YOASOBI「ラブレター」はラジオ番組企画から生まれた楽曲
Ayase・ikuraの2人からなる音楽ユニット『YOASOBI』が、2021年8月9日に新曲『ラブレター』を配信リリースしました。
『ラブレター』はラジオ番組「日本郵便 SUNDAY’S POST」の企画から誕生した楽曲です。
番組企画「レターソングプロジェクト」では、「ありがとう」をテーマに書かれた手紙をリスナーから募集。
届いた中から選ばれた「はつね」さんの手紙をもとに、Ayaseが楽曲『ラブレター』の作詞・作曲を手掛けています。
それでは、『ラブレター』の歌詞の意味を考察していきましょう。
----------------「大好きな音楽へ」の歌詞が示す通り、原作となった手紙には音楽への感謝が綴られていました。
初めまして大好きな音楽へ
ずっと考えてたこと
どうか聞いてほしくって
(伝えたいことがあるんです)
ちょっと照れ臭いけれど
ずっと想っていたこと
こんなお手紙に込めて
(届いてくれますように)
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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冒頭の歌詞は、いわゆる手紙の書き出し部分。
次のパートからは「音楽」への具体的な感謝が表現されています。
歌詞はまさに音楽宛の「ラブレター」
----------------ここでの「あなた」は音楽を指しているのでしょう。
どんな時もあなたの
言葉、声を聴いているだけで
力が湧いてくるんだ
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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「言葉」=歌詞、「声」=歌声を聴くと力が湧いてくるという意味だと解釈できます。
----------------人間関係や将来のことなど、生きていれば悩むこともありますよね。
ねえ
笑っていたいよどんな時も
でも辛い暗い痛い日もある
けどね
あなたに触れるだけで気付けば
この世界が色鮮やかになる
花が咲くように
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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辛いときや不安なときに、音楽に励まされた経験がある方も多いのではないでしょうか。
まるで花が咲くように「音楽には人を笑顔にさせるパワーがある」ことを表現しているように思います。
----------------こちらは曲中盤の歌詞。
いつもあなたのことを求めちゃうんだ
(踊り出したくなる時も)
(爆発しちゃいそうな時も)
救われたんだ支えられてきたんだ
(心が動かされるんです)
(心が満たされていくんです)
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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踊りだしたくなるぐらい嬉しいときも、爆発しちゃいそうなぐらい怒りや苦しみを抱いているときも、主人公は音楽に救われてきたのでしょう。
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この世界が終わるその日まで
鳴り続けていて
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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いつまでも
大好きなあなたが
響いていますように
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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----------------曲中には、「音楽がずっと鳴りやまないでほしい」という意味の歌詞が頻繁に登場します。
どうか1000年先も
どうか鳴り止まないで
いつも本当にありがとう
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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なくなってしまったら怖くなるぐらい、主人公が音楽を愛している気持ちが伝わってきますね。
「今日はどんなあなたに出会えるかな」の歌詞を考察!
最近はYouTubeをはじめとした動画配信サービスや、サブスクリプションサービスも普及しました。
わざわざCDショップに足を運ばなければいけない場合と比べれば、誰でも気軽に大量の音楽を聴ける時代になったと言えるでしょう。
1番サビに登場する歌詞は、過去の作品や世界のアーティストの曲も簡単に聴ける喜びを表しているように思います。
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笑って泣いてどんな時だって
選んでいいんだいつでも自由に
今日はどんなあなたに出会えるかな
≪ラブレター 歌詞より抜粋≫
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今日はどんな音楽に出会えるのか、ワクワクしている主人公の姿が思い浮かびますね。
一方、聴いた日の気分によって、同じ曲でも異なる解釈ができる場合もあるでしょう。
普段何気なく聴いていた恋愛ソングでも、失恋した後に聴いたら深く共感できるかもしれません。
「今日はどんなあなたに出会えるかな」の歌詞には、「私たちは幅広い音楽に出会えるチャンスがあること」「1曲でもさまざまな見方ができること」の2通りの意味が含まれているのかもしれませんね。
「音楽」について考えさせられる楽曲
YOASOBI『ラブレター』の歌詞の意味を考察しました。
最近は新型コロナウイルスの影響により、全国の音楽フェスやコンサートの延期・中止が相次いでいます。
そんな時代だからこそ、より音楽の存在意義を考えさせられる楽曲でもありますね。
レターソングプロジェクトの公式サイトでは、原作となったはつねさんの手紙も閲覧できます。
手紙の内容と照らし合わせながら歌詞を見ると、また違った感動を味わえるかもしれません。