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上白石萌音「懐かしい未来」第100回全国高校サッカー選手権大会の応援歌!力をくれる歌詞の意味を考察

第100回全国高校サッカー選手権大会の応援歌として制作された、森山直太朗と上白石萌音のコラボ曲『懐かしい未来』。世代を問わず前向きな気持ちになれる歌詞の意味を徹底解釈します。

2020年元日リリースの新曲は森山直太朗提供の応援ソング

▲上白石萌音 - 『懐かしい未来』【OfficialMusicVideo】

2021年には紅白歌合戦に出場し歌手としても目覚ましい活躍を見せる上白石萌音が、2022年元日に配信リリースした新曲『懐かしい未来』。

この楽曲は第100回全国高校サッカー選手権大会の応援歌として、森山直太朗が作詞作曲を手がけました。

自身も高校時代サッカー部に所属していた森山直太朗が「是非上白石萌音に歌ってもらいたい」とオファーをして実現したコラボです。

青春をサッカーに捧げる高校生たちの純粋な思いを代弁する歌詞の意味を考察していきたいと思います。

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懐かしい未来 ここはいつか
君と共に 歩いた道
芳しい匂い 呼び交う声
そっと胸に 息づいてる
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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タイトルでもある「懐かしい未来」という歌詞には、どのような意味があるのでしょうか?

冒頭の歌詞を見ると「ここはいつか君と共に歩いた道」と続いています。

未来のことでありながらすでに「歩いた」と歌っているため「懐かしい未来」は仲間と何度も思い描いてきた夢が叶った状況であると解釈できます。

その場所で感じる匂いや声は、きっと想像していたよりも芳しく生き生きとしていることでしょう。

大切なこの瞬間を心に刻み込もうとしている様子が垣間見えます。

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探していた答えはまた
この手をすり抜けるけど
きっと終わりじゃない
きっと終わりじゃない
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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人は人生の中で多くの疑問や悩みにぶつかり、いつも納得のいく適切な答えを探しています。

それでも掴めそうで掴めないことばかりで「この手をすり抜ける」という歌詞に共感できるのではないでしょうか。

失敗を繰り返すと諦めてしまいそうになりますが「きっと終わりじゃない」と信じて歩みを止めないことが、夢を叶えるカギのように思えます。

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まだ見ていたいその景色が
ふと、心を過ぎるけれど
もう二度とない"今"を走れ
悠遠の風のように
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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現実の厳しさや未来への不安を思えば、楽しかった過去の記憶は眩しくいつまでも見ていたい気持ちになるでしょう。

しかし、過去を思い巡らしている間にも「もう二度とない“今”」は通り過ぎていきます。

「悠遠」とは「はるかに遠いこと」を意味する言葉。

どこまでも遠くへ駆け抜ける風のように、立ち止まることなく今を懸命に生きるべきだと伝えているのです。

君は一人じゃない


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悴む想い 誰もがほら
拭いきれない 孤独の中
記号化できない 願いの欠片
雲の切れ間に 象ってる
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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「悴(かじか)む」は寒くて手足が思うように動かないことを表します。

続く部分で「誰もがほら 拭いきれない孤独の中」とあるため「悴む想い」は、孤独のせいで心が冷えて感情がうまく働かない様子を示していると解釈できるでしょう。

人が抱く願いは記号化して表せるほど単純なものではありません。

明確な形はなくても、雲の切れ間から覗く太陽のように強く光を放ちながら誰の心にも存在しているものなのではないでしょうか。

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堪えていた涙の訳
そしてただ今日も陽は暮れる
君は一人じゃない
君は一人じゃない、と
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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苦しくて悔しくてあふれ出しそうになる涙を堪えるのは、きっとまだやれると信じているから。

何度も鮮明に思い描いてきた未来を現実にしたいと強く願っているからでしょう。

そんな気持ちの揺れとは関係なく、いつものように陽は暮れてまた新しい一日が始まります。

「君は一人じゃない」という歌詞は、誰かからの言葉のようでもあり、自身に言い聞かせている言葉のようでもあります。

どちらにしても、どんなに孤独に思えても助け合える仲間がいることを忘れず、涙を拭いて進んで行こうと励ましてくれていると感じます。

夢への愛を持って踏み出そう


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新しい世界 自分を越えて
この心がときめくなら
もう迷わない"夢"を描いて
永遠は一瞬の物語
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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「新しい世界」へ飛び出す時、不安や葛藤はつきものです。

それでも今の「自分を越えて」成長していきたいと願うので、人はいくつになっても様々なことに挑戦するのでしょう。

「永遠は一瞬の物語」とあるように、一瞬一瞬の積み重ねで人生は形作られています。

そうであれば、その貴重な一瞬に常に力を注ぎたいと思うのも当然です。

とはいえ、何でも闇雲に夢を見ればいいというわけではありません。

大事なのは目の前の世界に「この心がときめく」かどうか。

高校時代だけでなく、社会人になってからも大切にしたい考え方ですね。

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懐かしい未来 時計を止めて
ずっとこうしていたいけれど
弛むことない愛を込めて
≪懐かしい未来 歌詞より抜粋≫
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とうとう夢が叶った時、いつまでもその幸せな余韻に浸っていたいと思うものです。

しかし、そうしている間にさらに輝く「今」を取りこぼしてしまう可能性があります。

「弛むことない愛」は仲間を含めた自分たちや、夢に対する愛かもしれません。

世代や価値観が違おうと、夢は全ての人たちに共通する人生のテーマといえるでしょう。

夢と仲間への愛を強く持ち続けるなら、きっと懐かしい未来が待っていると確信できる歌詞が心に響きます。

歌詞の世界観を描くMVにも注目

夢を追うことや現実を懸命に生きることなど、誰にとっても身近な題材を壮大な世界観で綴った『懐かしい未来』。

MVでは上白石萌音が歌唱する姿を撮影する映像制作スタッフたちのバックグラウンドが描かれていて、透き通る伸びやかな歌声と共により歌詞のメッセージを力強く届けてくれます。

また、頑張る人を応援する「懐かしい未来プロジェクト」のドキュメンタリー作品も公開されています。

夢を追いかけている人はもちろん、立ち止まっている人やすでに夢を叶えた人もぜひこの楽曲を聴いて前へ進むための力をもらってください。

1998年1月27日生まれ。鹿児島県出身。 11年に第7回「東宝シンデレラ」オーディション審査員特別賞を受賞し、デビュー。 14年、『舞妓はレディ』にて映画初主演を飾り、第38回日本アカデミー賞新人俳優賞など数々受賞。 その他の主な出演作品として、映画『君の名は。』『溺れるナイフ』···

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