音楽と向き合った怒涛の半年間
──アルバムのリリース、おめでとうございます!そして配信リリースからのアルバム制作までお疲れ様でした!
手越祐也:ありがとうございますっ!
──アルバムが出来上がって今のお気持ちは一言で表すとなんでしょう?
手越祐也:達成感ですね!
シングルの歌入れからMV撮影、編集チェックだったり、9月には『黒フェス2021』に出させて頂いたり、その後に東名阪のライブをやっていたんですけど、それと同時進行でこのアルバムを作っていたんです。
音楽に触れている時が僕は一番幸せなので、幸せな期間でしたし、全曲にそれぞれ違う愛があって、ソロアーティストとして初めてのアルバムなので、第1弾っていうまた特別な思い入れもありますし、"今後ソロアーティストとしてこんな感じでやっていきまっせ!"っていう名詞になるようなアルバムにもなると思うので、レコーディングが終わった時も、初めてマスタリングまで終えた音源を聴いた時もそうでしたけど、喜びと達成感しかなかったですね!
──ちなみに、アルバム収録曲の中で最後にレコーディングした曲は?
手越祐也:『Venus Symphony』と『LOVE SENSATION』でした!
──エロめで歌唱的にも難しい2曲が最後だったんですね。
手越祐也:そうですね、レコーディング早いので大体1日2曲ずつ録ってます。
──え!それはかなりすごいですね…聞いた事がないです、デフォルトが2曲ずつのレコーディングなんて…。『LOVE SENSATION』なんて特に、ライブで歌ったらもう次歌えなくなりそうなくらい燃焼する曲ですよね!?
手越祐也:そうなんですよね、どうすんだろうって(笑)。
めっちゃ大変だと思うし、振り付けがこれからなのでどんなふうにライブで魅せるのかっていうことはこれから考えるんですけど。
この曲をライブのセットリストに組み込むって事が自分にとって良い意味でのハードルになるから、またそのハードルを超えるために体力面も押し上げていかないといけないので、ワンステップ上に行くまでの期間もすごく楽しみですね!
──ソロステージですからね、何時間も歌いっぱなしですし。
手越祐也:しかも次のツアーは1日2ステージある日もあるので(笑)。
──え!?どうしてそんなスケジュールに(笑)!
手越祐也:なんでですかね!もう、頭おかしいですよね(笑)。ハハッ(笑)。
──でも本当にツアー、楽しみにしています。続いて、『NEW FRONTIER』のジャケット写真についても伺いたいと思います。
通常盤と初回限定盤、どちらも開けた地のイメージですね。このイメージが手越さんの"NEW FRONTIER"?
手越祐也:これまで当たり前のように海外に行けていたし、日本国内にいてもたくさん海外の人がいたのに、コロナで世界が一回分断されたじゃないですか。
それでも、空と大地は世界と繋がっているんだってことを50か国以上の国に行ってきたからこそ、感じていて。
『NEW FRONTIER』っていうタイトルには自分自身のアーティストとしての"NEW FRONTIER"っていう意味ももちろんあるし、世界の色々なエンタメがストップしていたけど、世界の考えた方が"やれるためにはどうするか"ってポジティブになってきて、保守的だった日本にもそういう動きが増えてきて。
世界にはもうマスクなしで大リーグ観戦したりしている国もあって、それってみんなが努力した結果だと思うんです。そうやってこの2年間で起きたことを糧に、人類として、地球全体として"NEW FRONTIER"に向かっていっている時だと思うんです。
だからそういう意味も込めて、世界とつながっている空と大地をイメージしたジャケット写真にしました。
──空と大地は世界とつながっているっていう広い視野が目から鱗です。アルバムタイトルに込められた意味たちも伺えて良かったです。
配信リリースされてきた6曲に加えて新曲を6曲、収録されていますよね。その新曲がほとんどエロい気がして…(笑)
手越祐也:ハハハハッ(笑)!
──配信リリースでは我慢してきたけど、ソロアーティストとしてやりたい曲の感じが"エロ"だったりしたのかなとも思ったんですが、ご自身でそんな意識はありました??
手越祐也:いやいや(笑)!そんなことはないんですけど(笑)。
やっぱアルバムを通じて、僕のキャラクター的にもそうだし、世界的な時代背景もそうだけど、ネガティブな曲だったり社会風刺的な曲よりは、僕らしく前向きで楽しい曲を『NEW FRONTIER』には収録したいと思って。
"今楽しけりゃいいじゃん!"っていうような『LOVE SENSATION』だったり、『HONEYYY』は夜の首都高のドライブで彼女を助手席に乗せながら流すようなイメージだったり、世界共通言語の「Hello!!」っていう言葉で人と触れ合ったり、楽しいことをしている曲のイメージですね!
