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童謡「まっかな秋」歌詞の意味を考察!音楽とともに秋の魅力を感じよう

日本中を赤く染める秋の風景をありのままに表現した童謡「まっかな秋」。時代を超えて歌い続けられている言わずと知れた日本の名曲です。子どもの視点で描かれた情景を思い描きながら、楽しさと感動を伝えてくれる歌詞の意味を紐解きます。

薩摩忠・小林秀雄制作の秋の童謡に注目


童謡『まっかな秋』は作詞・薩摩忠、作曲・小林秀雄で制作されました。

1963年にNHK『たのしいうた』、1965年にNHK『みんなのうた』でボニージャックスが披露したことで全国に広まり、小学校の教科書にも掲載されたなじみ深い文部省唱歌です。

また、2022年9月23日に幼児向け知育バラエティ番組『とびだせ!ぐーちょきぱーてぃー』では、ももいろクローバーZ扮するももクロちゃんZが『まっかな秋』を振り付けと共に歌唱する動画が公開。

今なお時代を越えて歌われる日本の名曲であることが分かりますね。

とはいえ多くの人が子どもの頃から知っている童謡なので、歌詞について考えたことがないという人もきっと少なくないでしょう。

秋の情景を思い起こし、想像力を働かせながら、『まっかな秋』の歌詞に込められた意味を考察していきましょう。

真っ赤な秋の風景に感動する子どもたち


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まっかだな まっかだな
つたのはっぱが まっかだな
もみじのはっぱも まっかだな
≪まっかな秋 歌詞より抜粋≫
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『まっかな秋』というタイトルの通り、この楽曲は紅葉で赤く染まった秋の風景について歌っています。

「つたのはっぱ(蔦の葉っぱ)」や「もみじのはっぱ(紅葉の葉っぱ)」といった色づく植物を目にした子どもが、そのひとつひとつを取り上げて楽しそうに「まっかだな」と感想を述べている声が聞こえてくるかのようです。

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しずむゆうひに てらされて
まっかなほっぺたの きみとぼく
まっかなあきに かこまれている
≪まっかな秋 歌詞より抜粋≫
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「しずむゆうひ(沈む夕日)」は季節を問わず赤いものですが、一年の中でも秋の夕焼けが一番綺麗に見えるのだそう。

紅葉した植物にたくさんの赤を発見した子どもにとって、空を赤く染める夕日も秋らしい景色を彩る一部に感じたことでしょう。

その夕日に照らされるのは「まっかなほっぺたのきみとぼく(真っ赤な頬っぺたの君と僕)」。

この部分から主人公は男の子で、友達と一緒に秋の風景を楽しんでいることが伝わってきます。

お互いの頬っぺたが赤いのは夕日に照らされているからかもしれませんし、秋の色鮮やかな風景に感動してあちらこちらへ走り回っているからかもしれませんね。

「まっかなあきにかこまれている(真っ赤な秋に囲まれている)」という描写は、見渡す限りの景色と、自分たちまで赤く染めてしまう秋の壮大な美しさを物語っている表現です。

秋の風物詩の魅力は今も変わらない


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まっかだな まっかだな
からすうりって まっかだな
とんぼのせなかも まっかだな
≪まっかな秋 歌詞より抜粋≫
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2番の歌詞で子どもたちが見つけた赤は「からすうり(烏瓜)」と「とんぼ」です。

烏瓜とは山野や街中にも自生するウリ科のつる性植物で、夏の夜間にだけ白いレースのような花を咲かせます。

また秋には卵形をした実がなり、縞のある緑色から熟すと赤や黄色に色づくことで知られているため、晩秋を表す季語としても用いられています。

子どもたちが見つけたのは、烏瓜の赤く色づいた実だったと解釈できますね。

そしてここで出てくる「とんぼ」は、秋に見られる背中から尾にかけて赤いいわゆる“赤とんぼ”です。

日本ではアキアカネが特に有名ですが、ほかにも多くのアカネ属のとんぼが赤い色をしています。

植物の紅葉だけでなく、赤とんぼの姿も秋らしさを感じさせてくれる風物詩です。

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ゆうやけぐもを ゆびさして
まっかなほっぺたの きみとぼく
まっかなあきに よびかけている
≪まっかな秋 歌詞より抜粋≫
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子どもたちは「ゆうやけぐも(夕焼け雲)」を指差し、何か話しているようです。

「まっかだね」「あっちもあかいよ」といった会話かもしれません。

それは二人にとって「まっかなあきによびかけている(真っ赤な秋に呼びかけている)」と思えるほど、秋を身近に感じる時間だったのでしょう。

子ども時代の純粋な楽しさが蘇ってくるようでもあり、時代が変わっても決して変わらない秋の美しさの魅力を改めて思い出させてもくれる味わい深い童謡です。

四季の美しさを楽しんで

まっかな秋』の分かりやすくシンプルな言葉が並べられた歌詞からは、そこかしこに秋らしさを感じる風景を見た子どもたちの愛らしい感動の様子が読み取れます。

いくつになっても四季折々の風景に目を留めれば感動を覚えることでしょう。

自然の美しさに感動できる心の豊かさをいつまでも持ち続けていたいですね。

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