アカペラで鍛えられた歌唱力を持つマルチクリエイター
老若男女が楽しめるコンテンツを作るマルチクリエイター・こっちのけんと。大学生の時はアカペラサークルに所属し、アカペラスピリッツ全国大会では2年連続優勝した経験があり、圧倒的な歌唱力と安定感のある歌声で人気を集めています。
こっちのけんとの本名は菅生健人といいます。
実は、俳優・菅田将暉の弟であり、俳優・菅生新樹の兄なのです。
菅田の弟としてプレッシャーや苦労が多々あったそうですが、兄弟仲良くお互いを尊敬しあっています。
『はい よろこんで』は、こっちのけんとの6枚目のシングル。
すべての生きづらい人に向けた曲で、多くの共感を得ている楽曲です。
MVはアニメーター・かねひさ和哉が手掛ける、昭和のアニメ風イラストでレトロな雰囲気を醸し出しています。
一体どのような意味が込められているのか、それぞれのフレーズごとに紐解きましょう。
周りの期待に応えると同時に、疲弊するメンタル
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『はい喜んで』
『あなた方のため』
『はい謹んで』
『あなた方のために』
≪はいよろこんで 歌詞より抜粋≫
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「はい喜んで」「あなた方のために」
このフレーズから読み取れるのは、周りへの期待に応えるために「やさしさ」を与えている様子が読み取れます。
好きな人やお世話になっている方から「〇〇ってお願いできるかな?」と、頼まれると、断りづらくて引き受けてしまう方もいるのではないでしょうか?
特に「いい人」でありたいという気持ちが強く、自分の気持ちを我慢してしまう方には刺さるかもしれません。
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鳴らせ君の3~6マス
≪はいよろこんで 歌詞より抜粋≫
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MVで「鳴らせ」の部分に心臓のイラストが表示されており3~6マスは、ずばり「心臓の正常値」を表しているのでしょう。
MVのイラストにはハートが半分に減ってしまっており、メンタルが疲弊している様子が描かれています。
この時点で身体の不調からSOSを出しているのだと解釈しました。
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「・・・ーーー・・・」
≪はいよろこんで 歌詞より抜粋≫
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トントントン・ツーツーツー・トントントンという音は、モールス信号を意味しています。
モールス信号とは、文字や記号を表象する方法です。
MVに表示されているモールス信号はSOSを表しており「日々SOSを出す癖をつけたい」という、こっちのけんとの想いとリンクしているのが分かりました。
しかし、MVではモールス信号の最後の「・」が発信されていません。
おそらく、助けを求めているにもかかわらず、そのSOSが周りに伝えきれなかったのではないでしょうか。
ちなみにこっちのけんとは、ストレスから鬱を経験しているだけに、それだけ辛くて深刻な状況ということに説得力が増します。
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ギリギリダンスギリギリダンス(踊れ)
ギリギリダンスギリギリダンス(もっと
鳴らせ)
ギリギリダンスギリギリダンス(踊れ)
ギリギリダンスギリギリダンス(もっと
鳴らせ)
≪はいよろこんで 歌詞より抜粋≫
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Tik Tokで話題になっている、ギリギリダンス。
おそらく「メンタルがギリギリ」という意味が込められているのだと解釈できます。
アップテンポで聴きやすく、中毒性を感じたという方が続出しました。
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隠せ笑える他人のオピニオン
≪はいよろこんで 歌詞より抜粋≫
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オピニオンは、日本語で「意見」という意味です。
ようするに、他人の意見は笑って聞き流せばいい。
周りの目が怖くて自分らしさを出せない方に向けた、応援メッセージとも読み取れるでしょう。
鬱を経験したこっちのけんとだからこそ、1人でも多くの方に前向きになってほしいという意味を込めたと解釈できます。
辛いときは無理をせずSOSを出そう!
『はいよろこんで』は、生きづらさを感じる繊細な方々に向けた応援歌です。「期待に応えないと」と思う気持ちも分かります。
けれど、その自分の気持ちを我慢してまで無理にやる必要はありません。
あなたが毎日楽しく過ごせるほうが、本当にあなたのことを想っている人に届いて嬉しさを感じるはずです。
辛くなった時は『はい よろこんで』を聴いて、前向きな気持ちになりましょう。