まれ(双子座 /A型/一人っ子)
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