ファン待望のリリースとなった名曲「もう一度」
楽曲『W/X/Y』をきっかけに大きな話題を集め、大ブレイクを果たした注目のシンガーソングライターのTani Yuuki。そんなTani Yuukiが、新曲『もう一度』を2022年9月21日に配信リリースしました。
『もう一度』は2021年にTani自身のTikTokで歌唱動画が公開されており、以前から注目を集めていた楽曲。
ファン待望のリリースとなった『もう一度』の歌詞の意味を考察していきましょう。
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ねぇ、いつになれば君に会えるの?
ねぇ、いつになれば世界は戻るの?
あとどれくらい続いてくのだろう?
とても暗い足元の日々よ
ごめん、辛い。目に見えぬ恐怖に
心砕かれて諦めてしまいそう
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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冒頭では、以前と変わってしまった世界や、大切な人に会えない状況への苦悩が歌われているようです。
まさに、2020年以降のコロナ禍を表していると解釈できそうですね。
新型コロナウイルスが猛威を振るう中、私たちは外出を制限され、気軽に人とも会いづらい生活を余儀なくされました。
そんな中でマスクの買い占めや、外出している人を批判するような風潮も見られましたよね。
「目に見える恐怖」とは、ウイルスを示しているとも、変わってしまった世の中や人間の「悪」の部分を示しているとも捉えられそうです。
コロナ禍の苦悩と未来への希望が歌われている?
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手を取り合いもう一度
共に夜明けを迎えよう
終わりの無い不安も
戻りはしない時間も
抱きしめて進むから
手を取り合いもう一度
共に願いを叶えよう
孤独に耐えた日々も誰かのための一歩
あの日の笑顔に会いに行こう
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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サビでは、楽曲タイトルである『もう一度』の言葉が力強く歌われています。
コロナ禍になったとは言え、時間が止まってくれるわけではありません。
今はこの状況を受け入れて、1日1日を大切に生きていくしかないと伝えているのではないでしょうか?
いつ終わるかは分からないけれど、乗り越えれば「あの日」=「コロナ前」のような生活が少しずつ戻ってくるはず。
そんな未来への希望が、サビの歌詞に込められているように感じます。
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ねぇ、知ってるよ先が見えていないこと
ねぇ、知ってるよ元には戻らないこと
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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『もう一度』がリリースされた2022年時点でも、コロナ禍はまだ続いています。
また、コロナ禍においては「ニューノーマル」という言葉が叫ばれ、仕事ではテレワークが浸透したり、エンタメでは配信ライブが増えたりといった変化が見られました。
こうした変化は、たとえコロナが終息したとしても残っていくと思われます。
「ねぇ、知ってるよ元には戻らないこと」のフレーズのように、2019年以前の世界に完全に戻ることはないのでしょう。
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あとどれくらい続けられるだろう?
声のない心の叫びを
ごめん、辛い。が浮かばれないでしょ
諦めてしまえばそこで終わりなの
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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終わりの見えない状況に苦しさを感じた人も多いかもしれません。
しかし、私たちがこうして孤独に耐えてきたのは、また前みたいに気軽に外出できる生活に戻るためであったはず。
その未来を諦めて終わりにしてしまえば、耐えた意味もなくなってしまうでしょう。
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手を取り合いもう一度
友に願いを捧げよう
失われた命
この祈りよ永遠に
忘れずに刻むから
手を取り合いもう一度
僕は誓いを歌うよ
次の世代の誰か
僕らの子供達が迷わず歩いて行けるように
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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コロナ禍ではウイルスによって、またはこの状況下に辛さを覚えて、命を落としてしまった人も少なくありません。
2番サビの歌詞は、もう二度と会えなくなってしまった人の分も懸命に生きていくという決意表明のようにも聞こえます。
そして、辛い状況を乗り越えた経験は、次に何かが起きた時にも生きてくるものでしょう。
私たちが明るい時代をつくっていくのだという、強いメッセージが込められているのかもしれませんね。
歌を聴いた君が笑ってくれるように
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手を取り愛をもう一度
枯れた世界を繋げよう
壊れないように
失くさないように
抱きしめて進むから
手を取り合いもう一度
僕ら何度も歌うよ
世界中のどこか
歌を聴いた君が
笑ってくれるように
もう一度、もう一度
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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歌詞中の「歌」とは、まさに『もう一度』を表しているのかもしれません。
コロナ禍ではエンタメ業界も打撃を受けましたが、中には音楽の力に救われた人もいるでしょう。
歌詞は「誰かに届くように歌っていく」という、Tani Yuuki自身の決意を表しているようにも思えます。
また、楽曲は2021年には完成していたようなので偶然かと思いますが、どこかロシアとウクライナの対立に繋がるようにも聞こえそうですね。
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手を取り愛をもう一度
共に夜明けを迎えよう
終わりの無い不安も
戻りはしない時間も
抱きしめて進むから
手を取り愛をもう一度
共に願いを叶えよう
孤独に耐えた日々も
誰かのための一歩
僕らの明日を迎えに行こう
≪もう一度 歌詞より抜粋≫
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ラスサビの歌詞は1番サビとほぼ同じですが、「手を取り合いもう一度」が「手を取り愛をもう一度」へと変化しています。
私たちが1つになるためには、それぞれの「愛」が必要なのだと教えてくれているようですね。
また、ラストが「僕らの明日を迎えに行こう」と締めくくられているのも印象的でしょう。
ただ待っているのではなく、私たちが行動することで未来は変わるのだと伝えているように思います。
Tani Yuukiが「もう一度」に込めたメッセージ
Tani Yuuki『もう一度』の歌詞の意味を考察しました。コロナ禍での不安や苦悩を歌いつつ、未来への希望が描かれているようですね。
リリースに際し、Tani Yuuki自身も「もう一度、一緒に手を取りあってともに進んでいこう、というメッセージを込めた」とコメントしていました。
まだまだ先の見えない不安な状況が続く中、『もう一度』に込められたメッセージが多くの人に届くことを願います。
タニ・ユウキ/1998年11月9日生まれ、神奈川県・茅ヶ崎出身。 SNSを中心に2015年8月から活動をスタート。作詞作曲、編曲、サウンドメイクを自身で行ない、ギターのみならずピアノも弾く。 2020年5月、TikTokやYouTubeへ投稿した「Myra」がティーンから多くの支持を集め、その配信音源はストリ···