──なるほど、本当に手越さんらしい。
そんな新曲『Hello!!』の歌詞に、「目と目合わせ 肩を寄せて 心交わす」っていうフレーズがありますよね。
この楽曲は初対面の女性とのことを歌われていると思うんですが、なかなかな至近距離感がします。手越さんは初対面の方とお話ししたりするときの距離感で、男女限らず意識していることとかありますか?
手越祐也:僕は仕事している時でもどんな時でも常に自然体なので、社会人1年目の若造でも、みんながゴマするような大社長でも、全員イーヴンに接するんです。
偉くなればなるほどお金や地位に寄って来てるって疑心暗鬼になるけど、僕それ関係なくて、それがまた気に入られたりするんですけど(笑)
人間性が好きだから一緒にいる人しか周りにいないんですよ。逆にどんなに高い飯奢ってくれても人間性が好きじゃない人とは絶対一緒にいないので。だから友達おっちゃんばっかりなんですよね(笑)。おっちゃんに気に入られる才能日本一だと思ってます(笑)。
それから、「Hi!」「Have a nice day!」「Good night.」って他人でも話しかける海外の文化に慣れているというか馴染んでいるから、今のマンションとかでもそうなんですけど、もちろん海外でもエレベーターが一緒になった人に挨拶したり普通に喋るんですよ。
会った回数とかその人の地位とか名誉も全然気にしないので、この人のこと良いな、知りたいなって思ったらガンガン行きますね!
──興味持った人には距離もガンガン詰めていかれるのですね!
手越祐也:男女関係なくボディータッチも多いし(笑)。
──手越さんのことは外国の方だと思った方がいいですね(笑)!
手越祐也:あんまり日本人だと思って接せられると驚かれるかもしれないですね(笑)。
海外の遊びって、クラブが多いんですよ。日本のクラブのイメージとはちょっと違って、社交場ってイメージなんですけど、海外ロケに行く時は必ず現地の遊びをするんですね。観光で行くようなところじゃなくて、現地の人か遊びに行くところ。
そういうところにいっぱい行ったけど、やっぱり国とか肌の色とか関係なくガンガンテーブル入って「ちーっす!」って行っちゃいますね!
──たくさんのグループがある中で、入っていこうと思うグループのテーブルってどんなテーブルなんですか?
手越祐也:楽しそうにしてる子たち好きですね!今楽しけりゃいいんだろうなっていう感じ好きです(笑)。
未来はわからないんで、今楽しまなきゃ!
──本当に。誰もわからなかった未来を今生きているわけですしね。いつもと同じ明日が来るとも限らない。
手越祐也:そうですね。人の目とか、未来を気にして生きすぎな人多いなと思いますね。
様々な表情をみせる17作楽曲
──収録順を追って次の新曲ですが、『Venus Symphony』。この曲はかなりドッキとさせられました。まずは曲調、そしてサビのファルセットも意外だったりしたのでドキッとしましたし、もちろん歌詞にも。
それに、かなり細かいですけれども「絡み合う旋律 欲望のままで」というフレーズの歌い方の"野獣"感がたまらなかったです(笑)。こういう曲の歌い方って、意識というかイメージをされながら歌われるのか気になりました。
手越祐也:歌詞とカラオケを聴いて自分の感覚で歌っているので、"この歌詞の部分はこう歌おうかな"っていうことはあまりしなくて。
サビのファルセットも、なんか地声で高音歌えるのがカッコいいって思われがちだけど、僕は地声で高音歌えることがカッコいいんだとは思っていなくて。
なんなら全曲地声のまま高音いけるけど、あえてファルセットで歌っているわけですよ。
女の子に対してもガンガン攻めて攻めての繰り返しだと"もういい!"ってなるじゃないですか(笑)、曲も同じで"押して引いて"なんですよね。
いかに引き算をするかで押した時のパワーは増すし、その逆も。だからあえて大人っぽさを出すためのファルセットを『Venus Symphony』では感覚的に使っていましたね。
──なるほど…
手越祐也:本人(手越)はなんでファルセットで歌っているのかなっていうことを考えながら聴いてもらっても、違ったアルバムの楽しみ方ができると思います。
この音源が『NEW FRONTIER』の手越祐也が歌った百点満点だけど、カラオケとかに入って歌ってもらう時は必ずしも完コピでなくても良くて、それぞれのヴォーカリストが思う歌い方で歌ってもらえればいいと思います。
──おぉ、わかりました!そして『Venus Symphony』の作者17(読み:ワンセブン)さんは連続配信リリースのラスト、『モガケ!』の作詞作曲も手掛けられていて、アルバム収録の新曲の半分を担当されていますよね。『モガケ!』を経て、相性が良かった印象があったりしたのでしょうか?
手越祐也:そうですね、今の音楽チームを作った時に最初にできた曲が春の関コレ(KANSAI COLLECTION)でも歌わせてもらった『モガケ!』と『七色エール』だったんですけど。
17さんは、僕の人生を考えながら歌詞を書いてくれる熱意も含めて、相性がいいなって思いました。
──確かに、まさに手越さんのことを歌われているような歌詞だという印象です。
手越祐也:『モガケ!』と『七色エール』が対をなす楽曲で、いまでこそ『モガケ!』はみんなのために歌えるけど、事務所を出てから音楽を始めるために猛準備をしながらもがいていた時期に『モガケ!』って曲が来て、当時は自分のことを歌っているような感覚で歌っていましたね。
『七色エール』も「いつか僕が描きたい景色を 一番見せたい君と」とか「夢の坂道へ今スタートを切れ」みたいに当時の自分とリンクする歌詞がたくさんありながら、今は僕らしく
ポジティブにみんなを応援するような曲になりましたね。
──既にライブで耳にしたことがある人もいるという『七色エール』は、卒業式で友達に贈る動画のBGMに使って欲しいような曲でもありますよね。
手越祐也:そうですね、青春のイメージです。
全国高校サッカー選手権とか甲子園とか、部活に向かう道中とか卒業式とか、そういうシーンでも聴いてもらいたいような"学生""青春"って言葉が合う楽曲ですね。
ソロアーティスト手越祐也を確立する楽曲たち
──続いては『Snow White』に触れさせて頂こうと思います。ハロウィンソングの『ウインク』があったのでアルバムには冬らしい曲を入れてくれるのではと思っていたらやはりでした!ラブソングでは滅多に見かけない「諦めたら負けなんだ 苦しくてもいつか・・・」という歌詞に衝撃を受けたのですが、手越さんが『Snow White』を受け取った時の印象はいかがでした?
手越祐也:ラブソングだけど、恋愛だけを歌っている曲ではないんですよね。カップルだってそれぞれの仕事や生活があって、恋愛があるわけで。その恋愛じゃない部分のところまで描かれているんだと思います。
冬って人恋しくなるけどなんとなく切なくもなる季節だし、雪も、綺麗だけど儚かったり、暖かさと冷たさが紙一重のところにあると思っていて。そんなことを思いましたね。
──曲の主人公は「諦めたら負けなんだ」と言っていますが、手越さんはどう思われますか?
手越祐也:諦めることが良い悪いじゃないけど、夫婦が別れる時も会社をやめる時も、共にすることを諦めるから別れるっていうのはそうですよね。
諦めは時にダサいこともあるけど、大事なこともある。
──ありがとうございます。『Snow White』をこの冬のテーマソングにして、たくさん聴きたいと思います。
そして!『HONEYYY』ですが。ファンの呼称をタイトルにした楽曲をソロ1stアルバムに収録されるんだ!と驚きました。『HONEYYY』というタイトルを付けることにプレッシャーというか、やはり重みはありましたか?
手越祐也:実はこの曲には初め違うタイトルがついていて、歌詞に出てるく「HONEYYY」も元は「Darling」だったんです。
このアルバムを出すにあたって、CDが手元に届くより先に曲のリストが出るじゃないですか。そこにも仕掛けがあったほうがワクワクが倍増するから、曲名を『HONEYYY』にして、目にした時から曲を聴くまでにも想いが募って、実際に曲を聞いた時に"カッコいい!"っていうサプライズをしたくてタイトルを変えました。
──『HONEYYY』ってタイトルがこの曲についていることで、"この曲私に歌ってくれてるんでしょ!?"ってドキドキがすごいですよね!『NEW FRONTIER』にはファンの名前がついた『HONEYYY』含めて、どれもシングル曲のA面のような曲しかなくて今後どうなっていくのかが楽しみになります。
手越祐也:ある意味ハードルは上がると思いますけど、やっぱり18年違う環境でやってきて、新たな門出の1年目なので、これまでの18年は宝物ですけど、早くソロアーティスト手越祐也というものを確立させなくてはいけないのでガンガン攻めていこうと!
──1stアルバムが出たばかりですが、次作もすでに楽しみにしております。そして!最後に触れさせていただく新曲が『LOVE SENSATION』と。
歌詞も攻め攻めですし。この曲はサビの高音やラストサビのロングトーンが本当に圧巻で。こんなにものすごい歌唱なのにも関わらず息継ぎが全然目立たなくて、唯一はっきり聴こえる2番が始まってすぐの「AMAZING WORLD」のところの息継ぎがエッロいんですよ!!!
手越祐也:ッハハハ(笑)!
──『LOVE SENSATION』はアルバムの中では最後のレコーディングだったと伺いましたが、印象に残っていることはありますか?
手越祐也:最後のフェイクとかは出たとこ勝負で録って、どれがかっこいいかなって選んでいったんですよ。
レコーディングスタジオなので広いところでもないし、お客さんがいるわけでもないけど、1月からのツアーを想像しながら、ステージだったらこんな歌い方するんじゃないかなっていう歌い方で歌いました。
──このフレーズがフェイクとして出てきたものだったとは。もしかしたら実際ツアーでは違った歌い方をされる可能性も…
手越祐也:そうですね、ライブだとその公演毎のテンションとか気分で自由にやっちゃう方なので、どういう風に歌うかわからないですね!
手越祐也のピックアップフレーズ
──それでは、歌詞を扱うサイトなのでこんな質問をさせていただくのですが、今作『NEW FRONTIER』の収録曲から1フレーズ、手越さんが特に気に入られている歌詞をピックアップするとしたらどの歌詞を選ぶか、聞かせていただけないでしょうか。
手越祐也:え〜!むずっ!でも、僕自身の"今"の想いとして重ねやすいのは『ONE LIFE』なんですけど。
JAMさんが僕をみた時の僕のイメージから書いてくれた曲で、僕の人生とか葛藤とかを多少なりとも知ってくれているファンの子たちも"泣きました!"とかってコメントくれたりした曲で。
「まっすぐな道じゃない それは気づいてたよ だけど笑いながら 風を追い続けた」って歌詞はまさに俺の性格通りだし、人生なんですよ。
その場の安定を選んで尖ったことをしなければ、言い方悪いけど超ラクで、少し前のパパママがよく言っていたような"大手に勤めなさい!そのほうが安泰なんだから!"っていう人生は選べない性格。
俺は一番大好きで最高で恵まれていたような環境を飛び出してチャレンジしたけど、敵も超作るし、舗装されていないシケインやコーナーだらけの道を選んだので、そこについてきてくれたファンに対しては心配をかけたくないから、ドンと落ちることがあっても笑い続けるようにしてる。俺が落ちたら共倒れしちゃうから。
意識しているわけでもないけど自然にそう感じているから、この歌詞に自分の人生が凝縮されているなって思います。
無風のところじゃなくて常に風が吹いているところに自分の身を投げ出したいって今でも思ってるし、今後も死ぬまでそうなので、この歌詞がすごく好きですね。
──素敵なお話…
手越祐也:2番の同じメロディーのところが「そして君に出逢えた 暖かい光に どんな闇の中も 僕を照らす光」って歌詞なんですけど、このファンの子だったりスタッフだったり色んな人に出会えた今の状態を表している対比みたいなところも好きですね。
──ありがとうございました。それでは、最後にインタビューを見てくださったみなさんに一言お願いできればと思います。
手越祐也:はい!まずはこのアルバムをみんなに好きになってもらって、ヘビロテで聴いてもらって。約1ヶ月後には全国ツアーが始まるので既に準備をしているんですけど、どんな演出なのかなとか、この歌詞をライブではどんなふうに歌うのかなっていうことを思いながら聴いてもらうとまた違った見え方がすると思います。
この2021年は音楽をのびのびやって最高の作品を作るには最高の1年だったと思うので、この勢いのまま2022年へ向かって、ツアーっていう僕の一番好きなパフォーマンスから始められるので、色んなこともやるけど常に中心の軸は音楽であると思います。
ワンマンライブだけじゃなくて、音楽が好きな人同士が集まって、音楽で一旦ストップしてしまったエンタメを動かして、ストレスを感じる社会っていうのを打破できるような活動をしていくので楽しみにしていただければと思います!
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